これは面白かった~!!花組公演『元禄バロックロック』③
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
「これは面白かった~!!花組公演『元禄バロックロック』②」
の続きです。
今回は、登場人物についてのコメントを書きます。
まずは、主人公クロノスケ(柚香光さん)。
ポスターにあるように派手な刺繡が入って黒を基調とした衣装で
髪型も格好いいです。
いつも大きな時計を持っています。
この時を戻す時計を使って賭場でイカサマをして金儲けをしてい
ます。ところが、女性を相手にこの時計を使おうとすると、誤作動
をしてうまくいきません。
元赤穂藩藩士で時計職人ということですが、仕事は一切していませ
ん。キラと会ってからは、キラのヒモのような生活をしています。
こう書くとロクでもない男ですが、なぜか憎めない人物です。
キラに対しては、何かひっかるところがありつつも、優しく接し
ます。
次は、賭場ラッキーこいこいの主、キラ(星風まどかさん)。
こちらもポスターにあるようにド派手な衣装を着て可愛いです。
あまり賭場の主という感じではありません。
賭場でクロノスケに近づいてきて、クロノスケを独り占めします。
いつもクロノスケに対して微笑みかけていますが、なぜか少し
寂しげです。
実は、赤穂浪士達の敵討ちの相手コウズケノスケ(水美舞斗さん)
の隠し子であったことが分かります。
しかし、キラに対するクロノスケの想いは変わりません。
後に、コウズケノスケの邸に閉じ込められていたキラにクロノスケ
が出会い、互いに心惹かれあう存在になります。
そして、赤穂浪士討ち入りの日、クロノスケはキラを助け出そうと
します。
キラは、クロノスケから託された時計の設計図を素に時を戻す時計を
完成させてクロノスケを助けようとしますが、うまくいきません。
クロノスケを助けるには、クロノスケに出会う前まで時を戻す必要が
あるからです。
キラのクロノスケに対するひたむきで切ない想い。これがこの物語の
中軸となります。
赤穂浪士の敵討ちの相手
コウズケノスケ(水美舞斗さん)。
衣装は、色調は地味ですが、よく見ると結構派手で豪華。
ちょっと渋めのイケメンチョイワル親父ってとこです。
ただし、幕府転覆を企てていて、タクミノカミ(聖乃あすかさん)
から手に入れた時を戻す時計の設計図を悪用しようとしている悪い奴
です。
そうなんですけどね、どうも心底からの「悪」という感じがしません。
それが最後の結末へと続くのでしょうか?
ただ、どうやって設計図を手に入れたんでしょうね。
くノ一を使ったのかな?
赤穂浪士の筆頭、元赤穂藩家老クラノスケ(永久輝せあさん)。
いかにも尾羽打ち枯らした貧乏浪人という格好です。
頭もボサボサでクロノスケとは対照的です。
ということで、あまり格好良くはみえません。
クロノスケを自分の長屋に連れていきますが、妻のリク(華雅
リリカさん)にも頭が上がらない状況です。
敵を騙すにはまず味方から、と言っていますが、コウズケノスケ
にはバレていることを知りません。
フィナーレの羽根が話題になっていますが、お芝居の役としては、
どう見ても水美舞斗さんの方がいい役です。
少年将軍ツナヨシ(音くり寿さん)。
大きな犬のぬいぐるみを抱えてとても可愛いらしいです。
少年将軍なのでそのような話し方をしますが、それも可愛いです。
愛犬を喪ってすべての生きるものに憐れみをもつよう訴えます。
最後にこの将軍ツナヨシが見事な裁断を下して物語は〇〇〇〇に
終わります。(←気になります?)
この物語の中で一番おいしい役です。
次の作品『TOP HAT』ではマッジ役です。がらりと雰囲気が変わり
ますが、音くり寿さんのマッジも楽しみです。
赤穂藩主タクミノカミ(聖乃あすかさん)。
お芝居の冒頭から死んでいます。
薄い透き通ったような色の衣装を着ています。綺麗です。
幽霊でだれかにだけ見えるということもありません。
黙って窓の外を通りかかったり、そのあたりに佇んでいたりします。
ヴィジュアル的には素敵ですが、セリフはありません。
でも存在感があります。この役、案外難しいのでは?
なお、聖乃あすかさんは、最後の方で、タクミノカミの弟ダイガクと
して登場します。
スリ(芹尚英さん)、スラレ(真鳳つぐみさん)、
スラレモン(紅羽真希さん)
エドの雑踏の中、逃げていく男スリ。そこへ通りがかったクロノスケ。
財布をすられたのが女性だと知り、助けようとして時を戻し、スリ
から財布を取り戻します。財布をスラレに返そうとすると、亭主の
スラレモンが出てきてクロノスケにお礼を言います。
スラレが独身でないことを知ってがっかりするクロノスケ。
それでも、ちゃっかりお礼だけはもらいます。
時を何度も巻き戻すので、このシーンも何度も出てきます。
ということで、この3人、何度も出てきます。