宝塚歌劇団の公表文について思うこと。
今晩は、壽々(じゅじゅ)です。
この件については、記事を書かないつも
りでいたのですが(どうしても憶測が入
るのと劇団員の死亡という事実を重く受
け止めて)、余りにも歌劇団のこの件に
関する公表文がおかしい、と思えるので、
その部分についてコメントします。
まず、10月1日付のこの公表文です。
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宝塚歌劇団に関する報道について
謹んで心より哀悼の意を表します。
また、ファンの皆様ならびに関係者の皆
様にご心配をおかけしておりますこと、
深くお詫び申し上げます。
ご親族の心情に配慮し、詳細につきまし
ては公表を差し控えさせていただきます。
今後は生徒の心身の状況を十分に配慮し
ながら、対応を検討してまいりますので、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げ
ます。
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タイトルと内容とが一致していません。
このタイトルは、今までの週刊誌の記事
に対して公表した「一部報道について」
と同じスタイルです。
また、1行目と2行目以下とも内容が一致
していません。
「報道があった」から「哀悼の意を表す
る」かのように受け取れます。
これでは、まるで、他人事のようです。
読む側からすると、劇団員の死亡という
事実に対して、劇団が真摯に向き合って
いないかのような印象を受けます。
これはさすがにマズいと思います。
もう一つは、10月2日付の理事長名の公
表文です。
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宝塚歌劇団 理事長より
(略)
歌劇団といたしましては、生徒の体調も
含めた安全を第一に考え、それらを確認
したうえで今後の対応を考えていきたい
と思っています。そのため、専門家にも
入っていただき、一人ひとりの心のケア
などにも時間をかけ、生徒の心情に寄り
添ってまいります。
(略)
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確かに、生徒の心のケアは大切だと思い
ます。
ただ、その前にやることがあるはずです。
それは、歌劇団の体質の改善です。
宝塚歌劇団には、400名近くの生徒が在
籍しています。
それだけの人数の女性がいれば、皆が仲
良しこよしではないでしょう。
特に、宝塚歌劇団は上下関係が厳しいと
いう話をよく聞きます。
普通の学校や会社でも、いじめやパワハ
ラの問題をよく耳にします。
私が元いた会社でもパワハラ問題が発生
しました。
上司であれば、部下に対して、暴言など
多少のことは許されるという意識があっ
たように思われます。
だからこそ、小林一三氏は、「清く 正し
く 美しく」を宝塚歌劇団のモットーとし
たのではないでしょうか。
今、時代は、社会は変わりつつあります。
この時代の変化、人々の意識の変化に宝
塚歌劇団は、取り残されているかのよう
にさえ見えます。
宝塚110年の歴史で受け継がれてきたも
のを全部変えろと言う訳ではありません。
ただ、今までのやり方で本当にいいのか、
今一度、見直す必要はあるのではないで
しょうか。
実際に、劇団でいじめやパワハラがあっ
たと言っている訳ではありません。
ただ、そのような事態が発生しないよう
な体制作り、体制の強化は、必要なので
はないでしょうか。
まず、そのことが理事長の口から語られ
るべきではなかったのではないか、と思
います。