妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

「宝塚のジャニーさん」⑤~次の世代にも伝播ー週刊文春第12弾!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


④の続きになります。


出回った"電気按摩"動画


 小池氏のハラスメントは次の世代にも
伝播した。16年秋、劇団がひた隠しにす
る事件が起きていたのだ。


 二十代後半のB氏は、入団1年目の16年
から、小池氏演出の『エリザベート』に
演出助手として参加。同じく演出助手と
して同作に関わっていた先輩が、野口幸
作氏(40)だった。


 野口氏は2006年に入団後、13年に花組
公演で演出家デビュー。現在は劇団の主
力として活躍する。


「EXILEとのコラボ作品を担当するなど、
宝塚に新しい風を吹かせている。ただ、
あるショーで、トップ娘役が四つん這い
になってお尻を突き出しトップスターが
娘の近くで鞭を振り下ろす、際どい演出
が問題になったことがあります。ファン
からは『宝塚の美徳を汚した』などと非
難殺到。公演中に演出が変更されていま
した。生徒へのダメ出しが、小池先生そ
っくりで、数年前、『トイレで気張る顔
が想像つく』などと生徒に暴言を吐き、
女子会(生徒の労働組合的な組織)が野
口先生のモラハラ指導を劇団に訴えまし
た」(劇団員)


 若手演出助手が入団すると、小池氏と
野口氏、そして同じく演出家の藤井大介
氏三人の"悪だくみ"がはじまる。藤井氏
は稽古場に酒を持ち込み、花組生に酒を
勧めた問題を、小誌が報道。12月1日付
で理事を退任した人物でもある。


「小池先生たちは宝塚界隈の温泉やサウ
ナに新人演出助手を誘い、彼らの裸体を
見て品定めする。憧れの演出家たちの誘
いに若手はついていかざるをえない。B
君も、食事付きの日帰りプランで、劇場
の対岸にあるホテル若水の温泉に連れて
行かれました」(同前)


 ほどなくB氏は野口氏のターゲットに
なったという。
「野口先生と藤井先生は、B君の自宅に
押しかけ、朝まで飲んでいたようです。
その時に撮られたと思われる動画が劇団
内で出回ったことがありました」
(別の劇団関係者)


 動画は次のようなものだった。野口氏
はB氏の両足を両手で掴むと、自らの足
をB氏の股間に当て、振動を与えるよう
に激しく踏み続けた。所謂"電気按摩"に、
B氏は苦悶の表情を浮かべる。その場に
いた藤井氏は笑って見ていたという。


「B君は、野口先生から深夜までLINEが
きて休日も連れ回されると、同期に相談
していました。演出助手は入団3年目ま
で1年毎に契約更新するため被害を訴え
づらい。先生からのパワハラ、セクハラ、
性暴力は確実にありました。B君を助け
てあげられず申し訳なかった」(同前)


 そしてー。16年10月、B氏は稽古を無
断欠席。宝塚から姿を消し同年12月20日
付で退団となった。


「慌てた小池先生はBの自宅へ向かうと
言い出し、総務に止められた。劇団はB
の失踪を口外禁止にしました」
(前出・劇団関係者)


 B氏が住んでいたアパートの大家が、
当時の大家から伝え聞いた話を明かす。
「失踪した日の朝にBさんが大きな荷物
を抱えて部屋を出ていくのを見たそうで
す。数日後、劇団員の方から『連絡が取
れなくて、どこにいるか知らないか』と
電話があった。その後、Bさんの父がお
越しになって『ご迷惑をおかけしてすい
ません』と荷物を引き取ったと聞きまし
た」


 B氏の実家を訪ねると、母が対応して
くれた。あれから7年間、今も行方が分
からないという。


「警察に捜索願を出したんですが、兵庫
県の免許センターに更新に来ていたから
単なる家出だと、きちんと捜索してくれ
なかった。息子の家に行くと、部屋の中
は物が散乱していて、きれい好きだった
あの子の部屋じゃないみたいだと思いま
した。今回の報道をみて、うちの子もハ
ラスメント被害に遭ったのかなと。部屋
に置いてあった携帯をみると、上司の方
から、見るに堪えないメールがきていま
した」


 野口氏に取材を申し込むと<歌劇団の
命により、遠慮させて頂きます>とし、
劇団を通じB氏や他の劇団員へのハラス
メントを否定。B氏とは「(失踪の)1ヵ
月半前から一切会っていない」と主張。
電気按摩については「一切記憶にござい
ません」と事実関係は否定しなかった。


