妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』から見える令和のコンプライアンス(シニア雑記)

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』
は、昭和の「不適切」の塊のような市郎
が令和の時代にやってきて、令和の時代
の「不適切」をも描くコメディです。


令和の時代がコンプライアンス過剰で、
昭和の時代の方が良かった、という作品
ではありません。


未だに、世の中には「コンプライス違反」
のニュースが毎日のように放送され、記
事になっています。


「コンプライアンス意識」が日本社会に
浸透するのには、まだまだ、時間がかか
りそうです。


一方で、「コンプライアンス過剰」のた
めに、社会が息苦しくなっているのも事
実です。


本当の「コンプライアンス」とは何か、
が社会で共有化されていないからでしょ
う。


令和の今は、その過渡期にあると思いま
す。


"comply"とは、「〔要求・命令・規則・
法令・仕様・規格などに〕従う、応じる」
という意味です。


その名詞形の"compliance"は、「法令遵
守」と訳されることが多いですが、法令
だけに限ったものではありません。


「〔要求・命令・規則・法令・仕様・規
格などに対する〕順守」を意味します。


つまり、〔要求・命令・規則・法令・仕
様・規格などに従うことが、「コンプラ
イアンス」で、かなり、広い意味を持つ
ことになります。


「コンプライアンス」は、何かに従うこ
とを意味するので、その何かの内容がど
うかを問うている訳ではありません。


どう考えても無茶な要求であっても、そ
れに従うのが、本来の「コンプライアン
ス」です。


それを、そのまま使ってしまっているの
が、現代の「コンプライアンス」の問題
点であると思います。


自分が正しいことをやっているつもりで
も、それが、間違った正義であることも
あります。


その間違った正義を振りかざして、SNS
で他人を誹謗中傷する、できてしまうの
が、令和の時代なのでしょう。