妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

桜木みなとさんの決死の意見書も空しく……。ー週刊文春第8弾

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


今週の週刊文春の記事は、大きく3つに
分かれています。


一つ目は、宙組2番手の桜木みなとさんの
意見書の件。


二つ目は、宙組上級生による亡くなった
劇団生への「パワハラ」のより詳細な記
事。


三つ目は、3組トップと木場氏との直談
判の内容です。


今回は、一つ目を、次回は三つ目を、最
後に二つ目を取り上げようと思います。


週刊文春の記事より、冒頭部分です。
==================
 二十二枚のA4用紙は、地獄のような日
常を脱する一縷の望みになるなずだった。
だが、下級生たちの淡い期待は容易く打
ち砕かれたー。十一月十四日、宝塚歌劇
団理事の井場睦之氏が外部の弁護士によ
る調査報告書を淡々と読み上げた後、木
場健之理事長がこう述べたのだ。
「イジメやハラスメントは確認できなか
った」
 宙組のタカラジェンヌ・〇〇〇〇(享
年25)の自死から四十五日。下級生たち
の胸には、悲痛な思いが波打っている。
「劇団の会見はウソばかりでした。どう
すれば私たちの声は劇団に届くのか。ど
うすれば隠蔽されず事実が伝わるのか。
ずっとずっと考えています。劇団の在り
方に、皆が心身共に崩れていっています。」
(下級生)


         ◇


 実は〇〇の死の数日後、一人の生徒が
立ち上がっていた。宙組二番手スターの
桜木みなとである。事態を重く見た彼女
は、副組長の秋奈るいらと共に、下級生
も含めた半数以上の生徒へのヒアリング
を実施。劇団に労働環境とパワハラの是
正を求める意見書を作成したのだ。
「次期トップスターの有力候補で、就任
となれば宙組初の生え抜きトップとなる。
現トップの芹香斗亜と宙組組長の松風輝
は、パワハラ加害者と取り沙汰され、身
動きが取れない。桜木は散り散りになっ
た生徒たちをまとめるべく『二度と起き
ないための改善方法を考えよう』と奔走。
独断の行動は御法度なので決死の覚悟を
感じました」(宙組関係者)


 劇団が意見書を受領したのは十一月上
旬のこと。それから約一週間が経過した
十一月十四日正午、宙組の生徒たちは急
遽、宝塚大劇場にある団体専用レストラ
ン「エスプリホール」に集められた。約
六十人の生徒たちを前に、木場氏が「パ
ワハラは認められませんでした」と語る。
次の瞬間、「公演はいつ再開するんです
か」という弾んだ声が飛んだ。晴れやか
な表情で質問したのは松風だった。
「調査チームに訴えてきたパワハラもイ
ジメも一切認定されず、当事者である芹
香さん、松風さんは笑顔を見せている。
それを見て絶望的な気持ちになりました」
(前出・下級生)


 劇団が冒頭の記者会見を行ったのは、
その四時間後。パワハラ、イジメの存在
を否定し、「業務上必要な範囲の叱責」
と断じた劇団は、ヒアリングと同時進行
で“パワハラ指導”を見直して欲しいと訴
えたにもかかわらず、調査報告書を盾に
黙殺したのだ。
==================
以上が、桜木みなとさんが決死の覚悟で
提出した意見書の顛末です。


あくまでも、「イジメ」も「パワハラ」
もなかったことにしたいとした劇団側の
意図が透けて見えます。


ですから、調査報告書について、「上級
生サイドの話も知れて良かったと思う。」
という意見に対して、私はブログで「上
級生サイドの話しか書いてない」と書い
たのです。


結局、調査チームの報告書は、下級生の
言い分も遺族側の言い分も黙殺して、劇
団側の言い分に沿った内容だったという
ことになります。


大阪の大手法律事務所がやった調査にし
ては、随分と杜撰な気がしますが……。