妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

星組公演『ディミトリ』登場人物別感想①(ディミトリ③)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


ディミトリ②の続きになります。


昨日、2回目の観劇に行ってきたのです
が、結構、記憶違いや勘違いしていた部
分もあって、やっぱり、2回は観ないと、
と思ったのですが、宝塚、遠いですし。
劇場が近くて、何回も観劇できる人が羨
ましいです。
昨日は、三井住友カードと宝塚友の会の
共同貸切公演で、最後に、トップの礼真
琴さんご挨拶がありました。
共同貸切公演は、初めて行きました。
それで、土曜日だったんですね。
いつもは、土日は外して抽選申込をする
ので……。


で、ディミトリが古城に幽閉されたとこ
ろからで前回終わりましたのでそこから
です。


古城に幽閉されたディミトリ(礼真琴)
の元に、自決用の毒薬を持った副宰相ア
ヴァク・ザカリアン(暁千星)の配下が
やってきます。
こんなところで死ぬわけにはいかないと、
ディミトリは、逃げようとするのですが、
副宰相の配下に剣で斬りつけられ負傷し
てしまいます。


そこへ、腹心の部下アン・ナサウィー
(天華えま)を伴ったジャラルッディー
ン( 瀬央ゆりあ)登場~!!


まるで、小説か映画のようなグッドタイ
ミングでの登場です。(小説が原作です
ので)


副宰相の配下の二人は、たちまちのうち
にジャラルッディーンによって、殺され
てしまいます。
ジャラルッディーンは、ディミトリの父
親のエルズルム公(大輝真琴)からディ
ミトリを救うように頼まれていた、と話
しますが、ディミトリの美貌が気に入っ
た様子。 アン・ナサウィーから皮肉を言
われています。
ジャラルッディーンは、ディミトリにア
マン(平安)を約束し、ディミトリは、
命を救ってくれたジャラルッディーンに
臣従します。


1226年3月9日早朝(記録に残っているの
ではっきり言えます)、ホラズムに味方
するイスラム教徒によって、王都トビリ
シの城門が開かれ、ホラズム軍が雪崩を
打ってトビリシに侵入します。
(さすがに、舞台は「雪崩を打って」は
ありませんが)


この時、女王ルスダン(舞空瞳)とその
主だった家臣達は、副宰相の進言に従い、
一部の守備兵をトビリシに残して、西方
の副都クタイシに宮廷を移して安全圏に
います。


トビリシに残った守備兵は、ホラズム軍
によって、次々と討たれていき、ホラズ
ムの勝利に終わります。
抵抗をやめ、信仰をイスラム教に改める
物は助命され、拒むものはその場で斬殺
されます。


まあ、日本のキリシタン弾圧の絵踏み
(踏み絵ではなく、絵踏みが正しいよう
です。踏まれる絵が踏み絵)みたいなこ
とが行われるわけですが、キリスト教徒
でもない私は、あんな絵なんか踏んじま
えばいいと思うのですけどね…。
ただの絵だし……。
どうも、キリスト教が間違った方向へ行
ってしまったように思うのですが……。
そのために、多くの殉教者が出たとすれ
ば、悲劇です。


その凄惨な光景に呆然とするディミトリ
に亡きギオルギ王(綺城ひか理)の声が
聞こえてきます。「貴公がトビリシを取
り戻してみせろ」と。
ディミトリは、自分に何ができるのか、
と自らに問いかけます。トビリシを再び
ジョージア王国に取り戻すために。


相次ぐホラズム軍との敗戦にもう打つ手
のないルスダンの許にジャラルッディー
ンから再び求婚の使者がやってきます。
それは、ディミトリでした。
ルスダンを救うためにディミトリが提案
したのですが、ルスダンは拒絶します。
立ち去ろうとしたディミトリを呼び止め、
ルスダンは、タマル王女と新しく生まれ
た息子ダヴィドに会わせます。
ディミトリは、ルスダンに「トビリシは
いずれ貴女の手に還るだろう」と言い残
して立ち去ります。


そして、ディミトリは、ジャラルッディ
ーンの不在の時期、トビリシにいるホラ
ズム軍の布陣、弱点などを書面を伝書鳩
でルスダンに知らせます。
ジョージア王国を裏切り、そして、また、
ジャラルッディーンを裏切ることにディ
ミトリは苦悩します。


ディミトリの情報に従って、トビリシに
向かったジョージア軍は、トビリシ奪還
に成功します。


なんか、あらすじを書いている気分にな
ってきましたが、ほぼ、原作通りですの
で感想もなにもないですね。


ジャラルッディーンと書記官アン・ナサ
ウィー 、そしてディミトリが夕食を共に
しているところへ、トビリシがジョージ
ア軍に奪還されたとの緊急のしらせが入
ります。
なぜ、ジョージア側が自分の不在を知っ
たのだろうと訝るジャラルッディーンに、
アン・ナサウィーがディミトリが伝書鳩
を飛ばすところを目撃したと話します。


ルーム・セルジュークの間者の件といい、
この伝書鳩の件といい、ディミトリ、ち
ょっと隠し事に向いていないですね。


ジャラルッディーンの問いかけに、アン
・ナサウィーの話に間違いはないことを
認めたディミトリは、毒を飲んで自殺し
ます。
ディミトリを腕に抱えたジャラルッディ
ーンは、ディミトリに「貴公があくまで
ジョージアの王配として生きたこと、こ
のジャラルッディーンが見届けた」と言
います。
ディミトリは、「帝王よ、どうかいつま
でもご健勝で」と言って息をひきとりま
す。(この辺のセリフ、少し違うかも知
れません)


ディミトリの登場場面は、以上で終わり
で(最後に礼真琴さんが登場して1曲歌
いますが)、後はトビリシの場面になり
ます。


確かに、ディミトリの登場場面は、これ
まで見てきた通り、多いことは多いので
すが、やはり、舞台でもルスダンが主人
公のように見えてしまいます。
ディミトリの方の問題というよりも、2
回観て、どうもルスダンの扱いの方に問
題があるのではないかという気がするの
ですが……。


さて、次回は、ジャラルッディーンにつ
いて書く予定です。


前回の記事です。(↓)