壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

ペットの航空機客室内持ち込みについてー私は反対だが(シニア雑記)

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


新聞で読んだ記憶がないので、バラエテ
ィー番組かなんかが取り上げたのだと思
うのですが(こんな話題を取り上げる方
も能登半島地震で大勢の死者が出たり、
まだ、大勢の行方不明者のいる大変な時
に、どうかとは思いますが)、話の経緯
も詳細もよく分からないので、この記事
もどこか勘違いしている可能性があるこ
とは、予めご了承願います。

で、話は、羽田空港で発生した日航機と
海保機の衝突炎上した事故でペットが貨
物室に預けられていて、救出できなかっ
たということのようです。

で、ペット愛好家の著名人が、日本航空
がペットを荷物扱いにして貨物室に預け
られたということが許せられないらしく、
欧州のようにペットが客室内持ち込みな
ら、助けられたのに、ということで、日
本の航空会社のペットの取り扱いについ
て、憤慨して、自己のインスタグラムで
次々と取り上げている、ということのよ
うです。

また、署名活動も行われているようです。

私は、ペットの航空機の客室内持ち込み
については、原則反対なのですが、とり
あえず、欧州の航空機会社では、本当に、
ペットの客室内持ち込みが認められてい
るのか、について調べてみました。

インターネットで検索してでてきたのは、
ルフトハンザとエールフランスの2社な
のですが、おそらく、これが欧州の航空
会社のペットの扱いの標準なのだろうと
思います。

まず、ルフトハンザの事例を見てみます。

まず、「輸送容器の重さも含めて8kg以
下の小型の犬および猫に限り、特定の条
件を満たせば、追加の機内持ち込み手荷
物として航空機の貨物室で輸送が可能で
す。大型の犬、猫、および他の種類の動
物は、重さと大きさにかかわらず、客室
へはお連れいただけません。」と書かれ
ています。

また、「ご搭乗者1名につき最高2匹のペ
ットをお持ち込みいただくことができま
す(規定に適合する輸送容器に入れるこ
と)。」と書かれています。

さらに、「最高2匹のペット(犬または
猫)を客室で輸送(規定に適合した輸送
容器1個に収容)または最高2匹のペット
を貨物室で輸送(規定に適合した輸送容
器1個または2個に収容)。」と書かれて
います。

なお、「生後12週間」を経過している必
要があります。

以上を纏めると、航空機に持ち込めるの
は搭乗者1名につき2匹までが限度で輸送
容器に入れて8㎏以下の小型の犬や猫で
あれば、客室内に持ち込むことができま
すが、大型犬や大型の猫については、や
はり貨物室に預けることになります。

一方、エールフランスでは、「犬または
猫をキャビンに持ち込む場合は、必ずカ
スタマーサービスの予約手続きが必要と
なります。またペット重量は、8 kg (バ
ッグ含む)以内までとなります。 ペット
の週齢は少なくとも15週目以上である
必要があります。」と書かれています。

さらに、犬や猫でない動物については、
「エールフランス航空の空輸貨物として
輸送する必要があります」と書いてある
ので、同じ航空機に同乗することすら、
できないことになります。

これが、欧州の標準であるとするなら、
客室内に持ち込めるのは、小型の犬や猫
だけで、大型の犬や猫の場合は、やはり、
貨物室に乗せることになり、さらに、そ
の他の動物は、貨物輸送機で運ぶことに
なります。

つまり、いま、著名人が主張している内
容は、客室内にペットを持ち込める小型
の犬や猫の飼い主の「エゴ」としか思わ
れません。

大型の犬や猫の飼い主は、どんなに、ペ
ットを愛していようが、ペットを同じ航
空機で運ぼうとすれば、貨物室に預ける
しかないのです。

短期の海外滞在であれば、ペットホテル
を活用することも出来るでしょうし、長
期の海外滞在の可能性のある人は、そも
そも、ペットを飼うべきではないでしょ
う。どうしても、長期滞在する必要があ
ってペットを航空機の貨物室に預けるこ
とが嫌だと言うのであれば、代わりに、
そのペットの面倒を見てくれる人を捜し
た方がいいと思います。「里子」ではな
いですが、そのようなことのできる環境
を整える方が先決のような気がします。

なお、反対意見にある「ペットアレルギ
ー」や「犬・猫嫌いの人」については、
客室乗務員に話して、席を代わってもら
うしかないでしょう。

なお、客室内に持ち込んだ場合、どこに
ペットを置くかですが、アメリカン航空
では、「ケージに入れた状態で座席の足
元に置く」と書いてありますので、これ
が標準だと思います。

私の結論としては、基本的に短期の海外
滞在ならば、ペットは「ペットホテル」
などに預けることを基本とすることだろ
うと思います。そのための「ペットホテ
ル」を充実させることの方が重要でしょ
う。

したがって、小型の犬や猫をペットとし
ている人だけを優遇するような不平等な
制度にすることには、私は、反対です。

なお、航空会社が乗客数を増やすために、
欧米のように、小型の犬猫なら客室内持
ちこみできるようにするというのは、あ
るかもしれません。その場合は、犬猫嫌
いの人やアレルギーの人にも是非、気を
配って頂きたいと思います。