スターシステムの更に上に君臨


 藤井氏に電話すると、B氏の行方は
「分からない」と言い、野口氏との電気
按摩の件を尋ねた途端に通話を一方的に
切られた。


 "宝塚のジャニーさん"はどう答えるの
か。小池氏も野口氏と一言一句違わず
<直接の面談は、歌劇団の命により、遠
慮させて頂きます>とメール返信があり、
劇団を通して回答。冒頭(※)はその一
部だ。
※「昭和の終わりに演出家になった私の
 言葉は、今では言い過ぎに感じられる
 ことも考え、近年は気を付けておりま
 す」(以下、略)


 まず、B氏の失踪やA氏へのセクハラ行
為については「そのような事実はござい
ません」と否定。だが、A氏に送られてき
たセクハラメールの送信元は、小誌記者が
質問を送信した宛先と一致している。


 「ヘアアイロン事件」の隠蔽会議を提
案した件についてはこう回答した。
「記事が出た直後の稽古時、生徒たちが
互いに不安に思っているのではないかと
思い、組長に相談し、不安感を取るため
に、生徒間の話し合いの時間が必要なら、
稽古を終了しますと申し出たことは事実
です。帰りが遅くならないよう、早めに
稽古を切り上げました」


 生徒への指導に関しては饒舌だった。
長文のダメ出しについてはこう答えた。
「極力対面でのコミュニケーションを
大切にしておりますが、コロナ渦に於
いて、長時間稽古場に残ることを避け
るため、メールで修正点を連絡したり、
公演開始後、互いに時間が取れず会え
ない場合に、後から出来るだけ丁寧に
修正点を書いて送ったりしたことはあ
りました」


 そして、冒頭の回答のように劇団内で
「圧倒的上位に立っていない」とした上
でこう続けた。
 「昨今は、どこの現場でも、稽古に入
る前にハラスメントを防ぐための講習が
あります。ただ、私が演出家になった昭
和から平成を経て、令和の今、価値観の
変化をしっかり認識して、間違いの無い
ように進んで参りたいと思います」


 「昭和の演出家」だからと過去のハラ
スメントを正当化する小池氏。劇団関係
者は「詭弁」だと憤る。


 「トップスターを頂点とするスターシ
ステムの更に上に君臨するのが"先生"で
ある演出家。小池先生は生徒たちを、執
拗な指導で精神的に追い込んだ。それが
連鎖し、生徒自らもパワハラやイジメの
加害者になった。厳しい上下関係のある
生徒間のお話会で、下級生が自由に意見
を言えないのは明白。それを分かってい
る先生が会を提案したのは罪深い。〇〇
さんの死と小池先生のハラスメントは無
関係ではありえません」


 小池氏のパワハラ・セクハラを長年放
置してきた劇団。ガバナンス皆無の組織
に徹底した再調査、そして再生は果たせ
るのだろうか。
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記事に出て来るショーの場面は、おそら
く、『シャーロック・ホームズ』併演の
『Délicieux』だと思いますが、確かに鞭
を男役が振るう場面がありました。


ただ、その後、観客からの抗議を受けて、
変更されたとのことで、私が観た時には、
それほどの違和感はありませんでした。


なお、振付を担当していた方が謝罪して
いたので、これは、野口氏の趣味ではな
く、振付をした方の問題だと思います。


いかにも、野口氏にSM趣味があるかの
ような文春の書き方には疑問を覚えます。


そして、「電気按摩」。いい大人が小学
生かって突っ込みたくなります。


小池氏は、私と同年代のようですが、私
が小学生の時には、クラスで結構流行っ
ていました。
今の小学生もやっているのでしょうか?


その後、廃れているのなら、知らない人
も多いのではないでしょうか。


それを大の大人がいきなりやり始めたら、
さずがに、ビックリしますよね。


しかも、子供ではなく、大人がやるので
すから、結構、痛いのでは……。


さらに、それを動画で撮ったものが劇団
内で出回るなんて……バカバカしくて言
葉になりません。


宝塚の演出家って、こんな人たちばかり
なのかと思ってしまいます。


まともな演出家もいるだろうとは思うん
ですけどね。多分。


最後の劇団関係者の言葉(太字にした部
分)は、全く、その通りだと思います。


明日は、多分、文春オンラインですね。
今度は、どんな記事が載るのやら。


①~④の記事です。