妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宝塚歌劇団の公表文について思うこと。②

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


10月5日付で宝塚歌劇団の理事長名で、
公表文がでました。
HPに掲載されたのは、以下のとおりの内
容です。
==================
宝塚歌劇団 理事長より


このたびの歌劇団生徒の急逝につきまし
て、改めまして、心より哀悼の意を表す
るとともに、お客様にご心配をおかけし
ておりますこと、深くお詫び申し上げま
す。

また、宝塚大劇場並びに東京宝塚劇場の
公演を中止させていただくこととなり、
重ねてお詫び申し上げます。
歌劇団といたしましては、生徒の体調を
最優先に考え、一人ひとりの心身のケア
に取り組んでおります。


東京宝塚劇場公演については、公演の安
全な実施が困難と判断し、急遽公演を中
止させていただきましたが、医師や専門
家にも診ていただける体制を整えて、一
人ひとりの思いを聞き取ったうえで、明日
より公演を再開させていただく運びとなり
ました。
どうかあたたかく見守っていただけますよ
うお願い申し上げます。


なお、一部週刊誌において、弊団生徒の
逝去に関する記事が掲載されております
が、ご親族の心情ならびに関係者の心身
の状況を考えると、このような時期に、
個人の尊厳やプライバシーを侵害するよ
うな内容
が記載されておりますこと、甚
だ遺憾に存じます。
報道関係の皆様におかれましては、ご家
族、ご親族の深い悲しみにご配慮いただ
き、ご親族への取材や、歌劇団員や近隣
への取材、憶測での記事掲載などはご遠
慮くださいますよう、お願い申し上げま
す。
また、SNSやインターネット上における、
不確かな情報に基づく噂や憶測あるいは
誤った情報の拡散や誹謗中傷により、関
係者が多大なる精神的ストレスに晒され
ております。このような心無い記載はど
うかお控えいただきますよう切にお願い
申し上げます。


宝塚歌劇団理事長 木場健之
==================
まず、最初の太字にした一文ですが、一
番最初の「昨日、宝塚歌劇団員の死亡に
関する報道がございました。
謹んで心より哀悼の意を表します。」

の他人事のような書き方よりは、大分、
まともになったと思います。最初から、
こういう書き方をすべきではなかったか
と思うんですけどね。


次の太字で書いた「歌劇団といたしまし
ては、生徒の体調を最優先に考え、一人
ひとりの心身のケアに取り組んでおりま
す。」の部分がおかしいです。
「取り組んでおります」ということは、
もう、既にやっているということです。


ところが、前回の公表文では。「そのた
め、専門家にも入っていただき、一人ひ
とりの心のケアなどにも時間をかけ、生
徒の心情に寄り添ってまいります。」

これからやるような書き方をしています。


多分、前回の方が正しくて、これから生
徒の心のケアに取り組むのでしょう。
つまり、今まではやっていなかった、と
いうことになります。


そもそも、生徒一人ひとりの心のケアを
ちゃんとしていれば、今回のような事態
にはならなかったと思います。


これからやるにしても、先輩や後輩の目
の有る中で、どこかへ行って相談すると
いうことは無理でしょう。
インターネットなどを使って相談するこ
とになると思いますが、そこまでの体制
の構築を考えているのでしょうか。


その次の太字の部分の「個人の尊厳やプ
ライバシーを侵害するような内容」
を一
部週刊誌が記載していると書いています
が、この「個人」とはいったい誰を指す
のでしょう。


歌劇団からの公式発表文だけを読んでい
る限りでは、この「個人」が誰かは分か
りません。個人名の発表をしていないか
らです。


一部週刊誌の発行日は分かっているので
すから、せめて、その前に、いつ、誰が、
どこで、どうやって死亡したかの公式の
発表があってしかるべきではなかったで
しょうか。


その上で、それ以上の報道は「個人の尊
厳やプライバシー」に関わることとして、
報道の自粛を求めれば良かったのではな
いかと思います。


報道がなかったら、休演で隠し続けるつ
もりだったのでしょうか? 


まだ、劇団側は、現役の歌劇団員が死亡
(おそらく自殺)したという事態を重く
受け止めていない、むしろ、穏便に済ま
せて、自分たちが責任を負わないように
したいと考えているように思われます。