妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

星組公演『王家に捧ぐ歌』の衣裳はコスト削減か?前回宙組公演と比較してみた。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


来年の2月8日~ 2月27日に名古屋の御園座で上演される『王家に捧ぐ歌』
の先行画像の礼真琴さんの衣装がファンの間で大騒ぎになっています。
中には衣装代削減との声もあるようですが、本当にそうでしょうか?


前回の宙組公演と比べてみました。
前回の公演を私は観ていないのですが、過去の公演案内が宝塚のHPに残っ
ています。
なるほど、朝夏まなとさんが来ている衣装は豪華です。いかにもエジプト
の将軍、というイメージです。


ところで、この公演は、2015年6月5日〜7月13日の間、宝塚大劇場で、
2015年7月31日〜8月30日の間、東京宝塚劇場で上演されています。
しかも、公演案内を見ると「三井住友VISAカード シアター」と書かれて
います。つまり、スポンサー付きです。
さらに、この公演は、2016年5月5日〜5月28日の間、博多座でも上演され
ています。


一方、今回の星組公演は、御園座だけの公演で、公演期間は20日間です。
しかもスポンサーがついている様子もありません。


そうすると、衣装にコストをかけても、その分は回収できない可能性が
あります。
前回の衣装を使いまわせばいいと思うのですが(朝夏まなとさんは172㎝、
礼真琴さんは170㎝)、ラダメスだけサイズが合っても他の人は合わない
可能性もあります。


ということで、あのポスターの衣装になった?……とは私は思いません。


今回の公演案内に「ビジュアルを一新し」と書かれています。
公演が再演される時には、たいてい、演出家は前の公演とどこかを変えて
きます。あの『エリザベート』も公演ごとに微妙に異なります。


今回、演出の木村信司先生は、新たな 『王家に捧ぐ歌』をやりたいのでは
ないか、と思っています。
ただ、「ビジュアルを一新し」とだけ書かれていますので、ストーリーとか
曲とかは、大きく変えてこないだろうと思います。


まだ、先行画像の段階ですので、なんとも言えませんが、私はこのままの
衣装のラダメスでもいいのではないか、と思っています。
むしろ、衣装より中身でしょう。


柚香光さんのファンには申し訳ないですが、例えば花組公演の『アウグス
トゥス』は、ポスター画像は格好良かったのに、柚香光さんが演じたアウ
グストゥスはイマイチでした。むしろ、瀬戸かずやさんのアントニウスの
方が目立っていました。


「新しい酒は新しい革袋に盛れ」ということわざもあります。
ビジュアルを一新して、礼真琴さんがどんなラダメスを演じるのか、そして
どんな『王家に捧ぐ歌』になるのか、今から楽しみにしています。