妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

期待が大きすぎた?星組公演『めぐり会いは再び next generation』

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、雨の中、星組宝塚大劇場公演
『めぐり会いは再び next generation-真
夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフ
レンド)-』『Gran Cantante!!』を観劇
に行ってきました。


宝塚友の会の抽選が全滅したので、カード
会社の追加販売でゲットした席。
2階席の5列目でしたが、まあまあ良く見え
ました。


本日は、お芝居の方です。


一応、公演解説とストーリーを載せてお
きます。


公演解説です。(宝塚HPより)


2011年に柚希礼音を中心とした星組で上
演された『めぐり会いは再び』は、恋す
る男女が織りなす騒動を華やかにコミカ
ルに描きあげたミュージカルとして大好
評を博し、翌年には『めぐり会いは再び
 2nd ~Star Bride~』を続演。この度は
第3弾として、前作で礼真琴が演じたルー
チェと、ガールフレンドのアンジェリー
クを中心としたオリジナル新作ミュージ
カルをお届け致します。架空の王国を舞
台に、個性豊かなキャラクター達が繰り
広げる、ミステリー仕立てのラブコメデ
ィをお楽しみください。


王都マルクト。オルゴン伯爵の次男ルー
チェ・ド・オルゴンは、大学卒業後も定
職に就かず、友人レグルスが立ち上げた
弱小探偵事務所の手伝いをして暮らして
いた。ガールフレンドのアンジェリーク
との関係も順調とは言えず、アンジェリ
ークには実家から縁談の話も舞い込む始
末。そんなある日、事務所に奇妙な依頼
人が現れ、王家に代々伝わる秘宝“一角獣
の聖杯”を守って欲しいと頼まれる。捜査
に乗り出したルーチェは、いつしか王都
を揺るがす争いに巻き込まれて行くこと
となる。果たしてルーチェは“一角獣の聖
杯”とアンジェリークの愛を手に入れ、さ
らには王都に平和を取り戻すことが出来
るのか!?


ストーリーです。(公演プログラムより)


 今より少し遠い昔ーヴェスペール王国
のマルクトでは、北の一番星が最も高く
なる星祭りがまもなく始まろうとしてい
た。10年に一度、セフィロトの花が咲く、
今年の星祭りでは、旅芸人一座による余
興、ダンス大会、そして王女の花婿選び
が行われるとあって、町は大いに盛り上
がっている。


 田舎領主オルゴン伯爵の末の息子、ル
ーチェ・ド・オルゴン(礼真琴)は、故
郷のフォスフォール村を出て大学に進ん
だものの、卒業後は友人のレグルス・バ
ートル(瀬央ゆりあ)が経営する弱小探
偵事務所の手伝いをして暮らしていた。
恋人のアンジェリーク(舞空瞳)との関
係も10年以上になるのに一向に進展せず、
縁談がもちあがったアンジェリークを引
き留めなかったことをきっかけに喧嘩別
れしたきり。
 そんなある日、探偵事務所に奇妙な依
頼が舞い込む。依頼人(瑠璃花夏)によ
ると、近頃世間を騒がす大怪盗ダアトか
ら、コーラス王家に伝わる秘宝を奪うと
の予告状が某所に届いたのだという。そ
の秘宝❝一角獣の聖杯❞は、王家の跡継ぎ
の証。花婿選びを勝ち抜いた者が次期王
に決まり、聖杯が渡されることになって
いる。そこで、王国の探偵の中で唯一爵
位を持つルーチェが花婿候補として潜入
することで聖杯を守ってもらえないか、
というのが依頼の内容だった。あまりに
突拍子もない話であり、何よりアンジェ
リークへの想いを断ち切れずにいたルー
チェは断ろうとするが、レグルスは多額
の報酬を前に、即答でルーチェの参加を
約束する。だが、この花婿選びにはある
重大な秘密が隠されていたことを、ルー
チェはまだ知る由もなかった……。


 数日後、国内外から大勢の候補者が集
まり、花婿選びが開催される。ルーチェ
は、怪しい人物がいないか探索しながら
審査に臨み、貴族の令嬢とペアを組んで
課題に取り組むことになるのだが、ルー
チェの相手として目の前に現れたのは、
なんとアンジェリークだったーー。


 何だか様子がおかしい花婿選び。実は
今回のコンテストには、国をも揺るがす
陰謀が巡らされていた……。この先どん
な展開がルーチェを待ち受けているのか?
そして、ルーチェとアンジェリークの恋
の行方は!?


さて、コメントです。


実は、私は、前々作も前作も観ていない
ので、ほぼ白紙状態での観劇になりまし
た。ただ、前々作は、何となく記憶があ
るので、もしかするとダイジェスト版み
たいなものを観ているかもしれませんが、
昔のことで、ほぼ、記憶にありません。


という状態でのコメントになります。


作品全体の印象ですが、一応、ラブコメ
ディということになりますが、例えば、
先日上演された花組公演『TOP HAT』と
比べると大分見劣りします。ほかの宝塚
のコメディ作品『ME AND MY GIRL』と
比べても同様です。
どちらもミュージカル・コメディの傑作
ですから比べるのがおかしいと言われる
と思いますが、それにしても、もう少し
何とかならなかったか、と思いました。


また、演出の小柳奈穂子先生の解説に、
「前作から10年後、かつ都会である王都
マルクトが舞台ということで、これまで
とはイメージを少し変えて、スチームパ
ンクと呼ばれるファンタジーSFジャンル
の雰囲気を意識したビジュアルにしてい
ます。」と書かれていたので、もう少し
斬新で奇抜な舞台セットや衣装を期待し
ていたのですが、ルーチェの衣装以外に
はそれが余り感じられず、ちょっと、ガ
ッカリという感じです。


探偵事務所というのは、前2作にはなかっ
た設定かと思いますが、オーディション
に落ちてばかりの女優(有沙瞳)、脚本
が書けない劇作家(天華えま)、役に立
たないような発明しかできない発明家
(水乃ゆり)が、迷子のチワワの探索の
依頼しか来ない探偵(瀬央ゆりあ)とそ
の助手のルーチェ(礼真琴)という社会
の落ちこぼれが集まって、壁に風穴の空
いた事務所でワイワイやっているのは
(ブログでホメている方もいますが)、
私から見るとなんだかな―、という感じ。


後は、前々作の花婿選びに前作の恋人の
仲たがいというシチュエーションをその
まま持ってきて、よくあるパターンの宰
相(綺城ひか理)の陰謀をくっつけて、
出来上がりでは、いくら何でも安易では。


宝塚という枠の中で、しかも、宝塚ファ
ンの期待に応える作品をシリーズ物で作
るということの限界を見させられたとい
う感じがします。


演出が小柳奈穂子先生ということで期待
が大きかっただけに、何か肩透かしを食
ったような感じです。


念のため、付け加えておきますが、作品
がつまらない、ということではありませ
ん。
私の期待値を残念ながら下回った、とい
うことです。