妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

あるブロガーの記事にため息、花組公演『巡礼の年』のポスターの永久輝せあさんについて

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


あるブロガー(仮にTさんと呼びます)
の記事にため息が出ました。
よく読まれている方なんですけどね。
この記事はあまりにもひどい。


ということで、どこがおかしいかを見て
みます。(あまり他人のブログの批判は
したくないのですが、誤解される方がい
ると困りますので)


まず、タイトルに書いた花組公演『巡礼
の年』のポスターの件です。


この方は、水美舞斗さんのファンで、永
久輝せあさんのファンではないようです。


それで、ポスターに水美舞斗さんだけで
なく、永久輝せあさんまでが掲載されて
いるのが気に入らないようです。


実物のチラシを梅田芸術劇場で手に入れ
て見たのですが、まず、これはいわゆる
「切手」ではありません。


「切手」のような形と大きさでチラシに
載るので「切手」と呼ぶのだと思うので
すが、「切手」の場合は、トップとトッ
プ娘役の二人がメインの部分に載ってい
て、「切手」の形で2番手が載るのが一
般的だと思います。


現在、宝塚大劇場で公演中の雪組公演
『夢介千両みやげ』『Sensational!』の
チラシにはメインの部分に彩風咲奈さん
と朝月希和さんが載っていて右下に2番
手の朝美絢さんが「切手」で載っていま
す。
これが「切手」の典型例だと思います。


一方、花組公演『巡礼の年』『Fashio
nable Empire』のチラシは、これは「切
手」ではありませんね。
メインの部分には柚香光さんだけが載っ
ていて、右下に星風まどかさんを中心に
左に水美舞斗さん、右に永久輝せあさん
が載っています。四角の枠の中に入って
いる訳でもありません。
この場合は、比較的自由で、雪組公演
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
のチラシでは、望海風斗さんの後ろに、
真彩希帆さん、彩凪翔さん、朝美絢さ
ん、彩風咲奈さんの4人が載っていま
す。


花組公演の『はいからさんが通る』のチ
ラシでは、メインの部分に柚香光さんと
華優希さんが載っていて、「切手」で瀬
戸かずやさんと水美舞斗さんが載ってい
ます。


文句をつけるならこのチラシに当時2番
手でもない水美舞斗さんが掲載されてい
ることに文句をつけるべきだったのでは
ないでしょうか?


次に、Tさんは、水美舞斗さんが演じる
ショパンが早世して、他の人が長生きす
るのが気に入らないようです。


確かにショパンは39歳で死んだのです
から、比較的若くして死んだと言える
でしょう。
しかし、リストにとってショパンは友人
であり(少なくともリストの方はそう思
っていた)、ショパンの死後、伝記まで
書いているようです。
したがって、リストの友人であるショパ
ンを水美舞斗さんが演じるのには別にお
かしいところはないと思います。


これを逆に永久輝せあさんのジョルジ
ュ・サンドを、長生きしたからといっ
て水美舞斗さんが演じる方が問題でしょ
う。
ジョルジュ・サンドは男装の麗人と呼ば
れた人で、つまり女役になります。
さらに、ジョルジュ・サンドはショパン
の方の愛人です。


一方のリストの愛人が星風まどかさんの
演じるマリー・ダグー伯爵夫人です。


主役のリスト(柚香光さん)の愛人役が
星風まどかさん。そして、リストの友人
のショパン役が水美舞斗さんで、その愛
人役が永久輝せあさんです。


こうしてみると、バランスの取れた配役
でTさんのように没年で文句をつけるの
は、お門違いも甚だしいでしょう。


さらに、Tさんはこの作品のタイトルの
「巡礼」の部分にも文句をつけています
が、さすがに他の人の指摘で修正したよ
うです。
「巡礼」ではなく「巡礼の年」で検索す
べきです。
そうすれば、次のような解説が出てきま
す。


《巡礼の年》(じゅんれいのとし、巡礼
の年報とも訳される、フランス語:
Années de pèlerinage)はフランツ・リ
ストのピアノ独奏曲集。《第1年:スイ
ス》《第2年:イタリア》《ヴェネツィ
アとナポリ(第2年補遺)》《第3年》
の4集からなる。
20代から60代までに断続的に作曲した
ものを集めたもので、彼が訪れた地の印
象や経験、目にしたものを書きとめた形
をとっている。若年のヴィルトゥオーソ
的・ロマン主義的・叙情的な作品から、
晩年の宗教的、あるいは印象主義を予言
するような作品まで様々な傾向の作品が
収められており、作風の変遷もよくわかる。
〈泉のほとりで〉〈ダンテを読んで〉
〈エステ荘の噴水〉などが特に有名。


なぜ、「巡礼の年」と名付けたのかは書
いてありませんが、巡礼のように各地を
彷徨し、そこで作曲した作品をおおよそ
年代順にまとめたということだろうと思
います。
(すみません、間違っているかも)


さらに、Tさんは相変わらずVISAを目
の敵にしているようです。
確かに、いわゆるVISAガール(三井住
友カードとVJAのイメージキャラクター
のこと)は皆トップになっていますが、
そのような人をイメージキャラクターに
選んでいるのであって、その逆ではない
と思います。
大体、VISAというのはブランド名であ
って、実際に、宝塚歌劇のスポンサーに
なっているのは、三井住友カード株式会
社とVJAグループです。
これについては、以前、記事にしました
ので、ご参照ください。(↓)


なお、企業のイメージキャラクターにな
っているのは、永久輝せあさんだけでは
ありません。


芹香斗亜さんは、阪急交通社のイメージ
キャラクターです。
月城かなとさんは、加美乃素のイメージ
キャラクター。
有沙瞳さんは池田泉州銀行、萩の月は礼
真琴さん、岩谷産業は真風涼帆さんがそ
れぞれイメージキャラクターになってい
ます。
星組公演になると、萩の月がお土産コー
ナーに並びます。


イメージキャラクターになることによっ
て、お互いにメリットがあるのだろうと
思います。
起用する企業側もイメージキャラクター
が宝塚で活躍してくれれば、企業イメー
ジが向上します。
だから、そのように活躍してくれそうな
人を起用しているのだと思います。
それは企業として当然の行為でしょう。
それをいかにも宝塚人事に対して口を挟
む悪徳企業であるかのような記事を書く
のは、いかがなものかと思います。


私達、ブロガーは書いた記事が正確かに
ついて、いつも確認し、また、他人(企
業も含めて)を中傷するような記事を書
いていないか、常にチェックしていく責
務があると思います。
自分自身への自戒を込めてそう思います。