妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』のここが今一つだと思うところ。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


間もなく、東京宝塚劇場で千秋楽を迎え
る宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』。


フランク・ワイルドホーン氏の名曲。
読売演劇大賞優秀作品賞と共に、小池修
一郎大先生が文部科学大臣賞を受賞。


特に、第1幕のラストの「ONE HEART」
を歌う部分は感動的でした。


ところが、第2幕になると、サン・ジョル
ディの祭りの場面は良かったのですが、何
となく今一つという感じ。


その理由をいろいろ考えてみたのですが、
一つは、そもそもの「スペイン内戦」が
分かりづらいところに加え、それが人民
戦線の内部闘争を描いているところ。
よけいに分かりづらくなっています。


さらに、ジョルジュも銃を持って戦うこ
とになるのですが、ジョルジュを含め、
みんな、余りにもあっさり死んでしまい
ます。


そのジョルジュの戦死を聞いてキャサリ
ンがどう反応したか(例えば慟哭すると
か)、という場面がないこと。


そもそも、「ある愛の軌跡」という副題
が付いていながら、どうもジョルジュと
キャサリンの関係があっさり描かれ過ぎ
ている(孫までいるのにね)ところなん
かがあるのではないか、と思います。


何か、「女性ファンはここで感動して泣
く」みたいな場面が第2幕にあっても良か
ったのではないか、と思いました。


フィナーレで、何とか持ち直した、とい
う感じですかね。