壽々の雑記帳

観劇のコメントや日々の出来事・時事問題などについて綴ります。

『オリバー!』は、皆が楽しめるミュージカルの名作!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、ミュージカル『オリバー!』を観に、渋谷の東急シアターオーブに
行ってきました。


ミュージカル『オリバー!』は、チャールズ・ディケンズの名作「オリバー
・ツイスト」を1960年にロンドンでミュージカル化され、人気を博しました。


1963年1月6日にブロードウェイで公演がスタート、同年のトニー賞において
最優秀オリジナル楽曲賞を始め3部門を受賞しました。


1968年には映画化され、アカデミー賞で作品賞、監督賞など6部門を受賞
しました。


昨日の公演の主な登場人物とキャストは、以下のとおりです。


フェイギン=武田真治
(少年スリ団の親玉)


ナンシー=ソニン
(フェイギンの仲間、ビル・サイクスの情婦)


ビル・サイクス=原慎一郎
(フェイギンの仲間、殺人も厭わない悪党)


ミスター・バンブル=芋洗坂係長
(救貧院の役人、小悪党)


ミセス・コーニー=鈴木ほのか
(救貧院の監督官、小悪党)


ミスター・サワベリー/ミスター・グリムウィグ=KENTARO(二役)
(葬儀屋/医者)


ミセス・サワベリー/ミセス・ベドウィン=伊東えり(二役)
(葬儀屋/ミスターブラウンロウに仕える家政婦)


ミスター・ブラウンロウ=目黒祐樹
(裕福な紳士)


オリバー・ツイスト=高畑遼大
(出生の秘密をもつ孤児)


アートフル・ドジャー=大矢臣
(フェイギン配下のスリ少年)


あらすじは、以下のとおりです。


物語の舞台はヴィクトリア朝イングランド。


救貧院で食に満たされることのない暮らしを続けていた孤児のオリバーは、
下働きに出された葬儀屋でひどい仕打ちを受ける。


逃げ出したオリバーがたどりついたのはロンドンの街。


彼はそこでフェイギンという老人が元締めを務めるコソ泥とスリの集団に
取り込まれる。


スリの濡れ衣を着せられ、捕らえられたオリバーは、その被害者である
親切な紳士ブラウンロウ氏に引き取られた。


アジトを知られることを恐れたフェイギンは、冷酷なビル・サイクスと
心優しいナンシーを使ってオリバーを力ずくで連れ戻そうとたくらむ。


オリバーは本当の家族の愛を見つけることができるのだろうか―。


コメント


オリバー・ツイストを始め、救貧院の子供たち、スリ集団の子供たち。
子供たちが主役のミュージカルです。


そして、「信じてみなよ」「ウンパッパ」など親しみやすい曲が多く、
ファミリーでも楽しめるミュージカルになっています。


一方、ナンシー(ソニン)がソロで歌う「彼に必要とされる限り」は、
ナンシーが愛人のビル・サイクスから酷い仕打ちを受けても、ビルを
愛し続けることを歌うナンバー。大人の哀愁を帯びて、この作品が
単なる子供向けミュージカルではないことを示しています。ソニンの
歌唱力がいかんなく発揮されるナンバーです。


特筆すべきは、フェイギン役の武田真治。市村正親とのWキャストですが、
よくよく見ないと武田真治と気づけないほどの変貌ぶりです。
少年スリ団の親玉でありながら、常に老後の心配ばかりしている小心者の
フェイギン。そのフェイギンを見事に演じた武田真治に拍手です。


ディケンズによるストーリーの面白さ、登場人物の個性の豊かさ、そして、
「007 ロシアより愛をこめて」の主題歌の作曲で有名なライオネル・バート
による珠玉の名曲の数々。


「オリバー!」は、大人も子供も皆で楽しめるミュージカルの名作です!