妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

星組博多座公演『ME AND MY GIRL』ライブ配信を視聴しました!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日と今日は、星組博多座公演『ME AND
MY GIRL』のライブ配信を視聴しました。


水美舞斗さんと暁千星さんの役替わりで
両方観れるのはいいですね。


さすがに、愛知県から博多座へ行くのに
は、金も時間も体力も必要で、初めから
生での観劇は諦めました。


東京から博多座まで観劇に行く人もいる
ようで、金も暇も体力もあって羨ましい
です(皮肉で言っています)。


しかも、博多で美味しいものを食べたな
んてブログの記事は、(羨ましすぎて)
読む気にもなりません。


九州や中国地方にお住まいで、せっかく
近くの博多座で公演するのにチケットが
取れなかった方、お気の毒に思います。


そして、星組トップの礼真琴さんは、今
頃、どこでどうしているのでしょうか?


大方の皆さんが良くご存知の演目だとは
思いますが、そうでない方、都合が悪く
てライブ配信も観れなかった方のために、
いつも通り、公演プログラムからストー
リーです。
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 1930年代イギリス。ロンドンの下町
ランベスに住むビルことウィリアム・ス
ナイブスン(水美舞斗さんと暁千星さん
のWキャスト)は、恋人のサリー(舞空
瞳さん)と共に自由気儘な日々を過ごし
ていた。
 そんなビルに、思い掛けない幸運が舞
い込む。なんと彼が由緒正しきヘアフォ
ード伯爵家の前当主の落とし胤である事
が判明したのだ。亡き前当主の遺言によ
り伯爵家の財産と当主の座の継承者とな
ったビルは、弁護士のバーチェスター
(ひろ香祐さん)に連れられ、サリーと
共にヘアフォード家へと向かう。
 ヘアフォード家がある高級住宅地メイ
フェアは、跡取りの青年がどんな人物か
という話題で持ち切りだった。だが、邸
に現れたビルを見た途端、ヘアフォード
家の人々は愕然とする。
 粗野で不作法、使う言葉はコクニー訛
り……ビルの言動は、メイフェア育ちの
貴族達にはとても受け入れ難いものだっ
た。しかし、亡き当主の妹であるマリア
公爵夫人(小桜ほのかさん)は、伯爵家
の血を引くビルならヘアフォード家に相
応しい紳士になれると信じ、彼を教育す
る事を決意する。
 一方、ビルが現れた事でアテが外れた
のが、公爵夫人の姪ジャッキー(極美慎
さん)とその婚約者ジェラルド(天華え
まさん)。二人は伯爵家の財産が自分達
のものになると期待していたのだ。勝ち
気で奔放なジャッキーは、ジェラルドと
の婚約を破棄してビルと結婚すると騒ぎ
出すが、ビルはサリー以外の女性とは結
婚しないと公言するのだった。
 伯爵夫人は、ビルの教育をしても無駄
だと考える友人のジョン卿(水美舞斗さ
んと暁千星さんのWキャスト)の忠告に
も耳を貸さず、根気強くレッスンを続け
ていく。やがてビルの成長を確信した公
爵夫人は、上流社会の人々を招いてビル
の伯爵家継承披露パーティーを催すこと
にする。
 ビルはサリーも招待しようとするが、
サリーは自分が側にいては彼が手にした
折角のチャンスをつぶすのではないかと
思い始めていた。ビルの誘いを断り、一
人ランベスへ戻ろうとするサリー。しか
し、ビルはサリーが戻るならば自分もラ
ンベスへ帰ると言い張り、彼女を困惑さ
せるのだった。
 パーティー当日、堂々とした振る舞い
でビルは当主の務めを果たしたかのよう
に思われた。だが、そこにランベスの仲
間を引き連れたサリーが現れる。彼女は、
自分が上流階級に相応しくない事をビル
に分からせようとしたのだが……。
 一途にサリーを愛し続けるビルと、彼
の幸せを願うが故に身を引く決意を固め
るサリー。果たして二人の恋の行方は…
…?
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これは、ミュージカル『マイ・フェア・
レディ』の男女をひっくり返した作品で
す。


ジョン卿がサリーのコクニー訛りを直し、
立ち振る舞いを上流階級の人間らしくす
るのに指導してもらうヒギンズ教授は、
『マイ・フェア・レディ』で、同じくイ
ライザのコクニー訛りを直し、上流社会
の立ち振る舞いを教える人物と同一人物
です。


一方で、『マイ・フェア・レディ』が飲
んだくれのろくでなしを父親に持ち、路
上で通行客に花を売って暮らすイライザ
がヒギンズ教授の許で訛りを直し、上流
階級の振る舞いを教えてもらうことによ
ってレディ(淑女)となっていく成長物
語であるのに対し、『ME AND MY GIRL』
は、ビルがヘアフォード伯爵の落とし胤
で、成長物語というより、ビルとサリー
の二人の恋がお互いの強い想いによって
貫かれていくラブストーリーであるとこ
ろに大きな違いがあります。


どちらも、私のお勧めのミュージカルの
名作です。


この『ME AND MY GIRL』の舞台を私が
初めて観たのは、2009年6月の帝国劇場
公演でした。


ビル役が井上芳雄さん、サリー役が笹本
玲奈さん、ジョン卿が草刈正雄さん、マ
リア役が涼風真世さん、そして、ジャッ
キー役が貴城けいさんと、今、思えば、
超豪華キャストでした。


そして、この作品が気に入ったので、宝
塚版を観たのが、同年7月の花組梅田芸
術劇場メインホール公演で、ビル役は、
真飛聖さんです。


3回目が、龍真咲さんビル役の月組公演、
4回目が、明日海りおさんビル役の花組
公演で、今回は、生での観劇はできませ
んでしたが、5回目になります。


今回の星組博多座公演は、演出がさらに
ブラッシュアップされて、より洗練され
た作品になったように思います。


今回のビルとジョン卿の水美舞斗さんと
暁千星さんのWキャストも面白い組み合
わせだと思います。


暁千星さんのビルは、ランベス育ちらし
い若くていかにも軽薄なビル像を新たに
創り出したのに対し、水美舞斗さんは、
品の良さが残るオーソドックスなビル像
を踏襲したように感じました。


どちらのビルがいいかは、好みだと思い
ますが、ジョン卿の方は、やはり、水美
舞斗さんに一日の長があるように思いま
す。


ですから、どちらか一方を選べと言われ
たら、私なら、水美舞斗さん=ジョン卿、
暁千星さん=ビルです。


そして、サリー役の舞空瞳さん。
サリー役が見事に嵌まって、素晴らしい
演技でした。
今まで観た作品の中で、最高の演技だと
思います。
まだ、退任する訳ではありませんが、舞
空瞳さんの代表作になるのではないか、
と思っています。


そして、そして、ジャッキー役の極美慎
さん。女装(?)すると、結構、美人で
スタイル抜群なのはいいですが、背が高
過ぎですね。


前回の花組公演では、役替わりで、私が
観たジャッキーは、柚香光さんでした。
別の意味で、異色のジャッキーでしたね。


もし、礼真琴さんが「働き方改革」とい
う謎の休養がなければ、礼真琴さんのビ
ル、暁千星さんと極美慎さんのジャッキ
ーの役替わりなんてものが観れたのでし
ょうか?