妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

柚希礼音さん、美弥るりかさん主演の『BERBER RENDEZVOUS』を観劇しました~!!ゲストは瀬戸かずやさん!!

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、柚希礼音さん、美弥るりかさん
主演のSHOW-ism XI『BERBER RENDE
ZVOUS』を観劇にシアタークリエまで、
遠征してきました。
東京は久しぶりですね。交通費が高いか
ら。
でも、今回、シアタークリエでしか上演
しないので、新幹線で東京へ。
結構、新幹線の待合室が混んでいました
ね。
皆、どこかへ遊びに行くのでしょうか?
大きなキャリーバックを引き摺っていま
す。(邪魔でしょうがない)


で、シアタークリエに到着したのが、開
演45分前。
その前に東京宝塚劇場に寄って、東京公
演のチラシをGET!!
チケットは当選しなかったけど、『MAK
AZE IZM』のチラシももらいました。


振り返ると、どうも開場している様子。
で、入場して公演プログラムを買って席
へ。
今回、前から4列目。久しぶりにいい席
です。肉眼でもよく見えました。
で、公演プログラムを開くと、何とスぺ
シャルゲストが出演すると書いてありま
す。
知りませんでした~!!
知っていれば、観劇日程を選ぶのに、と
思って、今日のゲストは?と思って見た
ら、何と瀬戸かずやさん。
良かった~!!!
他のスペシャルゲストも結構豪華。


で、まず、配役から紹介します。
ベラッジョ   柚希礼音
ハロッズ    美弥るりか
ミョンドン   JKim
オルセー    佐竹莉奈
トキオ     鈴木瑛美子
ソーホー    宮本美季
サグラダ              原田 薫
スカラ       菅谷真理恵
フィヨルド     中嶋紗希
コパカバーナ    RISA
ブエノス      宮城ユリカ


名前をよく見ると何かを連想するような
……。


スペシャルゲストは、
花乃まりあ
愛月ひかる
昆夏美
新妻聖子
涼風真世
瀬戸かずや
ソニン
です。


以下、配役名メインで説明します。
まずは、公演解説から。
==================
あんたとだけは会いたくなかった!!な
のに、砂漠でランデヴー。
パリで映画撮影のはずが、サハラ砂漠に
ポツンと建つスタジオに連れてこられた
曰くありげな女たち。
謎のクライアントからのオーダーは、こ
こにしばらく滞在して映画を一本撮影せ
よ、テーマはかくかくしかじか、タイト
ルは「ベルベル・ランデヴー」とのこと。
ここは電波圏外、交通手段なし、あるの
は、見渡す限りの砂と空。しょうがない、
やるっきゃない。
しかも報酬は聞いていたよりもなぜか高
い。
世界中から集まった女たちは、急ごしら
えの凸凹チームでドタバタと撮影を進め
ていく・・・。
たとえ世界のどこにいようと(そしてあ
いつのことはキライだけども)、映画だ
けはちゃんとやる。
そんな彼女たちの、映画愛に溢れた撮影
の記録。
今秋、クリエでランデヴーしませんか?
美しくも 強すぎる 格好良いショーをお
届けします。
==================
演出は、『マドモアゼル・モーツァルト』
の小林香氏。「SHOW-ism XI」とあるよ
うに11回目のSHOW-ism。(私は、今回
初めて観ました)


今まではどうなのか分かりませんが、今
回、宝塚OG二人の主演ということで、
やや宝塚のショー風。ただ、柚希礼音さ
んの話によると振付の数が宝塚のショー
の倍くらいあるとのこと。
エネルギッシュなショーになっていまし
た。


とにかく、主演の二人のカッコ良さと魅
力を存分に引き出したショー。共演の方
々も素晴らしかったです。


で終わってもいいんですが、ちゃんと内
容に触れます。


オープニングは、主演二人が白幕の前で
踊ります。その白幕が回り舞台で裏にな
ると三階建てのむき出しの鉄骨に9人の
女たちがフードを被って登場。一人一人
がフードを脱いで自己紹介の形。
舞台は、基本的にこのシンプルなセット
を使って展開されます。


それが終わると、そこは砂漠の中。プロ
ペラ機に乗せられてやってきた11人の女
たち。
そこに、字幕でミッションが伝えられま
す。ミッションは、2週間で「人間とは
何か」(英語です)をテーマにした映画
を1本撮ること。しかも、報酬はダイヤ
モンドより高価な地球上には存在しない
宝石(だったかな)。


11人の中で二人だけは顔見知り。
「あんたとだけは会いたくなかった!!」
「なのに、砂漠でランデヴー。」
スタントマンのベラッジョと元人気子役
のハロッズは、10年前の出来事で犬猿の
仲。


それでも、報酬でフラメンコ劇団の立て
直しをしたいサグラダなど動機は様々で
すが、クライアントの要求に応えるべく
映画の撮影を始めます。
彼女らは、オムニバス形式で短編映画を
5本撮ることにします。


