妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

齋藤先生のこだわりが炸裂した『CITY HUNTER』

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


今回は、9月13日に雪組公演宝塚劇場千秋楽を映画館のライブビューイングで
観劇した『CITY HUNTER』での齋藤吉正先生の「こだわり」について書いてみようと
思います。


その一つは、前回のブログでも書いた冴羽獠の愛車のナンバーです。冴羽獠の誕生日
(本当の誕生日は不明)とされた3月26日からの「0326」です。


さらに、原作が書かれた年代に関するこだわりがあります。原作が「週刊少年ジャンプ」に
連載されたのは、1985年から1991年までです。


『CITY HUNTER』では、後ろのスクリーンに広告などが映し出されます。


日向薫さん主演の「ベルサイユのばら」と杜けあきさん主演の「ベルサイユのばら」の
予告が出ていました。


該当しそうなのは、1989年の『ベルサイユのばらーフェルゼンとマリー・アントワネット編―』と同じ1989年の『ベルサイユのばら ーアンドレとオスカル編ー』です。


そうすると、『CITY HUNTER』の年代設定は、1988年-1989年頃ということになります。


この時代を思わせるセリフがいくつか出てきます。


小林豊の親友の南敦が最後に言うセリフは「(劔会には)鶴田浩二も高倉健もいなかったー」であり、鶴田浩二も高倉健も主に1960年代から1970年代にかけて活躍した仁侠映画のスターです。


また、冴羽獠が銀橋を渡りながら叫ぶ言葉に、「ビルの屋上でスーパーマンと〇〇マンが
戦っている」というのがあります。この〇〇の部分が最初は聞き取れなかったのですが、
どうも電線と言っているようです。そうするとスーパーマンと戦っているのは、電線マン
ということになり、そうだとすると、これも1970年代のキャラクターで、電線音頭という
歌もヒットしました。


また、1979年からTVでアニメが放送された「機動戦士ガンダム」の主人公アムロの名セリフ(?)「親父にもぶたれたことないのに!」のパロディを思わせるセリフもありました。


こうしてみると、1980年代に原作漫画を読んだ世代(今は50歳代でしょうか?)でないと
分からないような仕掛けが『CITY HUNTER』には、いろいろと出てきます。


「ん?」と思うせりふとかがあったら、調べてみるのも面白いと思います。


『CITY HUNTER』は、原作とその原作が書かれた年代への齋藤吉正先生のこだわりが
炸裂している作品だと思います!