妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組公演『応天の門』のその他の主な登場人物について紹介①ー「藤原高子」「藤原多美子」

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


宝塚の舞台でも重要な役割を担うであろ
うその他の重要な人物について、紹介し
ます。


まず、天紫珠李さん演じる「藤原高子」
についてです。


ウィキペディアには、こう書かれていま
す。
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良房の姪。良房の権勢拡大の策として、
年若い帝に入内することになっている。
かつて業平と駆け落ちしたことがあり、
今でも業平に想いを寄せ、時折文を送り
合っている。大胆な行動を躊躇いもなく
起こすことがあり、また道真の性格を見
通して物で釣って協力させたことなどか
ら、道真から「強烈な姫」と評される。
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原作の人物紹介には、こう書かれていま
す。
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良房の姪。帝に嫁ぐため、良房によって
屋敷に幽閉されている。基経の同母妹。
過去に業平と駆け落ち未遂をしたことが
ある。
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私は、海乃美月さんが藤原高子かと思っ
ていましたが、月組娘役NO.3の天紫珠
李さんが藤原高子役になって、海乃美月
さんは昭姫役になりましたね。
それだけ、昭姫の出て来る場面が多い
のでしょう。昭姫の店の娘も9人もいま
すし……。
なお、月組娘役NO.2の彩みちるさんは、
菅原家に仕える女房の白梅役です。これ
は、主人公が菅原道真だからでしょう。
やはり、登場場面が多いのだと思います。


「良房」は、藤原良房で太政大臣。藤原
北家を率いる朝廷の実力者で、清和帝の
外祖父です。


「年若い帝」は、清和帝で、良房の娘の
藤原明子の子。原作では、13歳です。


「かつて業平と駆け落ちしたことがあり」
 ←原作の人物紹介の方が正しいです。
「駆け落ち未遂」です。


「今でも業平に想いを寄せ、時折文を送
り合っている。」←前半は正しいですが、
後半の「時折文を送り合っている」は、
違うと思います。業平から高子に対して
は、高子が屋敷に幽閉されているため、
外での出来事を時折文で送っているので
あって、高子から業平には、屋敷に物の
怪が現れて、そのことについて、内密に
文を送った、ということです。
で、業平に代わって高子の屋敷に来たの
は、白梅です。


白梅では事件の解決が出来ないので、高
子が希少な壺を割って、白梅のせいにし
て、道真を詫びに来させます。
その時に、「一本御書所の山海経」とい
う貴重な書物と「唐煙墨」という墨の一
級品で道真を釣ったのが、「また道真の
性格を見通して物で釣って協力させた」
の部分です。


で、道真の高子に対する感想が「想像以
上に喰えない姫君だな……」です。
事件解決後に、道真は業平に対して、
「……しかしあんな強烈な姫とは思いせ
んでした。よくあんな方を攫って逃げた
りしましたね」と言います。
確かに、「道真から「強烈な姫」と評さ
れ」てはいますが、「物で釣って協力さ
せた」からもありますが、むしろ、希少
な壺を割って屋敷に道真を呼び寄せたか
らでしょう。


なお、ウィキペディアでは、高子の兄の
基経について、「高子からは良房以上に
恐れられている」と書かれていますが、
確かに、高子が基経について、「血を分
けた兄妹とはいえ、私は叔父上より兄上
が恐ろしい」と思っていますが、「恐れ
ている」というよりも、今更、高子に対
して業平について釘を刺す基経のことを
「恐ろしい人物」だと思っているという
ことです。


以上の話は、原作の第7話、第8話の「藤
原高子屋敷に怪の現るる事」に出てきま
すので、宝塚の舞台にも、その一部は出
て来るだろうと思います。


次は、花妃舞音さん演じる「藤原多美子」
についてです。


ウィキペディアには、こう書かれていま
す。
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良相の娘で、常行の妹。父親の画策で高
子を出し抜く形で入内したが、本人はま
だあどけなく従姉の高子を慕っている。
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原作の人物紹介には、こう書かれていま
す。
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右大臣・藤原良相の娘で帝への入内が決
まった。常行の異母妹にあたる。
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花妃舞音さん、106期生ですが、かなり
推されているようですね。
『今夜、ロマンス劇場で』で、 新人公演
初ヒロインです。
で、『応天の門』でも、藤原多美子とい
う、原作通りなら、かなり、重要な役で
す。


配役と人物相関図から見ると、多分、こ
の藤原多美子が清和帝の許に入内する話
は、宝塚の舞台に出てきます。
したがって、ここに、詳しく書くとネタ
バレになるので、控えます。


その話は、原作の第34話~第39話の「藤
原多美子、入内の事」に出てきます。
その前の第33話の途中から話は始まりま
すので、6話強のかなり長い話ですが、
さすがに全部は、出てこないだろうと思
います。特に、配役に、紀豊城がいない
ので、そこの部分(昭姫の店の部分)は
カットかと……。
ただ、ここにも「百鬼夜行」が出て来る
のですが、紀豊城抜きでそこの部分は、
どうするんでしょうね?