イスラエルとアメリカに正義はあるのか?(シニア雑記)
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
何度も繰り返しますが、今回のハマスに
よるイスラエル急襲は非難されるべきも
のです。
しかし、このような事態になったのには、
イスラエル側にも責任があります。
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イスラエルは、「天井のない監獄」と呼
ばれるように、狭いガザ地区に220万
人ものパレスチナ人を押し込め、人道的
な支援もしないまま、パレスチナの人々
に食料も水も医薬品もない生活を送らせ
ています。
今回も、ガザ地区北部の住民に南部に避
難するように呼びかけながらも、南部地
区への爆撃を続けています。
そもそも、今、イスラエルのあるところ
には、多数のアラブ系住民が住んでいま
した。
1947年に国際連合がパレスチナの土地に
アラブとユダヤの二つの国家を作るとい
う決議をしました。
ところが、その内容は、パレスチナに
古くから住む多数のアラブ系住民に43%、
新しく移住してきた少数のユダヤ系の住
民に57%の土地を与えるという不公平な
もので、これが、アラブとユダヤの民族
の対立を招く中、1948年にユダヤ側がイ
スラエル建国を宣言したのです。
パレスチナの地にいたアラブ系住民は、
その後の第一中東戦争の結果、何百年に
もわたって住み慣れてきた「故郷」を追
われ、難民となったのです。
その後、アラブ諸国側とイスラエル側と
の何度もの戦争を経て、今に至っていま
す。
大分、話を端折ってしまいましたが、イ
スラエルにも非があるということです。
そのイスラエルを支持しているのが、ア
メリカです。
ブラジルの提案した国連安全保障理事会
でのイスラエルとハマスの大規模戦闘の
一時停止を求める決議案に対して、常任
理事国のアメリカは拒否権を行使しまし
た。
理由は「決議案はイスラエルの自衛権に
言及していない」とのことですが、屁理
屈でしかありません。
イスラエルの自衛権に言及しなくても、
イスラエルは中東で強大な軍事力を保有
しています。
ハマスを圧倒する軍事力を持つイスラエ
ル軍がガザ地区の地上侵攻に踏み切れば、
多くの民間人の被害が出るでしょう。
憎悪は憎悪を呼ぶだけです。
一刻も早い停戦こそが今、求められてい
ます。
アメリカがイスラエルを支持するのは、
在米ユダヤ人が米大統領選を左右するか
らだと言われています。
大統領選のために多くの民間人の命が奪
われる、こんなバカな事はないでしょう。
ようやく、人道支援物資のガザ南部への
搬入が開始されたようです。
ただ、トラック20台分だけでは、全然、
足りないでしょう。
継続的な支援が求められます。
世界中から戦争がなくなる日は、永遠に
来ないのでしょうか?