妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

これは是非観て欲しい、宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』は感動の名作!!①

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、宙組宝塚大劇場公演『NEVER SAY
GOODBYE』の観劇2回目に行ってきました。


今回は、ローソンチケット貸切公演。で、最
後に、真風涼帆さんのご挨拶がありました。


今回の席は23列目の右端で、ほぼA席。前回が
いい席だったので、プラスマイナスゼロという
感じ。
でも、オペレグラスを使えば、まあまあ見えま
した。


さて、今回は男役さん中心にコメントします。


真風涼帆さんはこの前書いたので、2番手芹香
斗亜さん。
バルセロナの闘牛士ヴィンセント・ロメロとい
う役で、もう役からして格好いいです。
最初は、故郷バルセロナをファシストから守る
ために闘牛士を辞めて民兵となって戦い、さら
には故郷バルセロナも捨てて、オランダ義勇軍
と一緒に反乱軍と戦います。
最後の戦場の場面でジョルジュが撃たれたとき、
「ジョルジュ~!!」と叫ぶのは確かヴィンセ
ント。
その後、ジョルジュのカメラをファシストから
守るために埋めたところをみると、ヴィンセン
トは生き残ったんですかね?
孫のエンリケ・ロメロ(奈央麗斗さん)も出て
きますし……。
フィナーレで銀橋で歌う「NEVER SAY GOOD
-BYE」は圧巻の歌声です。
私は、宙組の中で芹香斗亜さんが一番歌が上手
いと思うのですが。


次が3番手桜木みなとさん。
ちょっと小者の悪役という感じの統一社会党の宣
伝部長フランシスコ・アギラール役。
統一社会党主催のサン・ジョルディの祭りのアト
ラクションであっさりジョルジュにキャサリンを
奪い返されたり、味方のコマロフに裏切られて銃
で殺されたり、ちょっと間が抜けています。
まあ、宝塚の作品で絶対的な悪役というのは、ほ
とんどいないですけどね。
歌は大分上手くなったと思います。
今回、結構出番が多かったので、もしかすると……。


その次がこれは宙組4番手か、と思う瑠風輝さん。
バルセロナで開催される人民オリンピックに参加
しに来たイギリスの高跳びの選手で、ヴィンセン
トと一緒になってファシストと戦う民兵の役。
その他にも、オランダのレスリング選手役(とて
もレスリング選手には見えない)の紫藤りゅうさ
ん、スウェーデンのフェンシング選手役の鷹翔千
空さんと3人セットで、あちこちの場面に出没し
ます。
最後のフィナーレの階段下りで歌う歌が上手いで
す。(ほかの場面でも歌っていますが)


この3人に、ノルウェーのフェンシング選手役の
風色日向さん、モロッコのボクシング選手役の亜
音有星さんにヴィンセント(芹香斗亜さん)を加
えて、民兵組織「センチュリア・オリンピアーダ」
です。
(ちょっと、人数が少ない気はしますが……。)


で、注目株の103期の亜音有星さん。今回、いい
役をもらいました。
途中で故郷へ帰りたくなり、民兵組織から脱退す
るのですが、アギラール(桜木みなとさん)に捕
まって、自白剤で組織のアジトの場所を漏らして
しまいます。
最後には、仲間の元に戻り、そして戦死します。
ということで、かなり出番が多いです。


最後に留依蒔世さん。今回は、女性戦士ラ・パッ
ショナリア役ということで、女役です。
女性も民兵となって銃を持って戦闘に加わるので
すが、その中心になっていました。ソロの場面も
あり、歌上手いです。
フィナーレの階段下りで紫藤りゅうさんとペアに
なっている娘役がいたので誰だ?と思ってよく見
たら、留依蒔世さんでした。
ということは、フィナーレの間も娘役さん達に混
じって踊っていたのでしょうか?このまま今後も
女役でいいのでは?と思ったのですが、身長が
172㎝あります。無理ですね。


前回の記事で「最後に、一つ気になったのが、紫
藤りゅうさんのセリフが1カ所声が小さかったの
と、フィナーレの階段下りの時の桜木みなとさん
の歌がほとんど聞こえなかったこと。」と書いた
場面は、今回は大丈夫でした。
やっぱりマイクの調子が悪かったのでしょうか?


で、長くなったので②に続きます。


最後に、ご覧になった方も多いと思いますが、宝
塚のHPにキーワード解説が載っていましたので、
転載しておきます。
これでもまだ、この作品は分かりづらいと思いま
すので、補足の記事を書く予定です。


キーワード解説


激しく歴史が動いた1936年のスペインを舞台に
展開する今作。当時のスペインと、それを取り
巻くヨーロッパの国々では何が起こっていたの
でしょうか。ジョルジュやキャサリンが記録し、
伝えようとした時代の背景や、劇中の出来事に
まつわる4つのキーワードを紹介します。   


ファシズム


第一次世界大戦後、社会不安が蔓延した時期に、
イタリアからヨーロッパや世界各地に広がった
全体主義的な国家体制で、独裁政権によって国
民の権利や自由を抑圧した。その代表的な指導
者として、イタリアのムッソリーニ、ドイツの
ヒトラー、ポルトガルのサラザール、そして今
作の舞台であるスペインのフランコなどが挙げ
られる。   


人民オリンピック(オリンピアーダ・ポピュラ
ール)


「人民オリンピック」は、1936年、ベルリンオ
リンピックに対抗してスペインのバルセロナで
計画された大会。反ユダヤ主義、軍国主義を推
し進めるナチス政権下のドイツ・ベルリンでの
開催に反発し、20か国以上のオリンピック代表
選手が賛同したものの、開催直前にスペイン内
戦が勃発し、中止を余儀なくされた。   


スペイン内戦


1936年7月17日、スペイン領モロッコで起こった
軍事反乱を皮切りに始まった内戦。この軍事クー
デターは一般市民である労働者たちの武力抵抗に
よって一旦鎮圧されたが、ドイツ、イタリアの両
ファシズム政権の援助を得た反乱軍は再び抗戦。
一方の共和国軍には55もの国から共鳴した義勇兵
が集まり、世界のファシズム勢力と反ファシズム
勢力の代理戦争の状態となった。内戦は1939年に
反乱軍の勝利で終結した。   


サン・ジョルディの祭り


バルセロナを中心とするカタルーニャ地方の祭り。
ドラゴンに捕らわれた姫を助けた騎士サン・ジョ
ルディが、姫に赤い薔薇を贈った、というロマン
チックな伝説から生まれたとも言われる。
サン・ジョルディが殉教したとされる4月23日は、
同地方では「サン・ジョルディの日」「恋人の日」
と呼ばれ、カタルーニャの守護聖人サン・ジョルデ
ィを祝う風習が今も残っている。


前回の記事です(↓)。