妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

花組宝塚大劇場公演千秋楽ー退団者挨拶編

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


今回は、この公演で退団される3名の方
の挨拶編です。


まず、春妃うららさんが大階段を降りて、
挨拶。
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卒業の日を決めてから、本日まで、皆様
からの温かいお言葉とお気持ちに感謝の
気持ちで一杯の日々を過ごさせて頂きま
した。舞台を支えて下さるスタッフの皆
様、大好きで大切な同期、いつも温かく
見守ってくださる花組の皆様。そして、
大きな大きなお力で支えてくださいまし
たお客様。皆様の温かいお心に触れ、春
妃うららとして、13年の歳月を重ねら
れてこられましたことを心から幸せに思
います。
落としても踏まれても割れない偉大な真
心と愛で溢れたこの宝塚大劇場の景色を
しかと目と心に焼き付けて、本日、卒業
させて頂きます。
今まで、出会ってくださいましたすべて
の皆様に感謝の気持ちを込めまして、本
日は、本当にありがとうございました。
(拍手)
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次に、和海しょうさんが大階段を降りて
挨拶。
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『アウグストゥス』『Cool Beast!!』の
千秋楽の日に、退団者の瀬戸かずやさん
が卒業のご挨拶で、生徒が二度とこの光
景を見ることがないようにと、おっしゃ
られました。
その日の千秋楽は、無観客で行われまし
た。
誰もいない客席に向かって、歌い、踊り、
お芝居をし、拍手も頂けず、場面は次か
ら次へと進んでいく。生徒は惜しみなく
エネルギーを使っているのに、劇場の空
気が動かないのです。
あの時の何とも言えない感情を私は忘れ
たことはございません。
幸い、その日以来、無観客で公演が行わ
れることはなく、皆様の愛に包まれたこ
の空間で、公演させていただけておりま
す。
舞台は、お客様がいらしてこそ、お客様
と共に作り上げるものだと改めて感じた
日でした。
そんな当たり前が当たり前でなくなった
日々を経て、自分自身もいろいろと学び、
成長し、今日という日を迎えることがで
きたのだと思います。
以前出演した『舞姫』という作品で主人
公の太田豊太郎が「愛か祖国か」を選ば
なければならない窮地に立たされており
ましたが、私にとっての祖国、宝塚。
そこには沢山の愛がありました。愛も祖
国も手にすることができた私は、本当に
幸せ者です。
東京公演の千秋楽まで公演に携わってく
ださるすべての皆様、そして、お客様に
感謝の気持ちを持って、日々、精進して
参りたいと思います。
本日まで本当にありがとうございました。
(拍手)
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最後に、航琉ひびきさんが大階段を降り
て挨拶。
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2007年3月23日、私がこの宝塚大
劇場にて、初舞台を踏ませていただいた
日です。
舞台稽古の時には、シーンとしていた客
席に大勢のお客様が座ってくださり、温
かい拍手と笑顔で私たちを迎えてくださ
いました。
舞台とは、自分達だけで作りあげるもの
ではなく、観に来て下さるお客様がいて
くださって初めて完成するのだと感じた
瞬間でございました。
あの日より本日まで、思い返すと、いろ
いろなことがございました。不器用な私
が時に躓き、時に迷い、それでも真っ直
ぐ歩んでくることができましたのは、ど
んな時も前を向けば、舞台を心待ちにし
てくださるお客様が私の道しるべとなっ
てくださったからです。
今、私の目の前には、あの初舞台の日と
同じ温かくて美しい空気が満ち溢れてお
ります。
今日頂いたお気持ちを決して忘れること
なく、東京公演の千秋楽に向け、より一
層、舞台に邁進して参ります。2023
年8月13日、花組男役航琉ひびき、本
日をもちまして、宝塚大劇場を卒業させ
ていただきます。
今まで、本当にありがとうございました。
(拍手)
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続いて、柚香光さんと退団者3名が残っ
て、最後の挨拶をする場面です。
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(柚香光)
はい、ありがとうございます。
それでは、卒業生の皆様とお話をしてい
きたいと思います。
じゃあ、まず、うらら。
(春妃うらら)
はい。
(柚香光)
花組の誇る本当に上品な娘役さんで、も
う歩くと、お花がね、周りに舞っている
んじゃないかと、本当に袖でもそうなん
です。
舞台上でもそうですけど、袖でもそうな
んですけどもね。
私、お化粧前がね、隣なんですよね。
(春妃うらら)
はい。
(柚香光)
もう、朝一番のうららのおはようござい
ますが五臓六腑に染み渡ります。
それでは、うらら、皆様に何か、お話し
たいことがありますか。
(春妃うらら)
はい。えー、本当にこの空間が大好きで
した。皆様と舞台に立って、お客様とこ
うやって顔を合わせる空間。
卒業しても、夢に見るんじゃないかなぐ
らい、本当に大好きで、ずっと、心に刻
んでいきたいと思います。
(柚香光)
刻んでいきましょう。
(春妃うらら)
はい。
(柚香光)
東京公演もね。刻んでいきましょうね。
(春妃うらら)
東京公演も刻んでいきます。
(柚香光)
はい。ありがとうございます。
(春妃うらら)
ありがとうございます。
(拍手)


