妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

劇団生が自殺したのは、週刊誌の記事のせいなのか?

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


先週の週刊文春の記事の最後の方に、こ
んな文章が載っています。
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 劇団には厳しい上下関係による歪な支
配構造が根付く。「清く 正しく 美し
く」の”すみれコード”を標榜するだけで、
劇団の腐敗を放置してきた張本人は誰な
のか。キーマンの一人は、二一年三月ま
で六年間にわたり劇団理事長を務めた小
川友次氏である。現在は阪急電鉄の子会
社であるタカラヅカ・ライブ・ネクスト
の社長という重職にある。 
 十月二十九日、小川氏の自宅マンショ
ンのインターホンを押すと、本人が問い
かけに応じた。
「文春には答えない。あなたが(〇〇を)
殺したようなもん。取材には答えません
から帰ってください。不法侵入で訴える
よ」
(略)
 小川氏に会社を通じて「あなたが(〇
〇を)殺したようなもん」という発言の
真意を尋ねると、以下の回答があった。
「(小誌報道への遺憾の意から)思わず
発言しましたが、不適切でありましたの
で、お詫びいたします」
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果たして、小川前理事長の言うように、
週刊文春の記事が引き金になって、〇〇
さんは自殺したのでしょうか?


〇〇さんが上級生のイジメに遭ったとい
う記事が週刊文春に載ったのは、2月上旬
のことです。


しかも、週刊文春の記事には、イジメた
とされる上級生の名前は載っていますが、
イジメられたとされる下級生の名前は、
「Aさん」となっています。


〇〇さんが2月上旬の週刊文春の記事が
原因で、9月30日に自殺したというのは、
どう考えても不自然です。


私の経験で言えば、私が以前勤めていた
会社で自殺を考えるようになったのは、
上司からの毎日のような「パワハラ」と
「過重労働」が原因でした。


7カ月も前の1回だけのイジメが原因で自
殺するというのは理解できません。


その間に、自殺を図るような別の何らか
の原因があったと考えるのが普通でしょ
う。


であるとすれば、〇〇の自殺の原因は、
週刊文春の記事にあるのではなく、宝塚
歌劇団側にあったのだと思います。


小川前理事長が「あなたが殺したような
もん」というのは、筋違いで、むしろ、
理事長を務めていた小川氏の方に責任が
あるのではないでしょうか。


今回の件は、偶々、木場理事長の時に起
きただけで、その前からの劇団に連綿と
続いてきた劇団の体質に原因があるよう
に思えてなりません。


誰かが悪いというのではなく、そのよう
な行為をさせた、そのような行為を許し
た宝塚歌劇団の在り方こそが問われてい
るように思います。