妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

歌とダンスシーンが圧巻の京本大我さん主演ミュージカル『ニュージーズ』!!

今晩は、壽々です。


昨日は、京本大我さん主演のミュージカル『ニュージーズ』を観劇に
日比谷の日生劇場へ行ってきました。


昨年、新型コロナによる緊急事態宣言の発出を受けて、休演となった
公演が1年半後に再開されることになりました。


昨年は、チケットを確保していただけに、休演となり、とても残念な
思いをしましたが、こうやって再開されたのは、とても嬉しく思います。


ほかの休演になった公演も同じように再開してくれるといいのですが。


さて、その『ニュージーズ』の内容について。


公演案内には、以下のとおり書かれています。



「この度、ディズニーの大ヒットミュージカル『ニュージーズ』を新演出
にて日本初演いたします。



本作品はボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を
原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・プロダクションズの
製作により初演されました。トニー賞8部門にノミネートされ、最優秀オリジ
ナル楽曲賞を含む2部門を受賞。ドラマ・デスク・アワードでは6部門にノミ
ネート、最優秀音楽賞を含む2部門受賞。ブロードウェイで約2年半の上演
期間中、1,004回公演を達成しました。



1899年のニューヨークを舞台に新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を
描く本作。『美女と野獣』、『アラジン』、『天使にラブ・ソングを~シスター
・アクト~』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇る
アラン・メンケンが音楽を、ジャック・フェルドマンが作詞を、そして『ラ・
カージュ・オ・フォール』、『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞
を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手掛けた、美しい
メロディーと躍動感溢れるダンス・ナンバーが盛りだくさんのミュージカルです。



演出/日本語訳/訳詞を手掛けるのは、『エリザベート』、『モーツァルト!』、
『レディ・ベス』、『1789 -バスティーユの恋人たち-』、『ロミオ&ジュリ
エット』など、多くの大ヒット作を生み続ける日本ミュージカル界の巨匠・
小池修一郎。ベテラン小池の手により、本作はこのたび新演出版として生まれ
変わります。」


ストーリーは、以下のとおりです。


舞台は1899年のニューヨーク。
主人公は17歳の新聞売りの少年ジャック・ケリー。


絵が得意なジャックは、いつかニューヨークを出てサンタフェに旅立つ夢を、
足の不自由な友人クラッチーに語る。


ジャックは他の孤児たちと、ニューヨーク・ワールド社の新聞を売りながら
貧しく暮らしていた。新聞売りの少年たちは地域ごとに縄張りを作り、結束を
固め自らを ”ニュージーズ” と呼ぶ。


ジャックはニュージーズのリーダー格だった。


ある日、ジャックはデイヴィとレスの兄弟に出会う。
他のニュージーズと違い、デイヴィとレスには家と家族があったが、事情に
より働く必要があった。
幼いレスを使えば、街ゆく人から同情を集められ、新聞がもっと売れると
考えたジャックは、デイヴィとレスの兄弟を助ける。


そのころ『ニューヨーク・ワールド』の社長ピュリツァーは、競合する
他社に勝つ為、販売価格はそのまま、新聞販売少年(ニュージーズ)への
売値を上げることにした。
利益を上げるために、小売価格を上げるのではなく、少年たちへの卸値を
上げることにしたのだ。


それでは自分たちの生活に支障をきたすと思い、ジャックはニュージーズの
メンバーと団結。資本主義権力を振るう新聞社に闘いを挑む。


記者として成功するためにニュージーズの反対運動を取材するピュリツァー
の娘、キャサリンとジャックの恋。


抗議活動の失敗、友人クラッチ―の逮捕…ジャックは値上げを抑止することに
成功するのか‥。



主要キャストは、以下のとおりです。



ニュージーズ”のリーダー的存在であるジャック役には、ミュージカル
『エリザベート』のルドルフ役ほかミュージカル界での活躍も目覚ましい
京本大我



若き女性記者で、“ニュージーズ”を応援するキャサリン役に元宝塚歌劇団
雪組トップ娘役で『ゴースト』での好演も記憶に新しい咲妃みゆ



ジャックの弟的存在で足の不自由な孤児クラッチー役には舞台を中心に人気を
博する松岡広大



“ニュージーズ”の一員でありながら少し他の少年たちとは異なるバックグラ
ウンドを持つデイヴィ役として映画・ ドラマ・舞台・バラエティーと
ジャンルを問わず大活躍の加藤清史郎が参加。



バーレスクのスターでジャックの絵の才能や人柄を認める人物メッダ役には
宝塚を退団後、『マイ・フェア・レディ』、『ビッグ・フィッシュ』など
数々の舞台で幅広い役をこなす霧矢大夢が。



そして利益のために“ニュージーズ”への新聞の卸値を引き上げようと画策する
新聞社オーナー・ピュリツァー役をベテランの松平健が演じます。



コメント


宝塚の小池修一郎先生の演出です。京本大我さん、よく頑張りました。
小池先生の演出で、主役を務めるなんて凄いです。


確かに、歌もダンスも演技もどれも抜群でジャック役を見事に演じて
くれました。ミュージカル界に新しいスターが誕生しました。


そしてニュージーズのリーダー役の京本大我さんの脇を支えるのが、同じ
ニュージーズ役の松岡広大さんと加藤清史郎さん。


松岡広大さんは、片足が不自由で松葉杖をつきながらも力強く前を向いて
進んでいくクラッチ―を好演しています。


加藤清史郎さんは、両親がいながらも、父親が事故で失職したため、弟と
一緒にニュージーズの仲間に入るデイヴィの役。理論家でストライキの
実行に際して、ジャックをサポートする。温厚な性格ながら心のうちに
情熱を秘めたデイヴィ役をこれも好演。


そして、女性陣には、メッダ役に元宝塚月組トップスター霧矢大夢さんを、
女性記者のキャサリン役にこれも元宝塚雪組娘役トップスターの咲妃みゆ
さんを起用。


霧矢大夢さんは、バーレスクのスター歌手の役。ニュージーズの集会場所に
劇場を提供するなど、ニュージーズ達を応援します。バーレスクのショーで
歌って踊る場面では大人の女性の魅力を見せてくれます。


一方、咲妃みゆさんは、女性ながらも行動力と反骨精神のある新聞記者
キャサリンを演じますが、何か秘密を抱えている様子。ニュージーズの
ストライキを特ダネにしようとニュージーズに協力します。
第1幕のキャサリンの事務所でのソロ曲「何が起きるのか」では、その
歌唱力を存分に発揮してくれます。


最後に、新聞社オーナー・ピュリツァー役を演じる御大松平健さん。
利益を上げるために、ニュージーズへの新聞の卸値を引き上げようとする
悪役ながらその存在感は圧倒的。ニュージーズ達を力でねじ伏せようと
します。


そして、このミュージカルで圧巻なのがニュージーズ達によるダンスシーン。
その力強いダンスには圧倒されます。
また、第2幕の冒頭では、咲妃みゆさんも加わっての見事なタップダンスを
披露してくれます。


アラン・メンケンによる名曲の数々と圧巻のダンスシーン、そして、巨大な
権力に対抗しようとする社会の最下層で日々一生懸命に生きるニュージーズ達
が紡ぎだすストーリーの面白さ。


ブロードウェイの名作ミュージカルの日本版をこんな素晴らしいミュージカルに
創り上げてくれた演出家の小池修一郎先生、京本大我さんを始めとする出演者の
皆さん、スタッフの皆さんなどなどに感謝です。


再演出来て本当に良かったです。