妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

ようやく観れました~!!月組公演『ブエノスアイレスの風』大阪公演。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、月組公演『ブエノスアイレスの
風』を観に、シアター・ドラマシティへ
行ってきました。
シアター・ドラマシティに到着すると、
入り口前に「セディナ貸切公演」の立て
看板が……。
それで、チケットが取れたんだ、と納得。
席は、7列目の割といい席でした。


で、今回は、なぜか東京公演→大阪公演
の順だし、ライブ配信も22日に終わって
いるし、いまさら何を書こうか、と思う
のですが……。


とりあえず、あまり他の方のブログをで
きるだけ見ないで観劇に行ったので、大
分、他の方の感想とは、ずれているかも
しれませんが、その点は、ご容赦を。


ちょっと心に残ったのは、お芝居の冒頭
とラストでタンゴ酒場の歌手フローラ
(晴音アキさん)が歌って、フィナーレ
でも暁千星さんが歌い始めて、その後、
コーラスになる「ヴィエント・デ・ブエ
ノスアイレス」という曲。
❝viento❞がスペイン語で「風」という意
味でそのまま作品の題名の曲なのですが、
この曲の歌詞とメロディーがとてもいい
です。物語の雰囲気にも合っていました。


紫吹淳さんで1998年に初演、2008年に
柚希礼音さんで再演、で今回、暁千星さ
んで3回目の上演と、皆、ダンサーで揃
えました、という感じです。


歌劇5月号の正塚晴彦先生と暁千星さん
の対談で、正塚先生が「この作品の初演
は1998年で、当時“リベルタンゴ”がCM
で使われて流行っていたんだけど、あの
頃、ピアソラをよく聞いていたんだよね。
それで、タンゴ……りか(紫吹淳)に似
合うんじゃないかって。あり(暁千星)
もダンスがばっちりだし、タンゴ踊った
ら絶対格好いいと思う。」という経緯だ
ったようです。
正塚先生の言う「1998年で、当時“リベル
タンゴ”がCMで使われて流行っていた」
は、多分、「チェロ奏者のヨーヨー・マ
がチェロで弾いたものが、日本で1998年
5月9日からサントリーローヤルのCMに
使用され、話題になった。」というのだ
と思います。
確かに、流行っていましたし、私は、CD
も買いました。


アルゼンチン・タンゴの場面がメインで、
そこに物語をくっつけた、という印象の
作品でした。


物語は、バンドネオン弾きのもの悲しげ
な曲に合わせてゆったりと進行します。
舞台は、1900年代半ばのアルゼンチンの
ブエノスアイレス。軍事政権が倒れ、民
主制となった頃。反政府ゲリラのリーダ
ーであったニコラス(暁千星さん)は特
赦によって、7年間囚われていた刑務所
から出所し、新しい人生を歩みだそうと
しています。


ニコラスは職を求めてタンゴ酒場にたど
り着きます。そこにタンゴダンサーとし
て働いていたのが、イサベラ(天紫珠李
さん)。ニコラスは、バーテンダーとし
て雇われますが、タンゴ酒場の経営者メ
ルセデス(夏月都さん)からダンスの才
能に目を付けられ、イサベラと一緒にタ
ンゴダンサーとしても働くことに……。


順調に行くように見えたニコラスの前に
かつての反政府ゲリラの仲間のリカルド
(風間柚乃さん)が現れ、事態は思わぬ
方向へ……。


というのが、冒頭部分のストーリーです
が、公演プログラムのストーリーを読む
と、最後に「やがてそれは悲劇の引き金
となるのだが……。」と書いてあります。


開演前にこれを読んで、私は、最後にニ
コラスが死ぬんだ、と思って観ていまし
たが、死んだのはリカルドでした~。
「お前が死ぬんかいー」と思わず、心の
中で突っ込んでしまいました。


今回は、雪組から新しく組替えしてきた
彩海せらさんに注目して観ようと思って
いたのですが、雪組時代の『CITY HUN
TER』の小林豊になんだか似たような役。
もう少し違う役で観たかったのですが。
次回の公演に期待しましょう。チンピラ
役はなさそうだから。


暁千星さんが星組に組替えになって、月
組のダンス力の低下を心配する声もあり
ましたが、『Rain on Neptune』を見た限
りでは、余り心配はないのかと。むしろ、
お芝居を中心の組になっていくように思
います。それはそれでいいのではないか
と……。
一方の、暁千星さんが新たに加わる星組
は、トップの礼真琴さんとの相乗効果で
どんな組になるのか、今から楽しみです。