妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

このメンバーならどうか?『INTO THE WOODS』を再演する場合のキャストについて考えてみました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


ミュージカル『INTO THE WOODS』が、無事、
2月13日に梅田芸術劇場メインホールで千秋楽を
迎えました。


で、この公演で話題になったのが、一部の歌える
人と一部の歌えない人(ミュージカル初経験の人
もいます)との歌唱力の落差。


私自身は、キャスト発表があった時からこれは仕方
がないかな、と思っていたのですが、この公演の感
想を見ると歌える一部の人への絶賛の声と歌えない
人への非難の嵐。


数々のミュージカルを観てきた私としては、今回観
劇してこんなものか、という感じでしたが、どうも
歌の下手な人が出演しているのが許しがたい様子。


では、ということで、もし、この作品を再上演する
なら、という前提で、私の理想のキャストを考えて
みました。


ということで、まずは演出の熊林弘高氏は交代です。
熊林弘高氏の演出は、フザケ過ぎです。
特に第1幕の魔女の演技は、ひどすぎます。
この作品は、コメディ・ミュージカルではないのです
から。


で、日本版『INTO THE WOODS』の2004年の初回と
2006年の再演の演出をした宮本亞門氏を起用します。


次に、配役の変更です。(敬称略)
(一応、歌える人もこの際、変更します。)


シンデレラ:上白石萌音


赤ずきん :昆夏美


パン屋の夫:平方元基


パン屋の妻:笹本玲奈


ナレーター:今井清隆


実は、このメンバーは、上白石萌音さんを除いて、ソ
ンドハイム氏作詞・作曲のミュージカル『メリリー・
ウィー・ロール・アロング』(2021年5月~6月に、新
国立劇場中劇場、愛知県芸術劇場大ホール、梅田芸術
劇場メインホールで上演)の出演メンバーです。


ただ、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』は、
今回の『INTO THE WOODS』のように評判になった作
品ではありませんでした。


でも、上記の『メリリー・ウィー・ロール・アロング』
出演メンバーは皆、歌が上手です(と思います)。


お分かりでしょうか?同じソンドハイム氏の作品でも、
歌の上手なメンバーを集めたからといって、日本では、
必ずしもその作品がヒットするわけではないということ
が……。


ところで、今回、気になったのが、望海風斗さんのファ
ンと思える人の書いたブログの記事。
望海風斗さんが宝塚のトップだった頃の意識をそのまま
引きずっているような内容。
『INTO THE WOODS』は、望海風斗さんのファンだけ
が観に行ったわけではないでしょう。
私も、別に、望海風斗さんの魔女を見たくて行ったわけ
ではありません。
他の出演者の方が(脇役ですが)出ているから、観劇した
だけです。
歌唱力を批判されている人もTVドラマに出演していますの
で、ファンが一杯いるはずです。むしろ、望海風斗さんよ
り知名度は高いと思います。
その辺を望海風斗さんのファンの方には、もう少しわきま
えて欲しい、と思います。(今後も同じです。望海風斗さ
んのファンだけがその作品の観劇に来ているわけではない
のですから。)



で、上記メンバーに変更すれば、歌唱力に関しては、特に
苦情もなくなると思いますが……。
シンデレラ役は、悩んだのですが、集客力も考えて、上白
石萌音さんとしました。
上白石萌音さんの歌は、井上芳雄さん、堂本光一さん主演
のミュージカル『ナイツ・テイル』で聴いていますが、
大丈夫でしょう。


ただ、上記メンバーを選ぶ中で気づいたことがあります。
この『INTO THE WOODS』という作品は、出演者の歌が
上手いというだけではだめだということ。
それぞれの役に合った演技ができる必要があります。


そこで、もう一人、配役を変更します。


魔女   :大竹しのぶ


これで、大丈夫でしょう。
大竹しのぶさんは、ソンドハイム氏作詞・作曲の作品
『スウィーニー・トッド 』に出演しています。
その時の演出家は、宮本亞門氏でした。
歌唱力もあります。演技力もあります。


いかがでしょうか?