妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

永久輝せあさんは、セクハラ男か?花組公演『鴛鴦歌合戦』。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


やっぱり、危惧したことが起きてしまい
ました。
ある方のブログに花組公演『鴛鴦歌合戦』
について、こんな事が書かれています。
(一部のみ抜粋)
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正直なところ、花組の皆さんが懸命に舞
台に心血を注いでいるのは痛いほどわか
るのですが、どうしてもセクハラとモラ
ハラの詰め合わせのようなお芝居に不快
感しかなく・・客席から逃げ出したくな
ったのは初めてでした💦
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同じように感じられた方も多いのではな
いでしょうか。
男性である私でもあのセリフはどうかと
思ったぐらいですから。


問題の場面は、永久輝せあさんが演じる
お城の殿様が、星風まどかさん演じるお
春の家へ行って、お春がお茶の支度をし
ている後ろ姿を見て、「腰の丸みの程の
良さ」と言う場面です。


確か、もう1回別の場面でも同じセリフ
を言っていましたし、他の出演者も同じ
セリフを言っていたと思います。


まあ、永久輝せあさんは女性ですから、
「セクハラ男」ではなく、「セクハラ女」
なのでしょうが、同性同士でもセクハラ
になることは、原田諒氏の問題でも明ら
かです。


ただ、このセリフが「セクハラ」になる
のかについては、疑問があります。
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セクハラとは性的嫌がらせのことであり、
「性的言動」によって不利益を受けたり、
労働環境などが害されるハラスメントで
ある。
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とされています。
職場で行われるケースが多いため、「労
働環境」と書かれていますが、職場以外
でも、例えば、学校の教師と生徒、病院
の医師と患者などの場合でもセクハラは
成立します。


どんな発言がセクハラに該当するかは、
例えば、
・「胸小さいね」「脱ぐと案外大きいん
 じゃない?」
・「スリーサイズは?」
・「安産型の体型だよね」
・「デブ」「ブス」といった蔑称
といった身体的特徴を指摘する発言は、
セクハラに該当します。


今回の永久輝せあさんのセリフは、これ
に該当するでしょう。


ただ、上の太字で書いたセクハラの定義
を見ると、「「性的言動」によって不利
益を受けた」と書かれています。


永久輝せあさんは、演出によって、その
セリフを言っただけであり、それによっ
て、星風まどかさんが何らかの不利益を
受けた訳ではありません。


また、その場面において、お春がこのセ
リフを聞いた訳でもありません。


したがって、永久輝せあさんのセリフは、
「セクハラ」には該当しないことになり
ます。


ただ、このセリフによって不快感を覚え
た観客も少なからず、いただろうと思い
ますので、演出が不適切であったことは
間違いないと思います。


雪組公演の『CITY HUNTER』では、彩
風咲奈さんが娘役のお尻を触る場面があ
り、舞台の外でこれをやれば、完全にセ
クハラになります。
その娘役の方が退団する時に、彩風咲奈
さんが謝っていましたが、そのような行
為をさせる演出に問題があると思います。


宝塚の観客のほとんどが女性です。
その観客が不快感を覚えないような演出
をする必要があるのではないでしょうか。


すべての観客が本当に心から楽しめるよ
うな舞台を作ることを宝塚の演出家には
望みます。