妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

真風さん退団公演『カジノ・ロワイヤル』は、駄作だったのか?

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


トップの退団公演について、よく言われ
ているのは、「退団公演に駄作が多い」
ということでしょう。


殆どの人が口を揃えて駄作と言うのは、
柚希礼音さんの『黒豹の如く』。


私は、東京公演でチケットを確保(多分
A席)したのに、直前に心筋梗塞になっ
て、品川の病院に10日間の入院で観劇で
きず。


後で、スカステで観たのですが、成程、
「駄作」。


それでは、最近のトップの退団作は、と
みると(お芝居の方だけです)、


元月組トップスターの珠城りょうさんは、
『桜嵐記』(作・演出/上田久美子)。


元雪組トップスターの望海風斗さんは、
『fff-フォルティッシッシモ-』(作・演
出/上田久美子)。


元花組トップスターの明日海りおさんは、
『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』(作・演
出/植田景子)。


元星組トップスターの紅ゆずるさんは、
『GOD OF STARS -食聖-』(作・演出
/小柳奈穂子)。


元宙組トップスターの朝夏まなとさんは、
『神々の土地』(作・演出/上田久美子)。


上田久美子氏の作品が3作で、植田景子氏
が1作、小柳奈穂子氏が1作と、さすが
にトップの退団作だけあって、宝塚歌劇
団の錚々たる演出家が演出しています。


これに、今回の真風さんの『カジノ・ロ
ワイヤル』を加えると、どうでしょうか?


好みもあるとは思いますが、どちらかと
いうと真ん中くらいに位置するように思
われます。


上に来るのは、『桜嵐記』『神々の土地』
の2作品。


どちらも、退団された上田久美子氏の演
出ですが、さすが、と思わせるような上
質な作品だったと思います。


『GOD OF STARS -食聖-』は、異論もあ
るかと思いますが、コメディエンヌであ
る紅ゆずるさんの持ち味を活かした良作
だと思います(2番手の礼真琴さんの役
がちょっと気の毒でしたが)。


『fff-フォルティッシッシモ-』も悪くは
ないのですが、演出の上田久美子氏の思
い入れが強すぎて、やや、一般受けのし
ない作品になったような気がします。


今回の『カジノ・ロワイヤル』も、やは
り、小池修一郎氏の思い入れが強すぎて、
まさしく、どこが「カジノ・ロワイヤル」
?という作品になってしまいました。


特に、原作小説や映画のコアなファンに
とっては、ちょっと受け入れにくいとい
うか……。
これは、ちょっとどうなのか?という場
面やセリフも結構目立ちました。


逆に、「駄作」とまでは言えないにして
も少し残念な作品だったのが、明日海り
おさんの『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』。
退団公演が明日海りおさんの「妖精」で
良かったのか?等々、いろいろ疑問の残
る作品でした。
むしろ、柚香光さんの方が主役だったよ
うな……。


まあ、『カジノ・ロワイヤル』について
は、傑作とは言えないまでも、そこそこ
楽しめる作品で「駄作」とは言えないだ
ろうと思います。


ただ、個人的には『HiGH&LOW-THE PR
EQUEL-』が思ったより、結構良かったの
で、こちらが退団作の方が良かったかな、
とは思っています。ショーも付いていまし
たし……。
ただ、退団作仕様にはなっていなかったの
で(ヒロイン死んじゃうし)、そこは、ア
レンジする必要はありますが。