何のためのリニア新幹線か、忘れていないか?(シニア雑記)
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
リニア中央新幹線の品川ー名古屋間の
2027年開業をJR東海が断念するという報
道がありました。
もう、大分前から、無理だったのを正式
に表明したという感じですね。
リニア開業は2034年以降となる見通しだ
そうで、開業が7年も延びることになる訳
ですが、そもそも、何のためのリニア新
幹線だったのかを忘れている節がありま
す。
JR東海のHPには、こう書かれています。
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Q:中央新幹線を建設する意義・目的を
教えて下さい。
・東海道新幹線は開業後48年が経過して
おり、将来の経年劣化や大規模災害に
対する抜本的な備えとして、中央新幹
線を早期に実現させることにより、東
京・名古屋・大阪を結ぶ日本の大動脈
輸送の二重系化が必要です。
・中央新幹線は、超電導リニアにより実
現していきますが、超電導リニアの高
速性による時間短縮効果によって、日
本の経済及び社会活動が大いに活性化
することが期待できると考えています。
・また、中央新幹線開業後の東海道新幹
線については、東京・名古屋・大阪の
直行輸送が相当程度中央新幹線に移り、
現在の東海道新幹線の輸送力に余裕が
できることを活用して、「ひかり」
「こだま」の運転本数を増やすなど、
現在とは異なる新しい可能性を追求す
る余地が拡大します。
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どちらかというと、高速化による時間短
縮効果の方が注目されがちですが、一番
の目的は、東海道新幹線の経年劣化や大
規模災害に対する備えだったことが分か
ります。
今、懸念されているのは、太平洋側で起
きる巨大地震です。
地図で、東海道新幹線が走っている場所
を見ても、結構、海沿いの地域を新幹線
が走行している事が分かります。
もし、このまま、ズルズルと開業が遅れ
るようだと、太平洋側で起きる巨大地震
やその地震が引き起こす津波によって、
東海道新幹線は寸断される恐れもありま
す。
(なお、JR東海自体は、津波による新幹
線への被害は否定しています。)
もし、そうなれば、日本を東西に走る大
動脈が長期間にわたって、使用不能にな
り、日本経済にとって、大きな損害をも
たらす可能性さえあります。
だからこそ、別ルートとして、山間部を
走るリニア新幹線が必要となるのではな
いでしょうか?
今や、静岡県知事1人が、何の根拠もな
く、リニア新幹線の工事に反対している
ように、見えます。
静岡県民には、次の、知事選挙で、川勝
知事を知事の座から引きずりおろして欲
しいと思いますが……。