妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

上級生らが亡くなった劇団員に行なったパワハラの詳細ー週刊文春第8弾

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


今回は、週刊文春第8弾の記事から上級
生たちが〇〇〇〇さんに対して行なった
パワハラの詳細部分です。


今までの、週刊文春の記事を調査チーム
の調査報告を受けて、さらに詳細にした
感じです。
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 小誌が「宝塚イジメ新疑惑 ヘアアイ
ロンで後輩の顔をヤケドさせたトップ娘
役候補」と題した記事を掲載したのは、
今年二月二日発売号。二一年夏の宙組公
演の新人公演に際し、〇〇は娘役の二番
手だった天彩峰里から高温のヘアアイロ
ンを額に押し付けられ、三センチの火傷
を負った。
 小誌の発売二日後の二月四日、宙組の
生徒が大劇場五階の一番教室に集められ、
”お話会”が行われた。
 その場で当時のトップスター・真風涼
帆と松風が「文春の記事は事実無根だよ
ね」と発言。すかさず当時のトップ娘役
・潤花が「では、イジメはなかったとい
うことで終わります」と締め括る。こう

して事件は永遠に蓋をされたのだ。


 小誌の取材によれば、”お話会”の直後、
廊下で過呼吸になった〇〇に対し、芹香
が「何で泣いてんの!」と詰め寄ったと
いう。だが、調査報告書には<当該供述
は自ら直接当該発言を聞いたのか、誰か
から聞いたものなのか判然とせず>と記
載がある。それに対し前出の下級生は異
論を唱える。
「一番教室、四番教室、バレエ教室は一
本の廊下で繋がっていて、〇〇さんはそ
の廊下で過呼吸になって泣き崩れていま
した。その場面は多くの下級生が直接見
ている。私たちはそのことを弁護士に言
いましたが、なぜ『判然とせず』となる
のか、理解に苦しみます」


 今年九月以降、芹香と松風の罵倒は過
激さを増した。
「ある日、四番教室で下級生のみの自主
稽古が行われました。すると、芹香さん
と松風さんが教室に入ってきて、〇〇さ
んを含めて約二十人の下級生の行動を監
視し、二人でコソコソ話を始めました。
稽古終了後、私たちは二人から罵声を浴
びせられ、”玉突き連続謝罪”をしました。
その後は、水分も取らせてもらえないま
ま深夜まで踊ることを強いられました」
(同前)


 松風が「マインドがないのか!」と罵
倒すると、芹香が大声を張り上げる。
「あんたら、いる意味ない。いてもいな
くても一緒!」

 ヒステリックに泣き叫びながら吊るし
上げる。下級生たちが一斉に嗚咽し、稽
古場は修羅場と化した。この日の出来事
も、複数の下級生が調査チームに報告し
ている。だが調査報告書には<業務指導
の範囲内である>と記されたのみだった。


 とりわけ九月二十八日と二十九日のパ
ワハラ、イジメは熾烈を極めた。
「文春なんてどうでもいいから言いたい
ことを言わせてもらう!」
 通し稽古の最中、幹部部屋で芹香が〇
〇を怒鳴りつける。幹部部屋を仕切るカ
ーテンの奥から聞こえてきた罵声は十人
以上の下級生が耳にしていた。その翌日、
〇〇をターゲットに暴力の刃を差し向け
たのは、六期上の花菱りずである。
「三期上の優希しおんさんと一緒に〇〇
さんを囲み、怒鳴りつけていました。花
菱さんは『私に対して、着替えのお手伝
いをさせてくださいって、なんで言いに
来ないの。ねえ、なんで、なんで!』と
繰り返し罵倒。
花菱さんが去った後、優
希さんは『嘘つき野郎!』と吐き捨てて
いました」(前出・下級生)


 だが、下級生たちが目に焼き付けた二
日間の出来事が調査報告書に反映される
ことはなかった。下級生たちの多くは、
調査チームが導き出した次の一文を目に
し、呆然としたという。
<大声や人格否定等を伴うものでもない
から、社会通念に照らして許容される範
囲を超え、相当性を欠くものとはいえな
い>
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調査チームの調査報告書では、
6.配役表事前開示・虚偽報告問題
7.振り写し問題
8.衣装関係の問題
9.本役へのお声がけコミュニケーション
 が 遅れた問題
として、「事実の概要」とその「評価」
を行っています。


そして、そのすべてにおいて、「故人」
に問題があったので、「指導」が行われ、
その「指導」は「社会通念上不相当とは
いえない」と結論付けています。


週刊文春が上で書いている内容と大分異
なります。


調査チームの調査報告書は、上級生に対
するヒアリングにのみ基づいて書かれて
いるようにも思われます。


さて、どちらが「事実」であったのか?


やはり、劇団と利害関係のない、きちん
とした第三者委員会による「再調査」が
必要なように思われますが……。