妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月城かなとさんは、道真役か?業平役か?月組公演『応天の門』。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


月組公演『応天の門』は、漫画が原作で、
原作での主人公は菅原道真です。
菅原道真が探偵役で怪奇事件の謎を解く
という話ですから、普通に考えれば、月
城かなとさんは、道真役です。


ところが、それでは不都合なことがいく
つかあります。


一番大きいのは、海乃美月さんはどの登
場人物の役をやるのか、という事です。


昭姫という意見が多いようですが、昭姫
は、市中の店の女主人で、道真や業平の
手伝いはしますが、原作では、どちらと
も恋愛関係にありません。中国の唐から
日本に渡ってきた唐の元女官です。


また、道真には島田宣来子という許嫁が
いるのですが、まだ、12歳です。
原作では、あまり登場しないというのも
ネックになります。
道真自身も文章生(古代・中世の日本の
大学寮で紀伝道を専攻した学生)です。


一方、業平は平安時代の美形で有名な貴
族であり、原作では検非違使(現在の警
察)を率いる役職に就いています。
そして、なにより、業平には駆け落ち未
遂までした藤原高子という女性がいます。


藤原高子を海乃美月さんがやるとしたら
ぴったりでしょう。
原作は、怪奇事件を解決するという話だ
けでなく、藤原対反藤原の話でもありま
す。そのキーパーソンになるのが、藤原
高子です。
そうだとすると、月城かなとさんは、道
真役ではなく、業平役ということになり
ます。


原作通りにする必要もないので、多少、
登場人物の年齢等を変えれば、どちらで
も構わないとは思いますが……。
月城かなとさんには、業平役が合ってい
るとは思うのですが、残念ながら、主人
公=探偵役ではないので……。
やはり、道真役なんでしょうか?



前回の記事で原作漫画第4巻までの主な登
場人物を紹介しています(↓)