妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

絶望の宙組説明会実況中継②ー週刊文春第11弾!!

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


①↓の続きになります。


 そして秋奈はこう続けた。
「必要なもの、不必要なものをまとめて、
もう一度宙組の"規則書"を見直してほし
いなと思っています」


 規則書とは上級生への礼儀作法など数
十枚にわたって手書きで記されたもので
組毎に内容が異なる。宙組では十二月七
日から、組長と副組長が生徒に聞き取り
を行い、改訂作業がはじまっている。


「規則書にはパワハラの温床になる文言
がいくつもある。劇団の指示で、最終的
に五つの組の組長と、タカラジェンヌの
労働組合的存在である女子会の会長が話
し合い、年内に規則書を統一する予定で
す」(劇団関係者)


しかしー。


「根本的な部分は変わりそうにないです。
『上げ下げ』の伝統がなくならないかぎ
り……」(生徒)


 上げ下げー。それは〇〇も苦しんだタ
カラジェンヌの「鉄の掟」だという。


「『上げ下げ』はもともとステージ上で
大人数が事故なく素早く移動する団体芸
を磨くために、全員で指導内容を共有す
るための伝達規則でした。これを守るこ
とに重きが置かれ、芸事の妨げになって
います」(同前)


 「上げ」とは、伝言ゲームのように一
期上の生徒へ指導内容を伝達することだ。


生徒たちが聴取をボイコット


「新人公演の稽古で上級生から怒られた
ら『長の期上げ』と言って、新人公演を
まとめる『長の期』に逐一叱られたこと
を伝えないといけない。〇〇さんも亡く
なる前は『長の期』を務め、時間がない
中、何十人もの報告を聞き、負担がかか
っていた」(下級生)


 一方、「下げ」とは上級生からの玉突
き指導のこと。それも他の生徒がいる前
で集団叱責が繰り広げられる。この「下
げ」を、〇〇もまた壮絶な形で受けてい
たことが遺族側の主張と小誌の取材から
わかった。


 亡くなる二日前、幹部上級生の花菱り
ずが〇〇に向け「私に対して、着替えの
お手伝いをさせて下さいって、なんで言
いに来ないの」と大声で怒鳴る。〇〇の
三期上の優希しおん、二期上、一期上の
上級生が順番に〇〇を罵倒していたのだ。


「上級生も『下げ』の掟があるから、連
帯責任で怒らざるを得ない。結果、〇〇
ちゃんは何人もの上級生に吊るしあげら
れた。一般企業では上司が人前で部下を
罵倒するだけでパワハラなのに。特に組
長さん(松風)が、『上げ下げ』は指導
だといまだ信じて疑わないんです」
(別の生徒)


 実際、宙組内での規則書改定の話し合
いは紛糾しているという。さらにー


「組長が"十五のパワハラ"についても意
見を聞こうとしたが、『加害者には話し
たくない』と聴取をボイコットする生徒
たちが出ている。他の組も意見がまとま
っていない。なのに、劇団は早期改定を
求め、稽古中の組の生徒たちは深夜まで
話し合っています」(同前)


 ここでもなお、生徒の状況を考慮せず
過重労働を強いている劇団。なぜ、急ぐ
のか。


「年内で幕引きをはかり、来年から公演
を正常化したい思惑がある。もとを正せ
ば、劇団が公演数を増やした結果、余裕
のない稽古日程のなかで上級生は下級生
に当たり散らしハラスメントが過激化し
た。生徒に問題を丸投げではどうにもな
りません」(宙組関係者)


 まず変えるべきは劇団のマインドでは
ないか。
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「上げ下げ」が伝統だというのなら、亡
くなった劇団生の上級生も同じ目に遭っ
ているはずです。


亡くなった劇団生が過剰に負担に感じた
のであれば、他に理由があるはずです。


それは、同期が3人しかいなくて、しか
も、そのうちの1人が長期休演になって
いて、実質2人であったことと無関係で
はないでしょう。


それを劇団、そして宙組が放置した結果
が今回の悲劇を招いたような気がします。


まあ、「上げ下げ」は廃止した方がいい
でしょうね。


やはり、生徒たちだけの話し合いに任せ
ず、それこそ、外部の視点から"規則書"
を見直した方がいいと思います。