妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宝塚正統派レビュー『モアー・ダンディズム!』!!①

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


今回は、星組公演『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』のうち、
レビューの『モアー・ダンディズム!』についてのコメントです。



私は、残念ながら真矢みきさんの『ダンディズム!』も湖月わたるさんの
『ネオ・ダンディズム! - 男の美学 -』も観ていません。
タカラヅカ・スカイ・ステージでは放送したかもしれませんが、それも
見ていません。



したがって、「ダンディズム」シリーズは今回初見です。
その前提でのコメントになります。



『モアー・ダンディズム!』を観て思ったのは、一体、私はいつの時代
のレビュー作品を見せられているのだろうか?ということです。


全体的にはオーソドックス、宝塚正統派のレビュー、安心してみていら
れるというところでしょうか?
一方、刺激が少ない、斬新さがない、面白みに欠ける、盛り上がる
ところがない、衣装が古臭いという感じを受けます。


今回のプロローグの場面は、『ダンディズム!』のオープニングの場面と
ほぼ一緒のようです。
公演プログラムにその時の写真が載っていますが、衣装がほぼ一緒です。
真矢みきさんが中央で赤いスーツとソフト帽でほかの人たちはオレンジ色、
青、緑、黄色の衣装を着ています。
今回も礼真琴さんが赤いスーツとソフト帽で、ほかの人たちはオレンジ色、
青、緑、黄色の衣装を着ています。が、当時はそれが良かったのかも
知れませんが、今見るとどうにもセンスが悪いです。


第2幕のミッションの場面は、今回、新しく追加されたようです。
公演プログラムには、「一組の若い恋人たちの思い出。青年は一つの指令
を受け、恋人に別れを告げ、戦いに向かう。楽しかった想い出の日々。
そして別れ……。」
と書かれていますが、この内容と舞台の内容とが結びつきません。
舞台では、最初ナターシャ(舞空瞳さん)が持っていた何か書かれた紙を
ほかの人に手渡し、それが人から人へ手渡されていきます。1枚の紙が途中か
ら2枚に増え、4枚になった時にミハエル(礼真琴さん)の手に渡ります。
その時、銃声が響き、ミハエルは倒れます……。その後礼真琴さんのソロ。
意味不明です。


第3幕の前に「ビューティフル・ラブ」という場面が挿入されていました。
有沙瞳さんと小桜ほのかさんの歌は素晴らしいのですが、歌が古臭い、
衣装もなんか変。
曲は、𠮷﨑憲治先生(プロローグも同じ)。


さて、第3幕が「キャリオカ」。
『ダンディズム!』にも『ネオ・ダンディズム! - 男の美学 -』にもあるこの
シリーズの中核となる場面。
この曲はいい!!今聞いても古臭さを感じません。
と思って、公演プログラムを見たら、音楽 甲斐正人
宝塚ではない外部の人。宝塚に数々の楽曲提供を行っているらしい。
「映画『蒲田行進曲』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞」と書いて
あります。


第4幕と第5幕の音楽も甲斐正人さん。


第5幕の「ハード・ボイルド」の場面は『ダンディズム!』にもあります。


あのソフト帽を脱いで舞台の袖に投げ入れる有名なシーンは、
湖月わたるさんの『ネオ・ダンディズム! 』からでしょうか?
今回は、第5幕の「ハード・ボイルド」の場面で礼真琴さんんがやってい
ました。
柚希礼音さんのコンサート『REON JACK4』で湖月わたるさんがゲスト
の時、このシーンを湖月さんと柚希さんの2人でやっていて、このシーンを
再現したんだというのがやっと分かりました。(初めにも書いたとおり、
前作を見ていないので……。)


第6幕でロケット、第7幕で「テンプテーション!」と続きます。


第7幕「テンプテーション!」の音楽は、また替わって高橋恵先生。


どうも私がいいと思う場面の音楽は、𠮷﨑憲治先生以外の人が担当。


衣装は、シリーズ通して任田幾英さん。
どおりで全部同じような衣装の訳です。


演出も、音楽も、衣装も一部を除いて宝塚のベテラン(悪く言えば
お年寄り)によるショー。
さすがにこのシリーズもこれが最後かと思います。(というか最後に
して欲しい。)
昔からの宝塚ファンには受けるのでしょうが、これからの若い人には
どうでしょうか?


東京宝塚劇場公演のチケットは完売みたいですが、お芝居もショーも両方
ともイマイチという公演は久しぶりです。


愛月さんのサヨナラショーがあるので、ライブ中継は観に行きますが……。