妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

マリーがリストに伝えたかったこととは?花組公演『巡礼の年』。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


(ネタバレあります)
何度観ても?だった『巡礼の年』の最後
から3番目のマリーとリストが出会う場面
と最後から2番目のリストがサンドとショ
パンに出会う場面。


今回は、その最後から3番目の場面のマリ
ーとリストの対話について、メモをした
ので、そのメモに基づいて、マリーはリ
ストに何を伝えたかったのかを書いてみ
ます。
なお、セリフが聞き取りづらかったり、
自分のメモの字が判読不能だったりする
ので、まあ、大体こんな感じでした、と
いうことで、ご容赦ください。
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(公演プログラムより)
S-15 魂の彷徨-1
リストはまるで王侯貴族のような待遇で、
ヨーロッパ各国に迎えられていた。さら
なる高みを目指すリスト。しかし、1848
年、パリではじまった共和主義運動は瞬
く間にヨーロッパ全土に広がりを見せる。
自らが手に入れた爵位や富といったあら
ゆる価値が転覆していく様を見せつけら
れるリスト。現実の時と空間を越えて、
リストはマリーと再会を果たすが……。
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マリー:久しぶりね。
リスト:どこなんだ、ここは?
マリー:私たちが巡り合うために用意さ
    れた場所。
リスト:君は僕に会いに来てくれたんだ
    ね。すまなかった。もう帰るつ
    もりだったんだ。
    見てくれ、僕はついに王侯と肩
    を並べるまでになったんだ。
マリー:分かってないの?革命よ。
リスト:革命?
マリー:壁のない未来が始まったの。
リスト:見てきたような物の言い方だな。
マリー:ここがそういう場所だから。
リスト:どうしてそんなことを?
マリー:これはあなたの理想だからよ。
リスト:僕の理想?
マリー:人と人とを隔てる壁のない世界。
    どこまでも、誰よりも高く昇れ
    ると思ったのね、あなたも。
リスト:そして、ようやく昇った壁が足
    元からぶち壊された。
マリー:私だけじゃない。これが私たち
    の夢見た世界。
リスト:そうか。
マリー:どこへ行くの?
リスト:ここには僕の居場所はない。
マリー:でも、私はあなたと一緒に居た
    くて、あなたを取り戻したくて
    始めたことなのよ。
リスト:僕は、まだ帰れない。
マリー:フランツ、私の恋人。
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大体、こんな感じです。
どうでしょう?なんとなく分かったよう
な、分からないような。
ただ、この場面と次の場面が「魂の彷徨」
と公演プログラムに書かれているように、
演出家の生田大和先生が一番語りたかった
ことなのだと思います。
それをマリーとショパンのセリフを通して
観客に伝えたかったのだと……。
果たして、伝わったのでしょうか?


次は、リストがサンドとショパンに会う
場面について書きます。