妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宝塚歌劇団の調査チームによる調査についての誤解と危惧について

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


宝塚歌劇団が今回の劇団員の自殺(推定)
の経緯について行う調査チームによる調
査に関して、誤解があるようですので、
私の経験等に基づく意見を述べたいと思
います。


まず、「400名弱全員の聴き取りは、大
変そう」と書いている方がみえますが、
さすがに劇団生全員に聞き取りは行わな
いと思います。


例えば、花組トップの柚香光さんに、こ
の件でヒアリングしても意味がないでし
ょう。


「労多くして功少なし」です。


宙組生に対する聞き取りが中心になると
思われます。


記者会見で、渡辺企画室長もこう述べて
います。


「今のところ宙組生全員には(聴き取り
を)行うことで考えているが、調査チー
ムが必要とすれば(宙組以外にも)広げ
ていくことも考えていく。」


また、ヒアリングの方法も個別面接が基
本だと思います。


私が以前、勤務していた会社で「パワハ
ラ」問題が起きた時も、この時は、内部
の人(私を含む)による調査でしたが、
関係者に対して個別面接を行いました。
それが通常のやり方だと思います。


渡辺企画室長も「ゆっくり時間をかけて
進めていかないといけないと思っていま
す」と述べているので、「数名のグルー
プ面談」は行わないと思います。


また、「基本の条件付けはしっかり把握
・指示して下さい、阪急さん。」と書い
てみえますが、弁護士は専門家です。


「阪急」が余計な条件付けをしては、か
えって調査の邪魔になります。


調査を行う上で必要な事実関係だけを調
査チームに伝えれば、後は弁護士が自己
の判断で適切な調査を行うものと思いま
す。


逆に、むしろ、危惧されるのは、調査す
る調査チームに余計なことをしゃべるな、
というような箝口令のようなものを劇団
が敷くことです。


そうなれば、形だけの調査になり、真相
を突き止めることが出来なくなります。


結局、調査をしたが何もなかった、とい
うことになってしまいます。


これは、学校のいじめ事件の調査でよく
あることで、遺族の依頼による再度の調
査でいじめが確認された、という、報道
もよく見かけます。


今度こそ、形だけではなく、きちんとし
た調査が行われることを願うばかりです。