今日は、壽々（じゅじゅ）です。

今月2日のガザ保健当局の発表によると、
昨年10月以降の戦闘によるガザ側死者は
計3万320人です。

その多くが女性、子供だとのことです。

一方のイスラエル側の死者は、ハマス奇
襲時の約1200人です。

ガザ侵攻後の兵士の戦死者は、240人以
上とされています。

イスラエルの死者1440人に対して、ガザ
地区の死者は3万人です。

その数の差の大きさに、愕然とさせられ
ます。

また、イスラエルはガザ地区の北部の都
市にハマスの拠点があるとして、戦車も
繰り出して、攻撃しました。

そして、ガザ地区北部に住んでいた住民
を強制的に南部に避難させました。

ガザ地区北部にハマスの拠点があるとい
うことでしたが、イスラエル軍が撮影し
た映像では、わずかばかりの銃器とこれ
が拠点かと思うような狭い部屋と僅かな
設備だけが映っていました。

その後、イスラエルは、ガザ地区北部の
住民が避難した南部の都市へも攻撃を加
えようとしています。

そのガザ地区南部には避難民ら150万人
が密集しています。

イスラエル軍がガザ地区南部を攻撃し、
救援物資も十分届かないとすれば、飢餓
で死亡する人は、もっと増えるでしょう。

一刻も早い停戦の実現が必要だと思いま
す。

「目には目を歯には歯を」という有名な
ハンムラビ法典の言葉がありますが、こ
れは、よく誤解されるような「やられた
ら、やり返せ！」と復讐を奨励した言葉
ではありません。

これは、過剰な復讐を戒める言葉です。

語源は「旧約聖書」の出エジプト記とさ
れています。

イスラエル軍の過剰攻撃は、この聖書の
教えに背く行為とも言えます。

憎悪は憎悪を呼ぶだけです。

例え、イスラエル軍がハマス壊滅に成功
したとしても、パレスチナ人のイスラエ
ルに対する憎しみは消えないでしょう。

第2、第3のハマスが出て来るだけだと思
います。