一人男性役が欲しいとの意見にみんなの
目はベラッジョに集中。背も高いし、筋
肉もあって「宝塚の男役みたい」。
20分後に着替えて集合することに。


そして、スーツ姿の柚希礼音さん登場!!
やっぱり、格好いい!!
上下細いストライプの入った白のスーツ
に黒のシャツ。そして、白い帽子を被っ
ています。
最近、どこかでこれに似た格好を観たよ
うな……。
宙組公演の『Capricciosa!!』の冒頭の真
風涼帆さんの格好に似ています(サング
ラスはないけど)。
いかにも、宝塚男役風。


一方の美弥るりかさんは、黒のドレスで
妖艶な格好。


で、最初は、『常夜灯』と題して、台詞
はなく歌とダンスで、ナイトクラブを舞
台に、男女の愛憎をフィルム・ノワール
風に描く。素行が悪く大胆不敵に振舞う
新人ダンサー(美弥るりか)に男(柚希
礼音)は惹きつけられていく。そして、
迎える破局。二人はお互いを拳銃で撃っ
て死んでいきます。やっぱり、宝塚風だ。


2本目は、新旧の名作映画から男性の陰
にいた映画のヒロインたちが誇り高く立
ち上がる『ハイヒールズ』。「ヒール」
は悪役の意味もある。


この作品、映画へのオマージュもたっぷ
り。


柚希礼音さんが黄色いジャンプスーツ姿
で日本刀2本を振り回す格好いいシーン
は、ユマ・サーマンの『キル・ビル』。
美弥るりかさんの赤いニット帽子は、
『レオン』のマチルダ(ナタリー・ポー
トマン)。
『紳士は金髪がお好き』のローレライ
(マリリンモンロー)や『風と共に去り
ぬ』のスカーレット・オハラ(ヴィヴィ
アン・リー)も登場。
レット・バトラーのセリフは字幕で。
全身黒のレザーは、多分、『マトリック
ス』。


撮影の休憩中は、皆で、映画の名セリフ
のそれぞれ、口にして、大はしゃぎ。
『ショーシャンクの空』や『ライムライ
ト』などなど。(次から次へと一杯出て
きたので忘れました~。)


3本目は、『Hope』。人間とは何か、そ
れは「希望を持つ者」。
ここは、歌が中心。
「私たちの持ち物って結局これだけですね、
声と言葉と体だけ」
JKimさんが第1幕の最後に歌うナンバー
が素晴らしくて、歌声も圧巻でした。


柚希礼音さんは、ソロでは歌わないのか、
と思ったら、第2幕の冒頭で歌ってまし
た。大分、上手くなった、としみじみ。


4本目は、美弥るりかさんのハロッズが
主役の場面『OZoo』。
デパートOZooのブティックで働く女性
店員は今の地味な売り場が不満で、上の
階へ変わりたいと不満を持っています。
通りがかった先輩店員(柚希礼音)から
渡された眼鏡を掛けてみると、そこは、
カラフルな『オズの魔法使い』風のファ
ンタジーの世界。
そして、柚希礼音さんは、女王様の格好。
威厳がありますね。
眼鏡を外すと元のデパート。でも、その
売り場が気に入ってしまいます。
「やっぱりここが一番ね、か……。」


スペシャルゲストは、いつ出てくるのか
と思っていたら、ここで瀬戸かずやさん
真っ白なパンツスタイルで登場します。
(というので、良かったかな?)
やっぱり、格好いい!!
で、日本の有名な女優の瀬戸かずやだ、
と皆が言い合っている中、「ノーウェア」
とだけ名乗って、撮影を見に来ただけと
言って立ち去ります。
えっ!!これだけ?と思ったら、ちゃん
と最後に出てきて、ダンサーの踊りをバ
ックにソロで歌ってくれます。
最後に花組ポーズのサービスもありまし
た。


最後の5本目は、『ホロスコープ』ーあ
る女の一生。
おばあちゃん( 原田薫)と孫娘(柚希礼
音)が出てきて、おばあちゃんが手紙を
取り出して、読み始めます。それは祖母
と母の人生の物語。
1940年の東欧から始まって、ニューヨー
ク、シカゴ、そして最後は1990年のニュ
ーヨーク。
おばあちゃんの最後の願いは、明かりの
ない場所で満天の星空をみること。
その願いを叶えた孫娘は、最後に自分の
手紙を読みます。
背景にホロスコープが映し出されて、柚
希礼音さんがダンスで魅せます。
余りに感動的だったので、メモをしませ
んでした。全部は無理ですよね。


撮影が終わると、またもノーウェアが現
れて、ミッションの真の目的、自分の正
体を明かします。
お分かりでしょうか?名前がノーウェア。
他の登場人物が地球上のどこかの場所で
あったりしますが、どこでもない場所。
地球上のどこでもない場所。そして、テ
ーマが「人間とは何か」。つまり、「地
球人」についてのテーマ。
報酬が地球上の物質ではないもの。
最後にノーウェアが上司に報告書を送っ
て物語は終わります。
ノーウェアの指先が赤く光って『E.T.』。
最後は、仲の悪かった二人も抱き合いま
す。


もう1回ぐらい観たい素晴らしい舞台で
した。
でも、東京は遠いし……。