妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

説明がチグハグな宝塚歌劇団ー劇団に「(イジメに対する)相談体制」はあったのか?

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


週刊文春の記事を読んでいて、どうも、
納得できない箇所があります。


それは、宝塚歌劇団に従来から「(イジ
メに対する)相談体制」があったかどう
かということです。


もし、宝塚歌劇団に「カウンセラー」が
いて、その「カウンセラー」に相談もせ
ずに、または相談できずに劇団生が自殺
したとすれば、「相談体制」とは名ばか
りのものであった可能性があります。


10月7日の記者会見では、木場理事長は
こう説明しています。
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「そのためには、皆さんの心と体のケア
が大事。これまで以上にしっかりと取り
組ませていただこうと思っております。
ここ数年、ナースを常駐してもらうよう
になりました
けども、それに加え、専門
医やカウンセラーと連携を取って、速や
かにケア、フォローできる体制を準備し
ているところでございます。」
==================
そして、先週の週刊文春の記事の冒頭部
分には、こう書かれています。
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宝塚歌劇団の宙組に所属する下級生A
さんは、約一千字にわたって書かれた文
章の一部に目を留めた。
<お互いに信じ合う心を強く持ち、とも
に前を向いて進んでいきましょう>


 十月二十七日、劇団の木場健之理事長
が発行した「理事長達」(団報)は、美
辞麗句で埋め尽くされていた。
「この期に及んで、何を信じあうのか。
劇団はイジメを隠蔽し、当初〇〇さんの
自殺を隠していました。前を向く心境に
は到底なれません」(A子さん)


 後半では、劇団内に溜まる不安を打ち
消すため、新たなカウンセリング体制に
ついて言及。<従来からの相談体制に加
えて、11月6日より週3日、公認心理士ま
たは精神保健福祉士の国家資格を持つカ
ウンセラーを配置
>するという。九月三
十日に宙組に所属する〇〇〇〇(享年25)
が自死を遂げてから約一カ月。劇団はよ
うやく重い腰を上げたのだ。


「生徒からは『遅すぎる』という声が上
がっています。しかも、カウンセリング
の時間は限られており、月曜は五時間、
水曜と金曜は三時間のみ。そもそも<従
来からの相談体制>なんて劇団にはなく、
精神的な不調があった場合は、各自で外
の病院に掛かるしかないのが実状でし
」(劇団関係者)
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さらに、先週の週刊文春の記事の最後の
部分にはこう書かれています。
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 劇団に取材を申し込むと、「理事長通
達」の発行を認めた上で次のように主張
する。
弊団では従来より、診療所の医師、
ウンセラー資格を持つナース及び総務部
が相談窓口を開設
しており、団員の相談
に応じるとともに必要があれば適宜専門
家に連携する体制を取っております。

置時間については、今後の利用状況等に
応じて、適宜見直してまいります」
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最後の劇団側(誰かは分かりませんが)
の主張が正しいとすれば、その前の「劇
団関係者」の「そもそも<従来からの相
談体制>なんて劇団にはなく」という発
言と話が合いません。


それに、「カウンセラー資格を持つナー
ス」が木場理事長の言うように「ここ数
年、常駐」していたのであれば、「11月
6日より週3日、公認心理士または精神保
健福祉士の国家資格を持つカウンセラー
を配置」するというのは、話の辻褄が合
いません。


誰かが嘘をついている、都合のいいよう
なことを言っているようにしか、受け取
れないのですが……。


もし、本当に劇団側の主張するように、
「相談体制」が整えられていて、亡くな
った劇団生がその相談窓口を利用してい
たなら、悲劇は防げたのでしょうか?


その辺も、今回の調査チームの調査で明
らかにされるのでしょうか?