妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宝塚歌劇団の今年1年を振り返る。ー激動の2023年

今日は、壽々(じゅじゅ)です。
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2023年も今日が最後の日。
さすがに、今日はもう、何の発表もない
と思いますが……。


いやー、宝塚歌劇団にとっては、本当に
激動の1年でしたね。


とりあえず、週刊文春の話は後回しにし
ます。


今年初めの私の記事を見ると、星組東京
宝塚劇場公演『ディミトリ』『JAGUAR
 BEAT』が正月早々、公演関係者に新型
コロナ感染者が出て、休演になったとい
う記事が書かれています。


そして、星組公演に続いて、花組宝塚大
劇場公演公演も同様に中止になりました。


この頃は、まだ、新型コロナウィルスが
猛威を振るっていたのですね。


その後、5月8日に、新型コロナは2類相
当から5類へと移行し、これに伴い、劇
場での検温もなくなり、休憩時間も35分
が30分に戻り、マスクも着用義務がなく
なり、声掛けも解禁され、何と、客性降
りも始まりました。


劇団生では、多くの方が退団されていく
中、その去就が注目されていた花組の水
美舞斗さんと星組の瀬央ゆりあさんは、
専科へと組替えになりました。


そして、トップスターでは、長らく宙組
に君臨してきた真風涼帆さんが相方の潤
花さんと『カジノ・ロワイヤル』の大千
秋楽を以って退団になりました。


それから、宝塚大劇場で公演中の花組ト
ップの柚香光さんが「歌劇」1月号の表
紙に掲載されなくて、代わりに東京宝塚
劇場で公演の星組トップの礼真琴さんが
掲載されたことから、柚香光さんが『鴛
鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』で退団
するのではないか、と騒がれたこともあ
りました。


結局、「歌劇」1月号表紙説は崩壊して、
柚香光さんは、来年の『アルカンシェル』
で退団することになりました。


そして、星組宝塚大劇場公演『1789』が
再び、長期休演に。公演の半分以上が吹
っ飛びました。


東京宝塚劇場公演では、何と、第2幕か
ら、突如休演に。


週刊文春には、礼真琴さんの喉のポリー
プ説が出ていましたが、千秋楽で、礼真
琴さんご自身がこれを否定していました。


そして、礼真琴さん休演中は、阪急阪神
ホールディングスの株主総会で角会長が
株主からの質問に答えたように、代役で
の公演継続が行なわれました。


月組公演で、こっちは、インフルエンザ
でしたね。トップ娘役の海乃美月さんら
が休演した時も、代役での公演が行われ
ました。


今後も、この形での公演が続くのだろう
と思います。


そして、忘れてはいけないのが、礼真琴
さんの約2カ月の謎の休養。


その間、博多座公演は、2番手の暁千星
さんと専科の水美舞斗さんとの役替わり、
W主演という、ある意味、宝塚ファンに
とっては、嬉しい公演が行われていまし
た。


この時、礼真琴さんの働き方改革なんて
話もありましたが、本当に働き方改革を
全劇団生に対して、やっていれば、あの
悲劇は防げたのではないかと。それが残
念でなりません。


そして、9月30日、宝塚歌劇団が長年に
わたって放置してきた劇団生の長時間労
働と理不尽な上下関係によるパワハラに
よって、遂に、劇団生の自死という悲劇
が起きてしまいました。


その原因をたどると、2月に週刊文春で
報道された「ヘアアイロン事件」に行き
つきます。


「ヘアアイロン事件」について、文春が
劇団に問い合わせたところ、「当該団員
本人にも確認しましたが、両者とも明確
に否定しています。全くの事実無根でご
ざいます。当該団員が他人に相談したり
劇団が聞き取りを行ったりした事実もご
ざいません」と、あたかも「ヘアアイロ
ン事件」など、なかったかのような回答
を劇団がしています。


これは、実にマズい対応だったと思いま
す。


この対応が、その後の空組生だけの話し
合いも含めて、結果として、劇団生の自
死へと繋がったのだと思います。


その後、「ヘアアイロン事件」があった
ことは認め、ただ、故意ではなく過失で
あったと弁明していますが、時すでに遅
しです。


劇団生の自殺後、宙組は公演をできる状
態ではなくなり、その後の宝塚大劇場公
演は、全日程が中止、そして、東京宝塚
劇場公演も全日程が中止になりました。

更に、来年、予定されていた宙組別箱公
演も中止になりました。

劇団側は、外部弁護士による調査チーム
の調査を実施し、その調査結果を公表す
るも「パワハラ」「イジメ」は認められ
なかったと主張するだけなら、まだ、良
かったのですが、代理人弁護士を立てて
いる遺族側に向かって「そのように言わ
れているのであれば、証拠となるものを
お見せいただけるよう提案したい」との
大失言。

来年1月には劇団側代理人と遺族側代理
人との2回目の話し合いがあるそうです
が、何らかの進展があるのかどうか。

そして、週刊文春は、この劇団生の自死
事件だけではなく、阪急阪神ホールディ
ングスの角会長夫妻の話や、演出家の小
池修一郎氏のセクハラ・パワハラ問題、
宝塚歌劇団と創価学会との癒着、お花代
の話など、宝塚歌劇団に関連するする事
なら何でも取り上げるようになりました。

ただ、調査チームの調査報告書に基づい
て、公演回数や公演日程などの見直しが
行なわれることになり、ついでに、運動
会もタカスぺもなくなりました。

そして、只今、労働基準監督署が宝塚歌
劇団に労働基準違反がなかったかの調査
中。

まさしく、激動の1年間でしたね。
(何か大きな漏れがあったらご容赦願い
ます)

そう言えば、花組、月組、雪組のトップ
の退団発表がありました。

宙組がどうなるかは、未だ、不明ですが、
来年後半は、3組は新しい体制でスター
トすることになります。