妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

ようやく観れました!!朝夏まなとさん主演のミュージカル『モダン・ミリー』面白かった~!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


2020年の公演が新型コロナで、シアター
クリエ公演も御園座公演も観劇できなか
ったミュージカル『モダン・ミリー』。
今回も、観劇直前の公演が中止となって、
私の観劇も危ぶまれたのですが、なんと
か再開に。
昨日、ようやくシアタークリエまで遠征
して観劇することができました。


席はぴあスペシャル席が当選して、前か
ら4列目。双眼鏡なしでもよく見えまし
た。


こんなストーリーです。
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1920年代のニューヨーク。「大切なのは
ロマンスよりも理性!」をモットーに、
モダンガールに憧れて、カンザスの田舎
町から出てきたミリー(朝夏まなと)。
ところがニューヨークに着いて早々、財
布をぬすまれてしまう。
無一文になったミリーは、通りでぶつか
ったジミー(中河内雅貴)から教えても
らった長期滞在型ホテル・プリシラへ行
く。
ホテル・プリシラは、中国人のミセス・
ミアーズ(一路真輝)がオーナーを務め、
中国人兄弟のバン・フー(丸山泰右)と
チン・ホー(小野健斗)が働くホテルに
は、この街での成功を夢見る女の子が多
く暮らしていた。


玉の輿を狙って未婚の男性が社長を務め
る会社を訪問するも、なかなか就職先が
決まらず家賃を滞納していたミリーは、
グレイドン(廣瀬友祐)が社長を務める
保険会社へミス・フラナリー(入絵加奈
子)を訪ねる。
そこで、グレイドンから口述速記の腕と
タイプライターの速さを認められたミリ
ーは、保険会社に採用される。
ホテルで知り合ったドロシー(実咲凛音)
や偶然の出会いを繰り返すジミーと仲良
くなったり、玉の輿を狙って就職した会
社の社長・グレイドンに猛アプローチを
かけたり、世界的歌手マジー(保坂知寿)
のパーティーに参加したりと新しい生活
を楽しむミリー。
そんな矢先、ドロシーが行方不明になる。
ミセス・ミアーズがホテルに滞在する身
寄りのない女の子を香港へ人身売買して
いると知ったミリーたちは、ドロシーの
救出作戦を決行!果たしてミリーたちの
運命は!?
そして、ミリーが見つけた本当に大切な
ものとは――。
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『モダン・ミリー』の舞台が1922年のニ
ューヨークと聞いて、宝塚ファンには思
いあたる作品があるのでは?
そう、この『モダン・ミリー』は、『グ
レート・ギャツビー』と年代と場所が重
なります。
『グレート・ギャツビー』で、ニックが
ニューヨーク郊外のロングアイランドに
来たのは、原作によれば1922年の春。
『モダン・ミリー』でジミーが住んでい
るのもロングアイランド。
そして、『グレート・ギャツビー』と同
様に禁酒法の時代ですから、もぐりの酒
場も出てきます。


そして、女性たちのファッションがどち
らの作品も同じです。
この1920年代のアメリカは、若い女性た
ちがこれまでの伝統的な殻を破って、自
由奔放に活躍し始めた時代です。
カンザスの田舎町からニューヨークに出
てきたミリーも最初にやったことは、長
い髪をカットして短くボブに、スカート
丈は短いドレスに、そして口紅も眉も引
いて、ファッションも生き方も従来の女
性とは異なるモダンな女性へと変身しま
す。
だからこそ、作品のタイトルが『モダン
ミリー』。


この作品は、コメディ・ミュージカルで
す。肩の力を抜いて気軽に楽しめる舞台
になっています。


演出は、小林香氏。
どこかで見た名前だと思ったら、明日海
りおさん主演の『マドモアゼル モーツァ
ルト』の演出家。
今回も素晴らしい演出を見せてくれます。


この作品には、宝塚のOGが3人出演して
います。


まず、最初は主役のミリー役の朝夏まな
とさん。
元宝塚宙組男役トップスターです。
最近では、『ローマの休日』の アン王女
役、『マイ・フェア・レディ』のイライ
ザ役などを演じています。今後は、『天
使にラブ・ソングを』で、森公美子さん
とW主演の予定です。
高音まで出る伸びやかな歌声と長い手足
を活かしたダンスが魅力で、今回も、そ
の素敵な歌声と軽快なタップダンスなど
のダンスを披露してくれます。
華やかな容姿も魅力で、ミリーの赤いド
レスも良く似合っています。


次は、ドロシー役の実咲凛音さん。
元宝塚宙組娘役トップで、朝夏まなとさ
んとコンビを組んでいました。
ドロシーは、いかにも良家のお嬢さんが
場違いの安ホテルに来た、という感じで、
実咲凛音さんのお嬢様ぶりがハマってい
てそこが可愛らしい。
歌は、相変わらずの美声で、グレイドン
役の廣瀬友祐さんとのデュエットダンス
も素敵です。


3人目は、ミセス・ミアーズ役の一路真
輝さん。
元宝塚雪組男役トップスターです。
今回は、人身売買の罪で指名手配中の悪
役で中国人に変装して、ホテルの経営者
に成り済ましています。二人の中国人を
従業員兼人身売買の部下として雇ってい
るのですが、実は中国語ができなくて、
辞書を引きながら部下と会話をするとい
う、ちょっとお粗末。その怪演ぶりが見
事です。


女性のメインキャストとしては、もう一
人、世界的歌手マジー役で保坂知寿さん
が出演しています。
世界的歌手役だけあって、相変わらずの
迫力ある歌声が素晴らしいです。


男性のメインキャストでは、まず、ジミ
ー役の中河内雅貴さん。
ミリーが好きになり、積極的にアタック
します。
ミリーと二人で歌う「角を曲がって」と
いうナンバーがとても素敵です。


もう一人は、グレイドン役の廣瀬友祐さ
ん。
『イントゥ・ザ・ウッズ』のシンデレラ
の王子役と言えば、ご記憶の方も多いか
と思います。
ノーブルな顔立ちで、今回の証券会社の
社長役にぴったりです。
歌もダンスもこんなに上手かったっけ?
と思うほど(昔から知ってますから)、
素晴らしいです。


とにかく、歌も踊りも(特にタップダン
ス)もストーリーも素敵なミュージカル
の名作『モダン・ミリー』が観劇できた
ことに感謝です。