妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

観れて良かった~!!麻美れいさん出演のミュージカル『アナスタシア』を観劇しました!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、ミュージカル『アナスタシア』
大阪公演を観に、梅田芸術劇場メインホ
ールへ行ってきました。


行楽シーズンの日曜日ということで、新
幹線の待合室は、結構、混雑していまし
た。


今回の席は、ぴあ貸切公演のスペシャル
シートが当選したので、一番、端でした
が前から3列目でした。


前回の公演時は、新型コロナ蔓延の真っ
最中だったので、2回観劇予定でしたが、
公演が休演になって、全滅してしまいま
した。


今回、ほぼ同じキャストで再演されたこ
とは、奇跡のようで、本当に有難いと感
じました。


特に、宝塚大劇場公演が休演になってし
まっている状況で、公演を観劇できると
いうのは、心が癒されるようで、嬉しく
思いました。


さて、とりあえず、公演プログラムから
ストーリーの紹介です。
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 舞台は20世紀初頭、帝政末期のロシ
ア、サンクトペテルブルク。
 ロシア帝国皇帝ニコラス2世の末娘と
として生まれたアナスタシアの宝物は、
パリへ移り住み離ればなれになってしま
った祖母マリア皇太后から貰ったオルゴ
ールでした。
 宮廷で家族と幸せな生活を送るアナス
タシアですが、突如ボリシェビキ(後の
ソ連共産党)の攻撃を受け、皇帝一家は
滅びてしまいます。
 しかし、街中ではアナスタシアの生存
の噂が広がり、民衆たちはまことしやか
に囁いていたのでした。
 パリに住むマリア皇太后は、僅かな希
望に縋り、アナスタシアを探すために多
額の賞金を懸けます。
 それを聞いた2人の詐欺師ディミトリ
とヴラドは、アナスタシアによく似た記
憶喪失の少女アーニャを利用し、賞金を
だまし取ろうと企てます。
 アーニャの脳裏に響くのは、「パリへ」
という言葉。朧げな記憶を手繰り寄せな
がら、アーニャ、ディミトリ、ヴラドは
マリア皇太后の住むパリへと旅に出ます。
 そんな中、ロシア政府はアナスタシア
生存の噂を厳しく調査していました。
 ボリシェビキの将官であるグレブには、
アナスタシアの暗殺命令が下ります。
 無事にパリにたどり着いたアーニャは、
ヴラドの昔馴染みであり、今はマリア皇
太后に仕えるリリーの協力を得て、つい
にマリア皇太后と会う機会を得ますが、
時を同じくしてグレブがアーニャを見つ
け出しー。
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ストーリーは、宝塚宙組公演と大体、一
緒ですね。


今回、Wキャスト、トリプルキャストが
多いのですが、私が観た回の主なキャス
トは、次のとおりです。
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アーニャ:木下晴香
ディミトリ:内海啓貴
グレブ:海宝直人
ヴラド:大澄賢也
リリー:マルシア
マリア皇太后:麻実れい
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まず、圧倒的な存在感をみせたのが、麻
美れいさん。
麻美さんがいるだけで、その場の空気が
変わるような感じさえ受けました。


宝塚宙組公演の寿つかささんのマリア皇
太后も良かったですが、ちょっと、麻美
さんの演技は比べようがない。


『INTO THE WOODS』では、「ジャッ
クと豆の木」の巨人の声役。


『精霊の守り人』では、語り手、と声だ
けの出演でしたが、今回は、威厳あるマ
リア皇太后役で久しぶりにお姿が見れま
した。


そして、アーニャ役は、木下晴香さん。
まず、アーニャ役を基本として、キャス
トスケジュールを選びました。


そして、木下晴香さんの期待を裏切らな
い歌唱力は、さすがです。


最後の場面の皇女アナスタシアの衣装を
纏った木下晴香さんが素敵でした。


ディミトリ役は、相葉裕樹 さんか 内海
啓貴さんかという選択でしたが、ぴあ貸
切公演が当選したため、自動的に内海啓
貴さんになりました。


どちらの方も出演する公演も観たことが
ありますが、これから期待のミュージカ
ル俳優です。


海宝直人さんも入れて、ディミトリは、
トリプルキャストですが、海宝直人さん
は、もう、ディミトリよりは、今回観た
グレブ役の方が似合うと思います。


さすがの歌唱力で、心に葛藤を抱えるグ
レブ役を見事に演じてみせてくれました。


リリー役は、朝海ひかるさんで観たかっ
たのですが、マルシアさんのリリーも良
かったです。


リリーもトリプルキャストですが、それ
ぞれ個性が違って、できれば、3回観た
いと思わせます。


最後に、ヴラド役の大澄賢也さんですが、
双眼鏡で前から3列目でガン見しても、
これが本当に大澄賢也さんかと思うほど、
見事な老け役でした。


バレエの場面がなかったのは、ちょっと
残念。まあ、木下晴香さんとのダンスの
場面はありましたが。


そして、「白鳥の湖」のバレエの場面が
圧巻です。


チャイコフスキーの「白鳥の湖」の曲と
『アナスタシア』の中の名曲「遠い12月」
の四重唱が交互に流れる中で、素人目に
も、これはレベルが高いと思ったバレエ
のシーンに会場から大拍手が起きていま
した。


公演プログラムをみると、バレエを踊っ
ていた人は、やはり、専門のバレエダン
サー。こだわりが凄いですね。


この『アナスタシア』という物語が、こ
んなにも人の心に響くのは、何故でしょ
う?


もし、ロシア帝国の皇女アナスタシアが
生き残っていたら、という伝説を元に紡
がれた物語。


コロナ渦で人と人の繋がりが希薄になっ
た今の時代にあって、記憶喪失の一人の
少女が「パリへ」という思い一つをよす
がに、自分探しに足を踏み出す勇気、そ
して、アナスタシアがナナと呼ぶ祖母マ
リア皇太后との家族の絆の強さとその家
族への想いが今の私たちの心を揺さぶる
のでしょう。


音楽もストーリーも素晴らしいミュージ
カルです。


もう、チケットはないと思いますので、
また再演されることを願っています。