妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

星組公演『ディミトリ』を観劇して感じた違和感??

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


星組公演『ディミトリ』を観劇して、何
か違和感を感じました。
ストーリーは、ほぼ、原作通りなので、
どこが違和感を感じるのか、不思議に思
っていたのですが、もう一度、原作を読
んで、これではないか、と思いました。


つまり、主人公が逆転すべきなのに、逆
転していない?


原作である『斜陽の国のルスダン』は、
当然、ジョージア王国の女王ルスダンが
主人公です。
ところが、宝塚の舞台は、男役が必ず主
役ですから、主人公は礼真琴さんの演じ
るディミトリです。


ストーリーをほぼ原作通りにして、主人
公だけを入れ替えた、それが宝塚の舞台
の『ディミトリ』です。


原作では、ルスダンが主人公ですので、
当然、ルスダンを軸に物語が進んでいき
ます。


ところが、宝塚の舞台は、ディミトリが
主人公であるにもかかわらず、ほぼ、原
作どおりのストーリーのため、やはり、
ルスダンを軸に物語が展開していくよう
に感じられます。


したがって、なんとなく、ルスダンが主
人公であるかのような舞台になってしま
った、というのが、違和感の正体に思わ
れます。


宝塚の舞台を観ているのですから、礼真
琴さんの演じるディミトリが主人公だと
思って観ています。
ところが、どうもそうなっているように
は感じられません。


原作通りでなくてもいいので(いくつか
原作通りでない場面が出てきます)、も
う少し、ディミトリの方の活躍の場面を
増やして、ルスダンの方のエピソードを
削る(却って増やしているように思いま
す)ようにした方が良かったのではない
かと、ディミトリを軸に物語が展開する
ようにした方が良かった、というよりも
そうすべきであったのではないかと思い
ます。