妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

『柳生忍法帖』原作と星組公演について

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


本日は、『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』『Fire Fever!』を宝塚大劇場で観劇しました。
『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』のレポートは明日のブログで書きます。
(毎度すみません。家が遠いもので。)


さて、次回の星組公演『柳生忍法帖』の原作の上巻をようやく読み終わりました~。


一時期、品切れ状態で、ネット通販でも入手困難な状態でした。
買われた皆さんはこの作品をお読みになったのでしょうか?


『柳生忍法帖』の作者の山田風太郎の作品は、以前、『魔界転生』を読んだことがあります
ので、だいたい内容は想定していましたが、『柳生忍法帖』はその想定を上回りました。


とにかく、エ✕とグ✕の世界。原作のまま映像化したら間違いなくR18指定。


この原作をどうやって宝塚の舞台作品にするのでしょうか?


宝塚歌劇のホームページの作品紹介には

「史実にフィクションを織り交ぜ壮大なスケールで描く傑作時代小説の初の舞台化に、
宝塚が挑みます。」


と書いてありますが、挑んで自爆しないといいですけどね。


ホームページにはもう配役が出ていますね。


暴政を敷く会津藩主加藤明成に反逆し、処刑された会津藩家老堀主水の一族。その娘や妻
たち女7人が、親や夫たちの敵討ちをするーというお話ですので、敵討ちする側がいい方、敵討ちされる側が悪い方、すなわち悪役ということになります。


敵討ちする側は、敵討ちに助勢する柳生十兵衛ほかの一部を除いて、ほぼ女性。したがって、娘役さんが演じます。
一方、男役さんのメインメンバーは、敵討ちの相手の悪役「会津七本槍」を演じます。


まず、敵討ちする側(助勢を含む)の主なメンバーとその配役は、


柳生十兵衛  礼真琴
沢庵     天寿光希
千姫     白妙なつ
天秀尼    有沙瞳
お圭     音波みのり
お品     紫月音寧
お沙和    夢妃杏瑠
さくら    紫りら
お鳥     音咲いつき
お笛     澪乃桜季
お千絵    小桜ほのか


上のお圭以下の7人が堀主水の一族の娘や妻たちで、この7人が柳生十兵衛の助勢を受けながら、会津七本槍に対して敵討ちをします。
彼女たちが全裸になる場面が原作ではたくさん出てきますが、宝塚ですから当然カット、
ですね。


一方、敵討ちされる側の主なメンバーとその配役は、


芦名銅伯   愛月ひかる
加藤明成   輝咲玲央
具足丈乃進  漣レイラ
司馬一眼房  ひろ香祐
漆戸虹七郎  瀬央ゆりあ
鷲ノ巣廉助  綺城ひか理
平賀孫兵衛  天華えま
香炉銀四郎  極美慎
大道寺鉄斎  碧海さりお


上の具足丈乃進以下の7人が会津七本槍で、敵討ちの相手の悪役です。
原作ではその残虐非道振りが描かれていますが、宝塚ですし、星組男役のメインメンバーが演じるのですから、そのあたりの表現は、多少緩和されるものと思います。


ところで、こうしてみると、どちらがわにもトップ娘役の舞空瞳の名前がありません。
配役を見ると、「ゆら」(原作ではおゆら)となっています。


ゆらは、会津七本槍の属する芦名衆の頭領芦名銅伯の娘で加藤明成の寵姫とされていて、
上巻では、芦名銅伯と同様に名前だけ出てきて実際には登場しません。


したがって、どちらがわなのかよく分かりませんが、悪役ということでもなさそうです。


しかし、重要な人物であることは間違いなく(特に、柳生十兵衛にとって)、その辺は
下巻で(原作を読まれていない方には舞台で)明らかになるでしょう。


いずれにせよ、この作品をどう宝塚で舞台化するのか、演出の大野拓史先生の手腕に
期待しています。


もう、チケットは2公演確保しているので、観劇が楽しみです。

『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』観劇しました~②

今日は、壽々(じゅじゅ)です。


本日は、近所のセブンイレブンでチケットの払い戻し(『エニシング・ゴーズ』)と
チケットの発券(『マドモアゼル・モーツァルト』)しか用事がないので、珍しく
昼間に記事を書いています。


