今晩は、壽々（じゅじゅ）です。

ブログのタイトルの「❝ナートゥ❞をご存
じか？」は、映画『RRR』で、ジェニ
ーからスコット邸のパーティーに、ビー
ムとラーマが招待された時、イギリス貴
族からダンスを満足に踊れないことを指
摘されたことに対して、ビームが彼に対
して答えた言葉です。

その後、ビーム、ラーマを中心に「ナー
トゥ・ダンス」の圧巻の踊りが、周囲も
巻き込みながら始まります。

ここは、宝塚の舞台も同じで、礼真琴さ
んのビームも同じセリフを言った（よう
な？）。そして、圧巻の星組生によるナ
ートゥ・ダンスが始まります。

映画を先に観るか、星組公演を先に観る
か悩まれている予習好きの宝塚ファンも
みえるようですが、映画は観なくても大
丈夫です。

ストーリーも、3時間の映画を1時間半の
舞台に圧縮しても分かりやすくなってい
ますし、むしろ、映画を先に観てしまう
とネタバレになってしまう所もあるので、
もし、映画を観るのであれば、星組公演
を観た後の方がいいでしょう。

ということで、まず、公演プログラムか
らストーリーです。
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　1920年。大英帝国の植民地であったイ
ンドにおいて、人々は白人から差別的な
扱いを受けていた。ゴーンド族の守護者
にして不屈の英雄コムラム・ビーム（礼
真琴）は、インド総督スコット（輝咲玲
央）によって不当に攫われた部族の少女
マッリ（瑠璃花夏）を救うため立ち上が
る。湧き上がる人々の嘆き、うねる怒り
を受けて、ビームはどのようなさだめが
待とうとも、己の使命を果たすことを誓
うー。

　それから間もなく、インド総督府に、
ゴーンド族の守護者が少女を取り戻すべ
くデリーに潜伏したとの情報が入った。
その男を捕まえた者は特別捜査官に昇
進させるという総督夫人（小桜ほのか）
の言葉に、一人の警官が彼の生死は問
うか、と投げかける。インド人であり
ながらイギリス警察として冷徹に任務
を遂行する男。ラーマ・ラージェ（暁
千星）である。ラーマは名も容姿も分
からぬその反英分子を必ず捕まえてみ
せると意気込むー。

　デリーへやってきたビームは、親切な
親方（大輝真琴）が営む修理屋に身を隠
し、マッリを救い出す機会を窺っていた。
ビームはス
コットの姪ジェニー（舞空瞳）がインド
人を庇う様子を目にし、美しい彼女に惹
かれると同時に、ジェニーに近づけばス
コット邸に忍び込めるかもしれないと考
える。

　ある日、ビームは川のほとりで子供が
火災に巻き込まれているところへ遭遇す
る。危険を顧みず勇猛に炎の中へと飛び
込んでいくビーム。その時、同じく子供
を救出しようとするラーマと出会う。ビ
ームとラーマは協力して炎の中から子供
を助け出すのだった。こうして運命的に
出会った二人は、熱い友情を育んでいく。
互いの素性も、真の目的も知らぬまま…。

　やがてラーマは、ビームがジェニーを
気に掛けていることを察し、二人が親し
くなるきっかけを作る。一緒に市場を回
り、楽しいひと時を過ごすビームとジェ
ニー。彼女の飾らない人柄にビームは益
々惹かれていく。ジェニーもまた、ビー
ムと知り合えたことを喜び、屋敷で催さ
れるパーティーの招待状を渡す。ビーム
の胸の内など知る由もないジェニーは、
さらに、屋敷にマッリという少女がいる
ことを話す。ビームは、咄嗟に自身が身
につけていた故郷に伝わる模様の入った
腕輪を外し、その少女に渡して欲しいと
ジェニーに託すのだった。ついに得られ
たマッリ奪回の糸口に、ビームは胸を高
鳴らせる。

　スコット邸のパーティーでマッリが囚
われている場所を把握したビームは、ス
コットが不在の合間に事を運ぶべく、仲
間のベッダイヤ（天華えま）達と屋敷に
忍び込む。しかし、彼らの計画が漏れて
いたかのように大勢の警官に囲まれてし
まう。そこへ現れたのは、イギリス警官
の制服に身を包んだラーマだった……。
兄弟のように絆を深めた友の正体を知り、
衝撃を受けるビーム。実はラーマには、
たとえ祖国の裏切り者と罵られようとも、
成し遂げなければならない大義があった
のだが…。

　自由に生きる権利を得る為、そして、
人としての尊厳を守る為、命を懸けて闘
う男達。宿命に導かれた彼らが進む先は、
友情か、使命か、それとも、愛かー。
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恋愛要素薄めで、ダンスと歌、そして、
男同士の友情、闘いの場面盛りだくさん
の作品です。

インドは、多民族国家です。民族の異な
る二人の勇者が、友情で結ばれて、共に
英国の植民地から、人間としての権利と
自由を求めて、独立のために立ち上がる
物語です。

ネタバレすると、やや、面白さが薄まっ
てしまいますので、今回は、詳細は、止
めておきますが、感動の物語になってい
ます。

客席降りもあります。娘役の人が近くに
来てくれたのですが、いつもながら、誰
だか分かりません。

先着順で友の会で確保したS席ですが、
ほぼA席で、やはり、舞台が遠いです。

暁千星さんが、2番手になって、礼真琴
さんと並んで踊るようになって、星組の
ダンス場面の迫力がアップしました。

今回の『RRR』は、そのダンス力が存分
に楽しめる作品です。極美慎さんも頑張
っていました。そして、娘役を含めた星
組の皆さんも。ただ、激しいダンスです
ので、怪我だけはしないようにしてくだ
さい。

是非、迫力ある「ナートゥ・ダンス」を
ご覧ください。（チケットの取れなかっ
た方は、配信で！！）

それにしても、礼真琴さんは、よく、鞭
で打たれますね。（『1789』でも鞭で拷
問を受けていました）

く