妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

これは面白い!!宝塚OG8人出演の舞台『8人の女たち』を観劇しました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、舞台『8人の女たち』を観劇に、
シアター・ドラマシティへ行って行きま
した。


こんなストーリーです。
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クリスマスイヴの朝。
一面の雪景色の中に建つ実業家マルセル
の大邸宅。
この邸宅のことはマルセルの妻ギャビー
(湖月わたる)がすべて取り仕切ってい
る。
そこに1台の車が到着して、クラクション
を鳴らす。
ロンドンに留学していた長女シュゾン
(蘭乃はな)が、ギャビーと共に帰って
きたのだ。
古参メイドのシャネル(久世星佳)は、
新人メイドのルイーズ(夢咲ねね)に、
家の人々にシュゾンの到着を知らせる
ように命じる。
シュゾンを迎え入れる、祖母のマミー
(真琴つばさ)とシャネル。
そこへギャビーの妹で居候のオーギュス
ティーヌ(水夏希)、次女カトリーヌ
(花乃まりあ)も現れる。
だが、主人のマルセルの姿はない。
マルセルを起こしてくるようルイーズに
頼むギャビー。
すると邸内にルイーズの悲鳴が響き渡る。
ベッドの上のマルセルはナイフで刺殺さ
れていた……。
警察に連絡しようとしても、何者かによ
って電話線は切断。
昨晩、家の犬が吠えなかったことから、
邸内によそ者が忍び込んだ可能性はゼロ。
さらに、この大雪にもかかわらず、突然、
マルセルの妹ピエレット(珠城りょう)
がやってきて……。
容疑者は、密室状態の邸宅に閉じ込めら
れた8人の女たち。
疑心暗鬼になった女たちは、お互いの嘘
と秘密を暴いていく。
そしてー。
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ちょっと、ストーリーの補足をします。
まず、殺されたマルセルは、背中をナイ
フで刺されていた、したがって、自殺の
可能性はない。
家の犬は、見知らぬ人には必ず吠える、
だから、犯人は犬がよく知っている人。
邸宅は、一番近い村から5キロ離れてい
る、だから、警察も呼びにいけない。
しかも、犯人は、自動車の配線も切って
いる、自動車も動かせない。
さて、マルセルを殺した犯人は誰か?


『8人の女たち』はフランスの劇作家ロ
ベール・トマ作の戯曲で、1961年8月28
日にパリのエドワード7世劇場で初演され
ています。
また、2002年にフランスで映画版が制作
され、カトリーヌ・ドヌーヴなどフラン
スを代表する8人の女優が歌って踊るミュ
ージカル仕立てになっています。
日本でも、2004年以降、5回舞台化され、
今回が6回目の上演になります。
ただし、宝塚OGだけでの上演は初めてで
す。


宝塚OG8人出演ですが、歌も踊りも基本
的になしで、ストレートプレイです。


さて、と感想を書くべきところですが、
一応、ミステリー物であること、それぞ
れの登場人物がどんな秘密を抱えている
のか、というところ、さらに、それぞれ
の出演者がどんな雰囲気の登場人物にな
るのかも見どころの一つですので、今回
は、ネタバレになる感想は差し控えます。
まだ、配信もありますし……。


さすがに、宝塚OG8人による舞台ですの
で、華やかです。
密室ミステリーと書かれていますが、謎
解き、犯人捜しよりも、それぞれの登場
人物の抱える秘密や嘘が次第に暴かれて
いくというストーリーが面白い作品です。
したがって、どちらかというと、コメデ
ィタッチの心理劇です。
映画版の方は、コメントを読むと、ちょ
っとふざけすぎ、という内容のようです
が、今回の舞台は、そこは少し抑えた演
出になっています。


さすがに、宝塚の元トップ、元娘役トッ
プ8人集合の舞台です。素晴らしい作品に
なっています。
その演技のぶつかり合いも見どころの一
つでしょう。