妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

懲りない人たち(シニア雑記)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


毎度、「ペット」の話で申し訳ないです
が、そもそもの論争の始まりの話から。


日刊ゲンダイDIGITALの記事です。
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石田ゆり子、DaiGoがまたも炎上で《懲
りない》の声 ペット貨物扱いで独特の
持論展開


 1月2日に羽田空港で発生した日本航空
と海上保安庁の航空機が衝突・炎上した
事故で旅客機の貨物室には二匹のペット
が預けられていたが、救助できなかった
という報道を機に発展した「ペットの機
内持ち込み」についての議論。


 3日、メンタリストのDaiGo(37)はX
で、「※今回の現場のスタッフの方々を
批判してるわけではないです、対応は本
当に素晴らしいと思います」とフォロー
しつつも「そもそもペットを貨物室に預
けなければいけない決まりにしている日
本の航空会社が終わってる」と、ペット
の貨物扱いに意義を唱えた。


 女優・石田ゆり子(54)も、元フジテ
レビでフリーアナウンサーの笠井信輔
(60)のインスタグラムの投稿に「いろ
んな意見があると思いつつも家族同然の
動物たちを機内に載せる時、ケージに入
れて機内に持ち込めることを許して欲し
いです」「生きている命をモノとして扱
うことが私にはどうしても解せないので
す」とコメントをしたところ、反対意見
が殺到。


 石田は5日、インスタグラムで「誰か
を批判したり何かを押しつぶしたりして
自分の意見を通そうなんてぜんぜん思っ
ていません。どうかそんなに怒らないで
」と釈明したが騒ぎは収まらず、7日に
再度インスタグラムで、「私はいつも感
情で突っ走るところがあるので言葉が足
りなかったことを反省いたしました」と
述べた。


  DaiGoはかつて「生活保護の人に食わ
せる金があるんだったら猫を救ってほし
い」「ホームレスの命はどうでもいい」
と発言し、炎上した過去がある。石田も
過去に店員の接客について苦言を呈して
炎上したことがあり、両者それぞれ《ま
た猫で炎上してる》《大好きだったのに、
残念》という声が上がった。


■動物好きでも漫画家・倉田真由美氏、
タレント・松嶋初音は慎重意見


 一方で、漫画家の倉田真由美氏(52)、
タレント・松嶋初音(36)らは、アレル
ギーや動物が苦手な人たちの人権侵害に
なり得るという視点から冷静な意見を発
信している。倉田氏は「私は実家で何頭
も犬を飼ったし動物好きだが、『飛行機
の客室にペットを』は流石に無茶だと思
う」「動物が苦手な人、アレルギーがあ
る人、そういう人たちの人権を侵害する
ことになりかねない」と5日のXで指摘。


 DaiGoや石田と同じくペットを飼って
いる人たちからも倉田氏や松嶋の意見に
賛同が集まっており、今回のペットをめ
ぐる議論が著名人の常識を測る尺度にな
っているともっぱらだ。


「そもそもJAL機に搭乗していた全員が
無事だったからこそ、今できる議論なの
は誰の目から見ても明白です。DaiGoさ
んも石田さんもJALを批判する意図はな
いと言っていますが、ペットの貨物扱い
にケチをつけていること自体が、JALの
批判になっているということに気づいて
いないことが問題でしょう」
(全国紙社会部記者)


 もちろん自由な意見を述べ、それによ
る議論が行われること自体はむしろ推奨
されるべきだろう。しかし石田の「怒ら
ないで」「能登地震が起きている今すべ
きではなかった」という再投稿が、適切
な議論をする姿勢がないと映り、火に油
を注ぐ結果となってしまった節もある。


「議論に参加したなら、個人的な意見に
対して、賛成も批判も起こるのは当たり
前ですし、それに対して怒らないでと言
っていたら、適切な議論にはなりません。
言いたいことは言うが、反対意見は"全
て感情論で怒ってる意見"という見方を
していること自体が、《議論に参加する
資格がない》と思われても仕方がないか
もしれませんね」(同)


