妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宝塚歌劇団のイジメの連鎖。あの人も実は被害者だった?ー週刊文春

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


週刊文春の先週号では、月組の話が大き
く取り上げられていましたが、私が驚い
たのは、むしろ、こちらの記事の内容。


4ページの記事の最後のページに出てき
ます。


その個所を一部抜き書きします。
実名(芸名)は、一応、伏字にしていま
す。
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(略)
 元タカラジェンヌで公認心理師の東小
雪氏が、自らの体験を振り返って言う。
「私たちの頃は『シメ』『セレモニー』
と呼ばれる同様の”指導”がありました。
時には何十人もに囲まれ、人格を否定す
るようなことを大声で言われる。まさに
罵詈雑言の集中砲火。また、私たちの時
代でも『外部漏らし』はご法度で(劇団
内のことは)親にも言ってはいけなかっ
た。悩みを人に相談するという発想自体
がありませんでした」
 劇団の構造的な問題については次のよ
うに指摘する。
「劇団には連綿と受け継がれてきた暴力
の構造があり、演出や踊りの先生も『や
めなさい』と止めることはない。いわば
共犯関係。トップスターを含め、誰しも
被害者であり加害者なのです。私自身も
加害者であり後輩を怒鳴りつけていまし
た。作品はそうした暴力構造の中で作ら
れています」
 実は、〇〇も例外ではない。暴力構造
の渦中に身を置き、イジメの連鎖を経験
しているのだ。今年六月十一日付で退団
した前トップスターの〇〇〇〇の後任と
して、〇〇が次期トップに就くことが発
表されたのは、二月七日のことだ。
「永遠の二番手と呼ばれた〇〇は、〇〇
からキツく当たられることが多かった。
劇団プロデューサーが、〇〇の就任を発
表するときのこと。通常なら拍手喝采で
祝福を浴びるのですが、退団する〇〇が
下級生を威嚇し、拍手はまばら。イジメ
に耐え、苦節八年でトップの座を射止め
た〇〇は周囲に『悲しかった』と語って
いました」(知人)

 前出の東氏は現在行われている第三者
による調査について次のように提言する。
「個別のイジメ行為があったかどうかを
調査しても劇団は何も変わりません。根
本となる暴力構造を断ち切らないといけ
ないでしょう。一人一人が『あの厳しさ
があったからスターになれた』と過去の
言動を肯定して美化するのではなく、加
害性に向き合うことが大切です」
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全く東氏の言う通りだと思います。


今回の事件も根本には宝塚歌劇団の連綿
と受け継がれてきたイジメ、パワハラ体
質があるように思います。


調査チームの調査で個人の責任を追及し
ても大きな意味があるとは思えません。


宝塚歌劇団の暴力構造を容認する体質に
こそ、根本的な原因があるのだと思いま
す。


その体質を今度こそ改善しなければ、宝
塚歌劇団に次の100年はないように思い
ます。