(柚香光)
それでは、和海さん。
(和海しょう)
はい。
(柚香光)
和海さんはね。一級さん(?)でいらし
て、私音楽学校時代にお掃除分担さんて
のがあるんですね。まあ、教育係さんみ
たいな感じですかね。本当に、音楽学校
の頃からお世話になりまして、本当にあ
りがとうございました。
(和海しょう)
いいえ、こちらこそ。
いや、何か、本当に柚香は、音楽学校の
受験の時に、もう、あ、この子絶対に宝
塚に入ると思って、その時から、分担に
選びたいなと、思っていたので。
本当、一次試験の後だったと思うんです
けど、その時に、ハッと思って、すごく
本当に輝いていたので、もう、そこから
ねー、トップスター様になられて、、本
当柚香の率いる花組で自分が組子として
いれることが本当に嬉しく、誇らしく思
います。
(柚香光)
ありがとうございます。
しぃちゃん、大丈夫ですか。
もう、命が尽きるまで言わないとね、言
ってたんですけどね。
他組なんですけどもね。同期の礼真琴と
瀬央ゆりあがしぃちゃんって言って、私
は絶対これは呼べないって、下りを50
回くらいやっているんですよね。
絶対に、しぃ様とも言わなくて、絶対に
和海さんしか言えないとずっと申し上げ
ていたんですけど、言っちゃいました。
(和海しょう)
嬉しいです。
(柚香光)
口の中カラカラ。砂漠の場面くらいカラ
カラ。
(和海しょう)
いやー、言っていただけなかったら、自
分から東京の千秋楽にでも言ってもらお
うと、振ろうと思っていたのが、言って
いただけて光栄です。
(柚香光)
すぐ暑くなってきました。
しぃちゃん、ありがとうございました。


(柚香光)
キョンさん。
私、あのー、『はいからさんが通る』、
『花より男子』、『フィレンツェに燃え
る』、『ノクターン』、『うたかたの恋』
ですかね。私がお金持ちの役をやらせて
頂く時は、いつもお家を守って下さる執
事さんのね、本当にいつもいつもありが
とうございました。
(航流ひびき)
こちらこそ。
勝手にれいちゃんちの執事だと思ってる
んですけど。勝手にいつもれいが主演の
ことが多かった、何か、その斜め後ろく
らいにいつもなんかれいのことを勝手に
私は見ていたので、はい、坊ちゃんとか、
旦那様とかいろいろあったんですけど、
見ていたので、私も、こうやって花組の
トップとして、君臨しているのを見るの
が、凄く嬉しいですし、この時代に生ま
れてきて良かった、れいがトップの時代
に生まれてきて良かったなと心から思っ
ております。
ありがとうございます。本当に。
(柚香光)
ありがとうございました。
皆様に愛のメッセージは大丈夫ですか。
(航流ひびき)
そうですね。
長年いたのですが、辞めるのは初めてな
ので、今日1日どうなるんだろうかと思
ってたりもしたんですけども、凄くやっ
ぱり、皆様の空気になんか励まされて、
押していただいてここまでこうやって歩
いてこれたなというのを凄く感じていま
す。普段ももちろん沢山の方に支えてい
ただいてるんですけれども、今日は、人
生で一番、それを感じた日でした。
本当にありがとうございました。
(拍手)
(柚香光)
寂しさは拭えませんが、皆様、この卒業
生3名の方は、また、改めて、東京で有
終の美を飾られます。皆様、どうぞ、改
めてお三方に温かな拍手をお願いいたし
ます。
(拍手)
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