妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

祝 完走~!!愛知県刈谷市で観た、花組全国ツアー公演!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


12月8日と今日(12月12日)は、花組全国ツ
アー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』
愛知公演を観に、刈谷市総合文化センタ
ーに行ってきました。


今回は、お芝居の『激情』の方の話です。


まず、公演プログラムからストーリーで
す。
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 19世紀。フランスの作家ブロスベル・
メリメ(凪七瑠海さん)は、スペインの
アンダルシア地方を旅行中に一人の男と
出会い、彼をモデルに小説を書く。


 その男の名は、ドン・ホセ(永久輝せ
あさん)。不屈の面魂の中に、深い孤独
の影を宿した男であった。


 ホセはセビリアの春の祭りで、情熱的
な瞳を持つロマの踊り子、カルメン(星
空美咲さん)と出会う。この出会いが、
後に自らを破滅へ導くなどとは思いもよ
らず……。


 祭りの最中に騒ぎが起きる。カルメン
がロマを侮辱した女をナイフで刺したの
だった。軍隊の伍長であったホセは、上
官(紫門ゆりやさん)からカルメンを憲
兵隊に引き渡すよう命じられる。ところ
がカルメンはホセを甘い言葉で誘惑し、
自分を逃がしてくれるよう迫ってきたの
だ。ホセは初めこそカルメンの願いを退
けていたものの、ついに誘惑に負け彼女
を逃がしてしまう。ホセはミカエラ(咲
乃深音さん)という貞淑な婚約者があり
ながら、奔放で生命力溢れたカルメンに、
自分でも気付かぬうちに心奪われていた
のだった。


 カルメンを逃がした罰として、一ヶ月
の営倉入りを余儀なくされたホセの許へ、
カルメンが忍び込んでくる。ホセを脱獄
させる手筈を整えたという。カルメンも
また、純粋で曇りのないホセに魅かれた
のだ。


 ある日、カルメンの踊る店「リーリャ
ス・パスティア」に、闘牛士エスカミリ
オ(綺城ひか理さん)がやってくる。カ
ルメンのステージを見たエスカミリオは、
熱い血の迸りを感じさせる彼女の、抗し
難い魅力の虜になっていく。


 一ヶ月後、営倉を出たホセがカルメン
の許へ帰ってきた。二人は目眩めく愛の
一夜を過ごすー。


 ところが、カルメンに引き止められる
まま無断で外泊したホセは、上官のスニ
ーガ中尉にその事実を咎められ、口論の
挙句彼を殺めてしまう。帰る場所を失っ
たホセは、ダンカイレ(帆純まひろさん)
やレメンダート(一之瀬航季さん)ら、
カルメンの仲間と行動を共にすることと
なる。


 「リーリャス・パスティア」は、表向
きは酒場だが、裏では密輸などの闇稼業
に手を染めるロマたちのアジトとなって
いた。ある時、監獄を出たカルメンの夫、
ガルシア(凪七瑠海さん)が店に戻って
くる。嫉妬に狂ったホセは、ガルシアを
も手に掛けてしまった。ホセの愛に息苦
しさを感じ始めたカルメンは、エスカミ
リオへとその気ままな恋心を移していく
……。


 何よりも自由を愛する女カルメン。愛
ゆえにカルメンを自分の世界に縛ろうと
するホセ。光と影の如くすれ違う二人の
想いが、再び一つになる日は訪れるのだ
ろうかー。
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「カルメン」は、原作を読んだこともな
ければ、オペラを観たことも、当然あり
ません。


ただ、なんとなく、こんな話だというこ
とは知っていました。


また、宝塚歌劇の『激情』も観るのは、
今回が初めてです。


まあ、ベースに「カルメン」があるので、
宝塚風にしたらこうなるのか、という作
品だと思います。


過去のドン・ホセと比べるとちょっと感
じが違うんだろうなと思われる永久輝せ
あさんのドン・ホセ。


どこが「不屈の面魂」かという永久輝せ
あさんのドン・ホセですが、純朴で真面
目な彼が、何で、婚約者のミカエラを捨
てて、カルメンのような女の虜になるの
か、という役としては、よく似合ってい
ます。


鳥のように自由でありたいと願うカルメ
ンと、そんなカルメンをいつかは、自分
の許へ戻ってくるだろうと信じているド
ン・ホセ。


どう考えても、結ばれるはずのない二人
なのに、それに気づかない、気付こうと
もしないドン・ホセを永久輝せあさんが
演技で魅せてくれました。


一方のカルメン役の星空美咲さんも、自
由奔放で束縛されるのが嫌いだという、
ロマの女カルメン役が良く似合っていま
した。


歌は、高音部も綺麗に出るし、愛希れい
か似って言われますが、ポジション的に
は、星組の舞空瞳さんかな、と思います。


どちらにしても、花組次期トップ娘役、
ほぼ、確定でしょうね。


華があるので、永久輝せあさんとの並び
も良さそうです。


ただ、ダンスはどうなんでしょうね?
フラメンコを踊っていましたが、上手い
のかな?


語り手のメリメ役の凪七瑠海さんですが、
存在感が半端でないですね。語り手がそ
んなに存在感があっていいのかと思うく
らい……。


ショーの方では、もっと、ガンガン出て
来るので……。


綺城ひか理さん、帆純まひろさん、一ノ
瀬航季さんと、柚香光さん組の聖乃あす
かさんを除いた花組中心メンバーが全国
ツアー公演の方に出ていて、さらに、専
科から凪七瑠海さんが加わったこの公演
は、人数が少ないとは言え、さすがに見
応えがありました。


今日が千秋楽なので、言ってもいいでし
ょう。


無事、完走おめでとうございます。