ところで、昨日は、宙組全国ツアー『バロンの末裔』『アクアヴィーテ!!』大阪公演のVpassチケット先着順にチャレンジしたのですが、瞬殺でしたねー。
最近、先着順でチケットが取れたのは(友の会ではないです)、『ほんものの魔法使』神奈川公演ぐらいです。


さて、本日は花組全国ツアー公演のショー『Cool Beast!!』についてコメントします。


『Cool Beast!!』は、『アウグストゥス』で宝塚大劇場で1回、映画館の千秋楽ライブビューイングで2回観劇しています。


今回は、瀬戸かずやさんが退団、水美舞斗さんは別箱公演、専科凪七瑠海さんも出演されないということで、これらの方々の役をどなたが代わりにやるのかが楽しみでした。
(専科の美穂圭子さんは出演されてました。『哀しみのコルドバ』では怪しげな占い師マルーカを怪演?していました。花組と一緒に全国ツアーに参加されるんですね。)


まずは、瀬戸かずやさんのエストームとマーレ・チータ
これは、永久輝せあさんがやっていました。


次に、水美舞斗さんのフォルティスとレオ
これは、聖乃あすかさんがやっていました。


最後に、凪七瑠海さんのレクス・ソムニウムとインパラ
これは難しい。美穂圭子さんとのデュエットがあるので、相当の歌唱力がなければ。
と思っていたら、なんと、高翔みず希組長さんがやっていました。なるほどね。
高翔さんなら歌唱力ある。


ところで、タイトルの『Cool Beast!!』の「Beast」は獣で分かりますが、「Cool」は?
「涼しい」「冷たい」という意味のほかに「格好いい」「いかす」という意味があります。
演出の藤井大介先生も「野を駆け巡る野獣、美しく格好いい獣」とプログラムで言っています。
まさしく、美しくて格好いい!!柚香光さんが格好いい!!ほかの花組生も格好いい!!


本公演より少人数ですが、それを感じさせない「美しく格好いい獣」が舞台を駆け巡る情熱あふれたショーになっていました!!!


そして、終盤の黒燕尾ならぬ白燕尾。
ラテンナンバーにビシッと花男が揃ってなんとも格好いい!!
私は花組の黒燕尾が大好きです。


続く柚香光さんと星風まどかさんのデュエットダンス。美穂圭子さんの歌に合わせて、
ドラマティックに(?)(プログラムにはそう書いてあります)、まあ、美しく華麗に
デュエットダンスを踊っていました。悔しいけれどよくお似合いのトップコンビです。
(なぜ「悔しい」かは別途書きます。)


全国ツアーですので、終演後に恒例のご当地出身者の紹介。最後に美穂圭子さんが呼ばれていました。美穂圭子さん大阪府出身だったんですね。


最後に、柚香光さんのご挨拶。「お気をつけてお帰りください」とおっしゃっていました。
ハイ、気をつけて帰ります。


明日は、雪組公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』『Fire Fever!』を宝塚大劇場で観劇。
15時30分開演の公演ですので、帰宅は22時過ぎ。
ですので、観劇レポートは明後日書きます。

『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』観劇しました~①

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、来年の宝塚大劇場・東京宝塚劇場雪組公演の発表がありました!!


お芝居は『夢介千両みやげ』、ショーは『Sensational!』。


お芝居の『夢介千両みやげ』は、原作が山手樹一郎。あらすじを読むとなかなか面白そうですね。これは絶対に宝塚大劇場に観劇に行きたい。


さて、本日は、梅田芸術劇場メインホールで昨日観劇した花組公演『哀しみのコルドバ』『C00l Beast!!』のうち、お芝居の『哀しみのコルドバ』についてコメントしたいと思います。


私は、2015年の雪組全国ツアー公演を梅田芸術劇場メインホールで観劇しています。


その時のメインキャストは……(かっこ内は今回のキャスト)、


  エリオ      早霧せいな(柚香光)


  エ バ      咲妃みゆ(星風まどか)


  ロメロ      望海風斗(永久輝せあ)


  ビセント     彩風咲奈(聖乃あすか)


  フェリーぺ    永久輝せあ(優波慧)


   アルバロ     彩凪翔(高峰潤)


という、今見ると結構豪華キャストでした。


この時の席は、2階右端のやや後ろで、S席ではあったものの舞台の上手側4分の1ほどが
見切れるといういわゆる見切れ席でした。
しかも、前列の男性の頭がライオン頭(雄ライオンです)で、前傾姿勢を取っているので、
舞台の3分の1ぐらいが見えないという悲惨な観劇でした(前列の男性が前傾姿勢だったのは、その人も舞台の一部が見えなかったからだとは思いますが……)。


