妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

これを星組公演でやるのか?!凰稀かなめさん主演の『モンテ・クリスト伯』を観ました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


以前にタララズカ・スカイ・ステージで
放送して、録画してあった凰稀かなめさ
ん主演の宙組公演『モンテ・クリスト伯』。
ようやく観れました。


同じ脚本・演出:石田昌也先生ですので
(あの『夢介千両みやげ』の石田昌也先
生です)、多分、今度の星組公演全国ツ
アーも同じ内容になるのだろうと思いま
す。


まず、宙組公演と同じポスター画像にし
なかったのは、正解だと思います。
礼真琴さんのファンは、ガックリだった
と思います。
ショーの『Gran Cantante!!』の方の画像
になっています。


で、お芝居の『モンテ・クリスト伯』で
すが、宙組公演を観た限りではちょっと、
イマイチです。


最初の場面は、エドモン・ダンテスが投
獄されたシャトー・ディフから始まりま
す。背中に烙印を押されるエドモン・ダ
ンテスの絶叫の声で、次の場面。
少し時間が戻って、船上でのエドモン・
ダンテスとメルセデスの結婚披露の場面。
その途中で、エドモン・ダンテスは逮捕
され、連行されます。


そこまではいいのですが、次の場面が、
現代アメリカのハイスクル―ル?演劇部
の4人(蒼羽りく、怜美うらら、風馬翔、
桜木みなと)が次に上演する作品『モン
テ・クリスト伯』の稽古中。演目に文句
を行っているところへ、顧問の先生(美
風舞良)がやってきて、モンテ・クリス
ト伯』にはモデルがあると話します。


ということで、劇中劇みたいになるので
すが、この5人が物語の進行の中で、色々
と解説する(劇中のナポレオン役までする)
ところが見ていて本当に鬱陶しい。
まあ、あの長い物語を1時間半の枠の中に
収める手段だとは思うのですが、他に方
法はなかったのかと思います。
おそらく、星組公演もこのやり方かと……。


もう一つは、モンテ・クリスト伯のビジ
ュアルです。
シャトー・ディフでの頭もじゃもじゃ、
髭ぼうぼうは仕方がないとしても、モン
テ・クリスト伯になった後の長髪と髭が
変装の為でしょうけど、なんかビジュア
ル的にこれでいいのか、という気がしま
す。


後は、やたらとすべりまくるジョーク。
(例えば、レモンを忘れもん)
脚本を変えるか、余程、上手い人がやら
ないと笑うに笑えません。


原作がデュマの名作なので面白いことは
面白いのですが、この作品がちょっと今
の宝塚ファンにどう受け取られるか、や
や、不安です。


再演物がすべてダメだとは思わないので
すが、これは再演しない方が良かったの
では?