妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

また、このブロガーが……。花組公演『冬霞の巴里』で「オレステイア三部作」は単なるモチーフ!!

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


永久輝せあさん主演の花組公演『冬霞の
巴里』の感想がいろいろ出ていますが、
このブロガーの方の感想はひどい。


そのブロガーの方は、「ベースは紀元前
のギリシャでの悲劇「オレステイア」な
んですから」と書いていますが、公演プ
ログラムの演出家の指田珠子先生のコメ
ント欄には、「今回モチーフにしている
のは、古代ギリシアの悲劇作家アイスキ
ュロスによって書かれた「オレステイア
三部作」です。あくまでモチーフです
が。」と書かれています。


したがって、「オレステイア三部作」
は、『冬霞の巴里』のモチーフであっ
て、演出家の指田珠子先生は、「オレス
テイア三部作」をベースに『冬霞の巴
里』を演出したわけではありません。
そのブロガーの方の書いているように
「オレステイア三部作」をアレンジした
わけでもありません。


『冬霞の巴里』は「オレステイア三部
作」をモチーフとして、別の物語を創作
したものといえるでしょう。


だからこそ、舞台が古代ギリシアではな
く、19世紀末のパリであるわけです。
舞台が19世紀末のパリであるからこ
そ、アナーキストが登場するわけです。


そもそも、ギリシア悲劇をベースにした
宝塚作品なんて今時、誰が観るでしょう
か?


マンガばっかり読んでないで、ブログを
書く前に公演プログラムくらい読んで欲
しい、と思います。


そもそも、こんなマンガ(里中満智子氏
のギリシア神話全巻)があるんですね。


マンガでなく、ちくま文庫から原作が出
版されているので、そちらを読んだ方が
よかったのでは。
ただ、感想文を見ると訳文が文語体だそ
うですが……。