さて、今回の『哀しみのコルドバ』を前回と比較したいのですが、前回の記憶がほとんどありません……(汗)。(おおよそのストーリーはさすがに覚えています。)


そこで、今回観劇した『哀しみのコルドバ』について初見という感じでコメントします。


まず、全体としては物語の展開がテンポよく進み、だれる場面がほとんどありませんでした。1時間35分という公演時間でしたが、あっという間に終わったという感じでした。
反面、ここはもう少し丁寧に描いた方がいいのではと思うところが、何か所かありました。
例えば、エリオが出生の秘密を母親から聞かせされて苦悩し、死を決意するに至るまでのエリオの絶望とエバへの想いの場面。柚香光さんの演技からは十分伝わってはいますが、ちょっとあっさりしている感じがしました。


そして、そして、最初の柚香光さんの登場シーン。マタドールの衣装が似合ってカッコイイ!!
華麗なるマント(ムレータというらしい)捌き!!
その後、ほかの闘牛士達も加わっての群舞。いいお芝居は、出だしからいい!!


ストーリーの詳細は、全国ツアーがこれからですので、省略しますが……、


マタドールの地位と名声を捨ててでも危険で(恋の相手は司法長官セバスチャン伯爵の夫人)激しい恋に落ちてしまうビセントを聖乃あすかさんが好演していました。(本公演であれば、ここは、水美舞斗さんか永久輝せあさんがやる役でしょうか?)


また、ロメロ役の永久輝せあさんがひげをつけて渋い味を出していました。沈着冷静な紳士でありながら、エリオとエバの関係を知ってエバの頬を平手打ちにしたときに見せた心の内に秘めた激しい情熱。それを見事に演じていました。(前回は、望海風斗さんが演じた役。
それを雪組時代に同じ舞台で見ているだけにプレッシャーはあったと思いますが。)


そして、柚香光さんのエリオ。ビセントに対して伯爵夫人への恋を諦めるように説得していながら、かつての恋人エバに夜会で再会したために、婚約者を捨てて自分自身も道ならぬ恋に落ちてしまう。そして、ロメロとの決闘の直前に母親から自分とエバの関係の秘密を知らされる。そのエバに対する恋の激しい情熱と心の葛藤・苦悩を柚香光さんは素晴らしい演技で魅せてくれました。


1985年の初演から4度目の再演。柴田侑宏先生の名作を新鋭の樫畑亜依子先生の演出でブラッシュアップした今回の作品。寺田瀧雄先生の名曲と相まって素晴らしい作品に仕上がったと思います。


それでは、明日は、ショーの『C00l Beast!!』についてコメントします。

昨日と本日の出来事について(観劇とチケット)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


本日は、宝塚花組公演『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』を観劇に
梅田芸術劇場メインホールへ行ってきました。


開演は16時30分から。公演時間は3時間(休憩時間30分)。
その後規制退場で、我が家にたどり着いたのは10時を過ぎていました~。


大阪も愛知も暑かったので(夜になっても暑い)、もう体力使い果たしました。


なので、観劇の感想などは明日のブログに書きたいと思います。(すみません)


今日は、昨日と今日でチケットの抽選結果がいくつか出たので、
それについて、コメントします。


まずは、昨日(8月25日)


①宝塚宙組全国ツアー『バロンの末裔』『アクアヴィーテ!!』梅田芸術劇場公演
 宝塚友の会→落選しましたー

 梅田芸術劇場公演は3公演しかないので、チケット難だとは思っていましたが、
 うめげい第1次抽選に続いての落選です。一応、うめげい第2次抽選もチャレンジ
 しますが、当たる気がしない……。さすがに、九州遠征は無理だし。


②望海風斗さんコンサート『SPERO』KAAT神奈川芸術劇場公演
 ローチケ→落選しましたー

 大阪公演がとても良かったので、横浜でもう一度観たいと思ったのですが……。
 さすが望海風斗さん人気、退団しても半端でないです。


次は、今日(8月26日)


③ミュージカル『蜘蛛女のキス』東京芸術劇場プレイハウス公演
 ホリプロ→SS席当選しましたー

 前から一度観たいと思っていたミュージカルなので、嬉しいです。しかもSS席!!


