妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

星組公演『斜陽の国のルスダン(仮)』の原作を読みました~!!これは泣けるかも。

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


星組<2022年11月~2023年2月>公演の
『斜陽の国のルスダン(仮)』の原作を
読みました。
Amazonでは文庫本は現在在庫切れなの
で、Kindle版をスマホにダウンロードし
ました。


文章量もそんなに多くなく、文章も平易
なので、サクサクと読めます。


で、多分、原作を大きく変えず(特に結
末部分)、舞台化すると思いますので、
これはハンカチとティッシュが多めに必
要になるのではないかと思います。


ということで、公演はまだだいぶ先です
ので、ネタバレしないように作品を紹介
したいと思います。


その前に、宝塚のHPの公演解説から。


2017年にNHKのオーディオドラマで放送
され、13世紀のジョージア(旧グルジア)
を舞台としたドラマティックな歴史ロマ
ンとして好評を博した並木陽氏の小説
「斜陽の国のルスダン」を、浪漫溢れる
ミュージカル作品として宝塚歌劇で舞台
化致します。


人質としてジョージア王国へ送られたル
ーム・セルジュークの王子ディミトリ。
幼き頃より共に育ったジョージア王女ル
スダンと心を寄せ合う彼は、モンゴル軍
との戦闘に斃れた前王の遺言により、女
王として国の命運を担うルスダンの夫と
なる。その出自ゆえ政に関わることを許
されないディミトリは、ルスダンの良き
相談相手として生きることを決意。しか
し、平穏な日々を過ごす二人の前に、亡
国ホラズムの王ジャラルッディーンが立
ちはだかる。ルスダンを、そして彼女の
統治する王国を守る為立ち上がるディミ
トリだったが、二人の絆は引き裂かれて
行き……。運命に翻弄されながらも、た
だ一人の女性への愛を貫き、激動の時代
を颯爽と駆け抜けた青年の生き様を描く。



原作に主な登場人物が親切にも記載され
ていますので、それを転載します。


ルスダン ジョージア王国の王女、<大
王>と称される偉大な女王タマラと、オ
セットの将軍ダヴィド・ソスランの娘。
ギオルギ光輝王の妹。


ディミトリ イスラム教国ルーム・セル
ジュークの帝王を祖父に持つ王子。現帝
王の伯父エルズルム公の第四子。祖国か
ら人質としてジョージア王国に送られて
くる。


ギオルギ 光輝王と異名されるジョージ
ア王。少年の頃から母タマラより共同統
治者として帝王学を直伝され、名君の誉
れが高いが、自由を愛し奔放な振る舞い
が目立つ。


バテシバ ギオルギの<妻>。カヘティ
の村の人妻だったが、王に愛されて庶子
ダヴィドを産む。


イヴァネ・ザカリアン 女王タマラの時
代から重用されてきた老臣。ジョージア
王国の宰相にして元帥。


アヴァク・ザカリアン イヴァネ・ザカ
リアンの息子。ジョージア王国の副宰相。


ベカ・ジャケリ 番犬のごとき忠実さで
もって知られるジャケリ家出身の将。モ
ンゴルを相手取ったクナニの戦いで殿を
務める。


シャルヴァイヴァネ アハルツィヘ出
身の勇猛さで知られる兄弟。兄シャルヴ
ァの武勇は武勲詩にもうたわれるほど。
ホラズム軍を相手取ったガルニの戦いの
指揮官。


ムルマン ガチアニ出身の将軍。クルタ
ヴ城の防衛を任じられる。


ボッツォメムナ ジョージアの将軍。
王都トビリシの防衛を任じられる。


ミヘイル ルスダンを慕う白人奴隷。


タマラ(ルスダンの子) ルスダンの娘。
長じて後、<崇高なまでの美貌>の持ち
主としてルーム・セルジュークの帝王に
嫁ぎ、<ジョージアの貴婦人>として知
られるようになる。


ダヴィド(ギオルギの子) バテシバが
産んだギオルギの庶子。後のダヴィド・
ウル王。モンゴルの将軍バイジュにジョ
ージア王として擁立され、ルスダンの子
ダヴィドと王位を争う。


ダヴィド(ルスランの子) ルスダンの
息子。後のダヴィド・ナリン王。モンゴ
ルの王侯バトゥの後見を受け、ギオルギ
の子ダヴィドと王位を争う。


ジャラルッディーン かつてペルシア高
原から中央アジアにかけて広大な所領を
有しながら、モンゴルによって瓦解され
た大帝国ホラズム・シャー朝の生き残り。
亡国の帝王としてホラズムの残党を指揮
し、モンゴルを相手に転戦を続ける。国
家再興の拠点を求めてジョージアにやっ
てくる。


ムハンマド・アン=ナサウィー ジャラ
ルッディーンの腹心の書記官。主君とデ
ィナール金貨とを深く愛する。



作品は次の5つの章で構成されています。

序章
第一章 トビリシの五月
第二章 モンゴルの襲来
第三章 押し寄せる闇
第四章 斜陽の国の女王

ただし、これを時系列で並び替えるとこ
うなります。

第一章 トビリシの五月
第二章 モンゴルの襲来
第三章 押し寄せる闇
第四章 斜陽の国の女王
序章

つまり、最後の場面が最初に書かれてい
ます。
さらに、第四章と序章の間の出来事が会
話の中で語られているだけで、省略され
ています。しかも、一部、書かれていな
い出来事もあります。

多分、物語が複雑になるので、あえて、
作者が省略したのではないかと思われま
す。

ただ、それによって登場人物の一人がそ
の後、どうなったのかはこの作品からは
分かりません。(その後、というのは第
四章の後)

作品では、ジョージア王国の女王ルスダ
ンの少女時代からルスダンが死ぬ直前ま
でが描かれています。

そのルスダンの時代に、モンゴル帝国と
ホラズム・シャー朝による侵攻により、
ルスダンの母親の女王タマラの時代に全
盛を誇ったジョージア王国が斜陽の国と
なっていく様子をルスダンとディミトリ
を中心に描いた物語です。

まだ、公演は大分先ですが、観劇時の参
考として作品の舞台になったジョージア
王国や関係する国・人物について、少し
調べてみようと思っています。

それは、次回以降で。