妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

こういうことだと思う、「人参娘」⇐「雄馬」⇐「セビーリャの春祭り」。星組公演『Gran Cantante!!』で。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


星組公演『Gran Cantante!!』の初めの方
で、瀬央ゆりあさん達が突然歌いだす田
原俊彦さんの「NINJIN娘」。


なんで「NINJIN娘」?と思いましたが、
公演プログラムで瀬央ゆりあさんほかの
男役さん達が「雄馬」、娘役さん達が
「人参娘」だということを読んで、多分、
こういうことではないかと。


田原俊彦さんの「NINJIN娘」が歌われる
のは、「セビーリャの春祭り」の場面。


「セビーリャの春祭り」は聖週間(セマ
ーナ・サンタ)の約2週間後(主に4月後
半)の6日間にスペイン・セビリアで開
催されるそうです。
その時には、昼間は、馬車や馬での入場
が許可されていて、そのため、手入れの
行き届いた美しい馬や飾りをつけた馬の
パレードを間近に見ることができるそう
です。
これは、「セビーリャの春祭り」が家畜
見本市であった時代にブルジョア階級の
人々がスペイン各地から馬や馬車でセビ
リアを訪れていたことの名残である、と
のことです。


で、今度は「馬」と「人参」との関係で
すが、「馬の鼻先にニンジンをぶら下げ
る」という言い方があります。一般に、
「働く気や勉強する気がない人に対し、
ご褒美(お金や物品など)を目の前でち
らつかせて、奮起させること」のたとえ
として使われています。
本当に馬が人参が好きかというと、そう
ではないようです。


「馬は果物や角砂糖など甘いものを好み
ますが、かつて日本ではこれらの食材は
高級なものだったので、代わりに甘みの
あるニンジンを馬に食べさせていた」と
のこと。


これで、「セビーリャの春祭り」と「馬」
と「人参」が結びついて、田原俊彦さん
の「NINJIN娘」ということになったので
はないかと思われます。


なお、その場面の背景にメリーゴーランド
があったように思うのですが、「セビーリ
ャの春祭り」には、移動遊園地もあるそう
です。


なお、ショーそのものの感想は、また別途。