④ミュージカル『ニュージーズ』梅田芸術劇場公演
 うめげい→落選しましたー
 まさかの落選です。昨年、新型コロナの緊急事態宣言で公演が中止になったので、
 今回観劇したかったのですが……。東宝ナビザーブで再チャレンジします。


以上、1勝3敗という残念な結果でした。

ブログ村の片隅から宝塚人事を考える①(愛月ひかるさんの退団について)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


本日も、また悲しいニュースが……、


「ミュージカル「エニシング・ゴーズ」 名古屋公演も中止
 出演者・スタッフ23人が新型コロナ陽性」


私がチケットを確保していた名古屋公演まで中止になりました~。


これで、最近の私が観劇する予定だった公演では、柚希礼音さん主演の『マタ・ハリ』(大阪公演)、古川雄大さんのコンサートに続いて3つ目の公演中止です。
(悲しすぎて涙もでない……)


もう、いつ、どの公演が中止になってもおかしくない状況ですね。
(デルタ株の感染力が凄すぎる)


ところで、本日は、「ブログ村の片隅から宝塚人事を考える①(愛月ひかるさんの退団について)」と題して、星組2番手の愛月ひかるさんの退団について(もう、たくさんの人がそれぞれのブログに載せていますが)、宝塚ファン歴が浅く(7年です)、しかも、宝塚のlightなファンである私が、無謀にも、それなりに考えたことを綴ってみたいと思います。


※しかも、「①」となっていますので、今後も宝塚人事について、私なりに考えることをブ
 ログで(不定期になりますが)続ける予定です。


愛月ひかるさんの退団発表があったのは今月の3日。
「星組退団者のお知らせ」の7名の中に愛月ひかるさんの名前がありました。


他の方のブログをみると、かなりの方が驚いたり、ショックを受けたりされていたようですが、私自身としては、特に驚きはありませんでした。
(『マノン』の配役発表の時点で間もなく2番手で退団なのかな~と。)


まずは、愛月ひかるさんの略歴を振り返ってみたいと思います。


・2007年 宝塚歌劇団に93期生として入団。星組公演『さくら』『シークレット・ハン 
 ター』で初舞台。その後、宙組に配属。


・2010年 『誰がために鐘は鳴る』で新人公演初主演。その後も4度の新人公演主演を務め
     る。


・2014年 『SANCTUARY』でバウホール公演初主演。


・2016年 『エリザベート』で、トップへの登竜門といわれる大役ルキーニに抜擢。


・2018年 『不滅の棘』で、東上公演初主演。


・2019年 2月26日付で、宙組から専科へ異動。


・2019年 11月1日付で星組へ異動。


・2020年 『眩耀の谷~舞い降りた新星~』『Rayー星の光線ー』より、星組の2番手に。
     


こうして愛月さんの経歴を見てくると、愛月さんは間違いなくトップ候補路線を歩んできたのだと思います。


それが崩れたのは、2019年の専科異動ではなかったかと思います。


専科異動でなく直接、星組移動であれば、星組でトップという可能性はあったかもしれません。
また、星組以外の組、特に月組であれば落下傘→2番手からトップ就任という可能性もあったでしょう。
(しかし、そもそも専科からトップ就任というのは最近は北翔海莉さんの例がありますが、過去にはあまり例がないようです。)


しかし、愛月さんが落下傘した先は星組。星組には95期生の中でも特に逸材と思われる礼真琴さんがいました。


星組に落下傘した時点で、愛月さんのトップ就任の可能性はほぼなくなったのでは思います。


トップ就任のない中でいつ退団するか。愛月さんの退団を劇団が決めたようなことを書いている方もみえますが、おそらく、愛月さんご自身がお決めになられたことだと思います。


その時期は、礼真琴さんの宝塚大劇場公演3作目あたり。すなわち、『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』で2番手として礼真琴さんを支えてきた役割を終え、次の人にバットンタッチしようと思われたのではないでしょうか。


『マノン』は、愛月さんが退団するにあたってのご褒美公演であったと思います。
(『マノン』そのものの再演には私的には?が付きますが、愛月さんが希望されたのかも
しれません。)


愛月ひかるさんの退団は寂しい限りですが、まだ、星組公演が残っています。
東京宝塚劇場千秋楽のその日まで宝塚男役として駆け抜けていって欲しいと思います。


千秋楽のサヨナラショーも行われるようですので、映画館のライブビューイングを
観に行こうかな、と思っています(日程を押さえておかなくては……)。