 松嶋も5日、「今回の出来事で理解す
るべきは『貨物扱いが悪い』という話で
はなくて、そもそもペットを遠出させる
手段として飛行機は選択肢から外すのが
よい、と飼い主が個々に思うべきだと思
います」と投稿した。
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これに対して、獣医師の立場からの意見。
同じく、日刊ゲンダイDIGITALの記事で
す。(こっちがメインです)
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JAL機の事故でペット同乗問題が炎上…
獣医師が考える動物・飼い主・乗客の安
全性と快適性【ワンニャンのSOS】


 JALの旅客機と海上保安庁の航空機と
の衝突事故は、思わぬ波紋を広げていま
す。JAL機の乗員乗客は全員助かったも
のの、貨物室に預けられた2匹のペット
が不幸に遭ったことから浮上したペット
の同乗問題です。


 動物好きの方がわが子同然にかわいさ
から機内への持ち込みを求める意見があ
る一方、動物が苦手な方やアレルギーの
ある方などが落ち着いた空間の確保や安
全面から従来通りの貨物室を主張するな
ど賛否両論が沸き起こっています。


 確かに事故で犠牲になった2匹はかわ
いそうですが、だからといってこれを機
にペット同乗にかじを切るのは行きすぎ
だと思います。獣医師の視点を紹介しま
しょう。


■精神的なストレスと物理的なストレス


 一部の航空会社はペット同乗が認めら
れていますが、それでも搭乗中はケージ
の中にいます。プライベートのドライブ
のように自由に、とはいきません。ワン
ちゃんやネコちゃんにとって、長時間ケ
ージに閉じ込められるのは精神的なスト
レスが強いほか、急激な速度や気圧の変
化による物理的なストレスも重なります。


 かかりつけの飼い主さんの中には、飛
行機での旅行にワンちゃんを連れて行っ
たことで、重度の自律神経失調症を起こ
して入院したケースもありました。動物
にとってのプレッシャーが強過ぎるのが
ひとつです。


 もうひとつは、周りの乗客との関係を
含めた管理面があります。動物由来の感
染症があるため、持ち込みを可能とする
と、軽度の検疫が必要で、そうすると離
着陸の出入り口は、動物を持ち込む人と
そうでない人で分けるのが理想です。


 さらに周りの乗客との関係においては、
動物アレルギーの懸念もあります。機内
持ち込みによって、周りのだれかがひど
い呼吸困難になった場合の治療をどうす
るか。


 まず前述の通り、出入り口を分けた上
で、動物アレルギーがある乗客と動物を
持ち込む乗客とは、一定の距離をキープ
した座席にすることは不可欠でしょう。
その上で、離着陸の空港や機内には獣医
師や医師の配置が必要です。しかし、こ
れをすべての便で配置するのは、現実的
ではありません。やるとすれば、ペット
同乗者専用の便を設定した上でやるべき
ではないでしょうか。


 そこまで行うとすると、もはやプライ
ベートジェットのような位置づけになる
かもしれませんが、動物の機内同乗を認
めるのは、それくらいシビアに動物側、
飼い主側、周りの乗客側の安全性や快適
性を考えるべきことだと思います。


 もし国内旅行を動物ファーストで一緒
に楽しむなら、やっぱりマイカーでしょ
う。それでも目的地までロングドライブ
となると、飼い主にも動物にも経験が必
要ですし、たとえ慣れたとしても、長距
離移動ではこまめな休憩が不可欠です。
(カーター動物病院・片岡重明院長)
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やっぱり、ペットを連れての遠出は、ペ
ットにとってもストレスのようです。


本当にペットを愛しているのなら、ペッ
ト同伴の旅行は、諦めた方がペットのた
めにも良さそうです。