今晩は、壽々（じゅじゅ）です。

昨日は、ミュージカル『ピピン』を観に、
東急シアターオーブまで遠征してきまし
た。

これは本当に凄い、素晴らしいと思いま
した。
公演プログラムの挨拶文にこう書いてあ
ります。
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長年愛されるスティーヴン・シュワルツ
の楽曲、ボブ・フォッシーのスタイルの
振付に、シルク・ドゥ・ソレイユ出身ア
ーティストによるサーカス・アクロバッ
ト、イリュージョン、ギターの弾き語り
等々、劇場空間で成し得る多彩なエンタ
ーテインメントを盛り込んだダイアン・
パウルスの演出。舞台芸術という世界が、
皆様にとって「魔法のひととき」である
と感じていただける機会となることを願
っております。
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舞台は、劇中劇という形をとっています。
サーカスの一座が『ピピン』という演目
を上演するという構成。
したがって、アクロバットやマジックを
やりながら、物語が進んでいきます。
ミュージカルとサーカスを一度に観てい
るという感じです。

しかも、素晴らしいキャスト陣による歌、
踊り、演技です。コメディもあります。
2時間45分間（休憩時間20分）という上
演時間があっという間に過ぎました。

ストーリーです。

旅芸人一座のショーが、今まさに始まろ
うとしているー。
カリスマ的なリーディングプレイヤー
（狂言回し）が登場し、観客を大いに魅
了する。人生という壮大な旅物語、ミス
テリアスな陰謀、心温まる笑いとロマン
ス、そして奇想天外なイリュージョン！
永遠に忘れられないドラマが幕を開ける。
一座が披露するのは、若き王子ピピンの
物語。大学で学問を修めたピピンは、人
生の大いなる目的を模索中。広い空のど
こかに自分の居場所はあるのかと自問し、
輝かしい未来を夢見ていた。父王チャー
ルズが統治する故郷に戻ったピピンは、
父に認めてもらおうと、戦への同行を志
願する。
戦場の有り様を、ユーモアと皮肉を込め
てショーアップして見せる一座。しかし、
ピピンは戦の空虚さに気づき、もっと別
の＜特別な何か＞を求めて旅に出る。王
子として生まれ、富も教養も手に入れた
ピピンが持たざるものとは何か、リーデ
ィングプレイヤーは観客に歌いかける。
人生に迷い、答えを求めて祖母バーサを
訪ねるピピン。バーサは、「悩んでばか
りで大切な時間を無駄にせず、人生を楽
しみなさい」と孫に優しく諭す。祖母の
自由な生き方に感化され旅を続けるピピ
ンは、さまざまな愛のかたちを知るが、
やがて心を伴わない愛は無意味だと悟る。
戦に出ても、空虚な恋愛に耽っても、心
は満たされないと知ったピピン。旅の最
後に全てを捨てて彼がようやく見つけた
本当の幸せとは……？

主な登場人物と配役です。

ピピン：森崎ウィン
　帝国の王子に生まれながら、何一つ不
　自由ない環境に疑問を持ち、人生の目
　的を求めて旅にでる。
リーディングプレイヤー：Crystal Kay
　『ピピン』の物語を観客に披露する、
　美しくカリスマ的な狂言回し。
チャールズ：今井清隆
　ピピンの父。神聖ローマ帝国の皇帝。
　暴政のためピピンに暗殺されるのだが
　……。
ファストラーダ：霧矢大夢
　若く妖艶なチャールズの後妻。実息ル
　イスに王位を継がせるため、よこしま
　な企みを巡らせる。
キャサリン：愛加あゆ
　幼い息子テオを女手一つで育てる未亡
　人。旅先で行き倒れたピピンを介抱し、
　一緒に暮らすが……。
ルイス：岡田亮輔
　ピピンの義弟。精悍な戦士だが頭は少
　し弱い。
バーサ：前田美波里（中尾ミエとWキャ
　　　　スト）
　ピピンの優しい祖母。息子の後妻と馬
　が合わず、田舎の別宅で気ままな隠居
　生活を満喫。
テオ：高畑遼大（生出真太郎とWキャス
　　　ト）
　キャサリンの息子。心優しい少年。ペ
　ットのアヒルが親友。

さて、コメントです。

舞台の素晴らしさはもう書きました。
キャストについて全員書くと大変なので、
3人に絞ります。

まず、ファストラーダ役の霧矢大夢さん。
元宝塚月組男役トップ。
「妖艶な」と書かれているとおり、妖艶
な美女で、しかも悪役。観客に向かって
「皆さんと同じ普通の専業主婦」と言う
のはギャグにしか聞こえない。王妃の衣
裳を脱いでレオタード姿になるのですが、
スタイル抜群。キレキレのダンスも披露。

次にキャサリン役の愛加あゆさん。
出番には遅れるし、セリフは間違えるし、
そのうちに、リーディングプレイヤーに
役から外すよ、と脅される始末。
そんなドジなキャサリン役を元宝塚雪組
娘役トップの愛加あゆさんが好演。
森崎ウィンさんがギターを弾き語りなが
らのデュエットやリーディングプレイヤ
ーが止めるのも構わず一人で歌いだす歌
はとても素敵です。

最後にピピンの祖母のバーサ役の前田美
波里さん。
何とレオタード姿になって、空中アクロ
バットを披露。これは凄いです。
Wキャストですから、中尾ミエさんもこ
れをやっているのか、と思うと驚きです。

本当に何度も観たい作品ですが、時間も
金もないという現実。
また、再演されたら観に行きたいと思い
ます。